概要
『ドラゴンクエストⅥ』に二つする世界の片方、上の世界には忽然と異世界に通じる大穴がいくつか存在する。
これは魔王配下ら(ムドーやジャミラス、グラコスたち)によって人間たちの重要拠点を封印した跡地であり、ここから落ちれば下の世界に転落する。
そんな中、最後の一つから落ちた先にある隠された施設「聖なるほこら」。伝説の武具を揃えてこのほこらの謎を解くと魔法陣から天に導かれ、なんと空飛ぶ城が襲いかかってくる。
これが今回のボス、ヘルクラウドである。
スケールは他のモンスターの比ではなく、こんなものに押しつぶされたらたまったものではない…はずなのだが画面上のグラフィックでは他のモンスターと大きさはあまり変わらない。
遠近法、もしくは「※画像はイメージです。実物とは異なります。」…ということなのかもしれない。
名前の似ているヘルクラウダーと関係はない。
ボスとして
「バギクロス」や「しんくうは」といった全体攻撃の他に巨体で押しつぶすといった専用攻撃も使ってくる。
呪文ではバギ系とデイン系が有効。 …と言いたいところだが、ヘルクラウドはこちらの呪文に反応して「マジックバリア」を使用してくるのである。そのため、呪文を絡めて攻めると岩石属性を持つ、「せいけんづき」がほとんど当たらなくなってしまう。
ただし、「いてつくはどう」等々は使ってこないので「スカラ」や「バイキルト」等々は有効。また飛んでいるので「とびひざげり」も効く。
全体攻撃を回復でリカバーすることがきちんとできればそこまで強敵だはないだろう。実際、「マジックバリア」使用率もそこまで高くないので、使っている姿を見ずに倒すことも珍しくない。
正体
その正体は夢の世界(上の世界の正体)を束ねるゼニス王の治める城。
他の封印された地と同様に、大魔王によって封印されていた……はずだったのだが、実際には直接封印を命じられたデュランが住人の魂だけを封じ込めた上で、自らの城として勝手に借用していた。
デュラン撃破後、本来の点在地であった大穴の元に戻り、本来の主人であったゼニス王も復活した。
漫画版
原作とは設定が違いゼニス王の治める城ではなくデュランの持つ居城でありデュランの肉体そのものともいえる城。ただし動力は機械仕掛けであり駆動部が破壊されると飛行する事が出来なくなり墜落する。また武装として『メラゾーマ砲』と呼ばれる一度にメラゾーマ1000発を一点に収束して放つ(しかもほぼインターバルなしで次弾発射可能)というどこぞの魔王軍軍団長達も真っ青なトンデモ兵器を備えている。
上記の通りデュランの肉体そのものであるため彼の精神や思考によって城の形状が変形したり異形の怪物を出現させたりすることができ、城そのものと一体化することで今作オリジナルの形態であるヘルデュランと化すことができる。
最終的に城がデュランとリンクしている事を判明した事により伝説の武具を装備したボッツのギガスラッシュによりデュランごと消滅する。
ちなみに「魔王が城と合体する」というインパクトのある設定は、後に本家に逆輸入された。
外伝作品での登場
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』にてギガボディ(パーティメンバーの3枠を使う大型モンスター)として登場。
世界モンスター選手権のウルトラメガトン級のスクウェア・エニックスが用意した相手の5回戦でまさかの登場を果たす。 このときの強さはかなりのもので、ギガボディの効果で威力の増した特技と凄まじい威力の通常攻撃(当然全体攻撃)を使ってくる。
特性には他にはギャンブルボディというものを所持しており、受けるダメージをたまに無効化するが、受けるダメージが1.25倍になるという文字通りのギャンブルである。
2010年7月9日~8月5日までDSステーションの配信で入手し育成も可能だった。ただしこちらは前述のような驚異的なスペックは無い。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2 プロフェッショナル』のC~Aランクの公式のチーム名「あくむ ふたたび」でも登場。こちらでは前回ほどの驚異はない。
戦闘中のモーションでは城からスライムたちがたくさん登場し、たいへん和む。
しかし、本来の主であるデュランはどこへ行ってしまったのだろうか…。
関連タグ
絶望と憎悪の魔宮 神殿レイダメテス…DQMシリーズでモンスター扱いされている城繋がり
鬼岩城(ダイの大冒険):ダイの大冒険に登場する魔王軍の拠点。こちらも城が動いて主人公が空中戦を行う。