本項では「パワーパフガールズ」「出ましたっ!パワパフガールズZ」の両作について記述する。
概要
緑色の体を持つ5人組の不良少年集団。
タウンズヴィルの街外れの巨大なゴミ捨て場をねぐらにしている。一時的にガールズの力で特殊能力を身につけたり(参照エピソード)、セデューサを「女王様」と崇めて悪事を手伝ったことがある。また、ガールズにいたずら電話をして、被害にあったモジョ、ファジー、カレにボコボコにやられたこともある(参照エピソード)。
(エース曰く)メンバー全員学校には一度も行ったことがないらしく、一度ガールズの幼稚園に通って悪さを働いたが、ガールズのドッジボールでボコボコにされた。
パイロット版『Whoopass Stew』ではオープニングにて登場した悪者であり、悪者達の中ではアメーバボーイズと同じく古いキャラクターにあたる。
チーム名はおそらく「壊疽(gangrene)」にgangとgreenを掛けたものだと思われる。
劇場版
物語冒頭でファジー同様、ガールズ誕生以前からタウンズヴィルにのさばる悪者として登場し、買い物帰りのユートニウム博士を殴りかかった。
中盤ではスーパーパワーで幼稚園や街を壊滅寸前に追い込んで街の人達から畏怖され、忌み嫌われてしまい、博士との約束でスーパーパワーを使わずに徒歩で家に帰ろうとして迷子になった挙げ句に大雨に降られて雨宿りしようとしたガールズに襲い掛かるが、モジョが投げつけたごみ箱の蓋で全員撃退され、逃げ出した。物語終盤では買い物帰りの老婆を脅すが、スーパーヒーローとして正式デビューをしたガールズにいつかのお返しとばかりにボコボコに懲らしめられた挙句、全員逮捕された(その中にはモジョやファジーの姿も)。
なお、エース以外の4人は笑い声以外、台詞がない。
メンバー
赤塚不二夫キャラクター風のルックスが特徴。アートロ、ビリー、スネークがアダ名を使っているのに対し、エースとグラバーは本名を使っている。一人称は基本的に全員「オレ」。
エース(Ace)
CV:園岡新太郎
ギャングリーン・ギャングのリーダー。サングラスをかけた長髪の男。フルネームは「エース・D(Ace D)」。
バターカップの初恋相手。回りくどい喋り方が多く、都合が悪くなると笑ってごまかす癖がある。一度ガールズのパワーによってブロッサムをも上回る氷を操る能力を手に入れた事がある(地肌も水色に変色した)。
リトル・アートロ(Little Arturo)
CV:高乃麗
本名は「アートロ・ド・ラジェラー(Arturo de la Guerra)」(父の名は「マッチョ・アートロ(macho Arturo)」で、現在刑務所にいるらしい)。父から貰った櫛が宝物。
若干呂律が回らない喋り方が特徴的で、小柄な体型を活かして狭い場所に入ったり、素早い動きを得意とする。一度ガールズのパワーによって更に動きが素早くなった事がある。
ビッグ・ビリー(Big Billy)
CV:西凛太朗
本名は「ウィリアム・W・ウィリアムズ(William W. Williams)」。
怪力の持ち主で巨漢。実は一つ目。のんびり屋な性格で、バブルス同様、ぬいぐるみや可愛いものには目がない。電車に轢かれそうになったところをガールズに救われ、恩返しにガールズのお手伝いをしたこともある。一度ガールズのパワーによって岩に変身できるようになった事がある。一人称は「ビリー」。
スネーク(Snake)
CV:佐藤晴男
本名は「サンフォード・D・イングルベリィ(Sanford D. Ingleberry)」。
あだ名の通り、蛇のような風貌で「〜ッス」が口癖。帽子を被っている。基本的にすり足で歩いているが、ガールズから逃げる際などには足を上げて走ることもある。
メンバーの中では一番マヌケで、度々余計なことを言ってはいつもエースに殴られている。一度ガールズのパワーによって体が伸縮自在になった事がある。
グラバー(Grubber)
CV:西原純
フルネームは「グラバー・J・グラバッシュ(Grubber J. Gribberish)」。
眼球が飛び出しているゾンビ風の男。普段は唾を噴きつけるような音を発するのみでしゃべらないが、それを通訳するのがエースの役割。
声マネや変身が得意で、それを利用してガールズにいたずら電話をかけていた。一度ガールズのパワーによってゲップによる超音波攻撃ができるようになった事がある。
概要(出ましたっ!パワパフガールズZ)
街のチンピラ5人組が「ケミカルZ」の黒い光を浴びて誕生したモンスター(怪人)たち。全員元々は不良の人間だったのだが、大半のモンスターと違い元から悪の心が強い為なのか、ケミカル素粒子光線を浴びても元の姿には戻る事はなかった。
「ギャング」と名乗っているが、せこくてアコギな方法を好み、人間をあざけるような悪事を働き、世界一のギャングになることが野望。一人一人の能力はそこまで高くないが、エースの悪知恵とチームワークによって真の強さを発揮する。
メンバー
エース
CV:真殿光昭
ギャングリーンギャングのリーダー。サングラスをかけているモンスター。特技はカード投げ。リーダー気質があり、作戦の立案や指揮などは彼が行う。
ケンカの絶えない家庭に育っており、元から素行が良くなかったので、モンスター化してもあまり違和感を持たれていない。
本家ではバターカップの初恋相手だったが、Zでは別の男性が初恋相手になっている為、そのような描写はなかった。ただし、DVD通常盤最終巻(25、26巻)での集合イラストではエースに対して顔を赤らめながら寄り添うバターカップが描かれている。
ビッグ・ビリー
CV:桜井敏治
肥満型の巨体が特徴のモンスター。筋力では明らかにバターカップには劣るが、それでも自動車を平気で持ち上げる程の怪力を持つ。大食漢で脂っこいものが大好物。
家庭では母親に頭が上がらず、怠け者で定職に就いていない。
本家では一つ目だが、Zでは髪の間から覗いている眼の位置から、眼は普通に二つあるらしい。
リトル・アートロ
CV:山本圭子
メンバーの中で最も小柄なモンスター。一人称は「僕」で、「ケケケ」と笑う。特技は駆け足で、その速さはパワパフガールズZもついていけない程。しかし頭は良くないようでエースの知恵がなければただ走り回るだけしかできないが、エースの指示で相手の足を取って転倒させることは容易い。
家庭は大家族で、11人兄弟の一人(本人いわく、3番目らしい)であるが、親からは覚えられていないため、モンスター化しても違和感をもたれていない。
メンバーの中では最も容姿が変わり、おかっぱ頭の幼女みたいな風貌になっている。
スネーク
CV:宮田幸季
船乗りの格好をしたモンスター。唇がやや厚く、片目隠れの髪型である。特技のマッサージはあまりの気持ちよさに身動きが取れなくなるほどで、効かないのはバターカップのみという強烈なものだが、当然隙は大きい。語尾に「~ッス」とつけたり、一人称が「ミー」など少し英語を混ぜる癖がある。
家の中ではヘビーなゲーマーで、部屋にひきこもってコンピューターゲームにはまっているため、父親からは外出をしないから顔色が悪くなったと思われている。
本家と異なり、余計なことを言ってはエースに殴られる描写は特に見られない。
グラバー
CV:遠近孝一
いつも舌を出し、ぼーっとしていて口数も少ない無口なモンスター(喋れないわけではない)。茄子のような頭をしているが、本家と異なり眼球は飛び出していない。
特技は変身で、精度はセデューサほど高くはないものの、劇中では人間を騙すことに成功していた。
家庭は父親がいて、父親も彼と同様にぼーっとしている。
関連動画
関連タグ
番組:ギャングリーン・ギャングと同じ5人組の不良集団。ただしグループの性質は正反対であり、こちらは喧嘩以外の問題は特に起こさないが、メンバーの個性や特徴もどことなく共通点が多い。
関連カップリング
エーバタ(エース×バターカップ)
スネバブ(スネーク×バブルス)
表記ゆれ