概要
クレしん番外編のひとつ。単行本45巻~48巻まで連載された。
現代に蘇った吸骨鬼とバンパイアハンターの戦いに野原一家が巻き込まれていくという内容。
登場人物
バンパイアハンター
- 古津光度良
春日部ミュージアムの女性警備員。居合の達人で煮干しが好物。常に煮干しを食べていないとストレスが溜まりイライラする程。その為吸骨鬼の因子を持っていたため途中で捕らえられて吸骨鬼にされてしまうがしんのすけが口移しで大量の煮干しを食べさせたことで正気を取り戻す。しかし、自身の肉体が半分吸骨鬼になってしまったため自害しようとしたが謎尾教授から自身がかつてキングを倒したウエズリー王国最強の騎士、マッスル・クロウの子孫だったことを知らされる。こうして野原一家の激励もあり立ち直った後は吸骨鬼の生き残りたちを退治するために謎尾や教え子たちとともに旅立っていった。
- 謎尾探
吸骨鬼を研究している大学教授。その知識を生かし吸骨鬼への対抗手段を見出したりボーンレス症候群になった人々を救う方法を皆に知らせた。
- フー子
- ケン
- コオ
謎尾の教え子たち。ヘビースモーカーでギャル風の女子がフー子、長髪にガリガリの男性がケン、メガネをかけ太めの体系なゲーマーがコオである。3人合わせると「不健康」になるように不健康そうな見た目をしている。途中でボーンレス症候群が吸骨鬼の仕業あることを伝え、彼らを救うためのワクチンの開発にも携わった。
吸骨鬼
- ボーン・キング
吸骨鬼の王。何故か関西弁で話す。かつてウエズリー王国に侵攻した際王国最強の騎士、マッスル・クロウに倒された後「嫌悪すべき者の捨て場所」とされるショバステに封印されていたが、彼の子孫で会ったボンボーン卿が自宅で発見した古文書をもとに復活させられる。
武器は指から骨の弾丸が放たれるボーン・フィンガー・ピストルに加え、首以外の体の一部を切断されても強化された状態で再生できる強靭な生命力を持つ。
復活後はホワイトハウスを襲撃し、大統領を監視下に置きそこを拠点に世界征服のために動き始める。
大統領たちの命と引き換えに生贄を用意させ、ハンターたちが動き始めると炭酸飲料の生産をストップさせ、さらにはCIAを味方につけて彼らの動きを探らせて良を捕らえて吸骨鬼にすることに成功するが怒ったしんのすけが彼の愛用のストローをシロに食べさせてしまったことに激怒、しんのすけを抹殺しようとしたがストローを食べたことでパワーアップしたシロに圧倒され、さらにはしんのすけによって正気を取り戻した良に首を撥ねられて倒された。
- ウイスキー・ボンボーン卿
キングの子孫。カルシウムのサプリメントを常に大量摂取していたことから自身がキングの子孫だと自覚していた模様。吸骨鬼となった後は世界征服のためにキングと行動を共にしており、途中から大統領の監視をするように指示されたためホワイトハウスに残ったが、吸骨鬼の弱点を知られた後はソーダウォーターガンで退治された。
- ナタリー・コツバーン
ハリウッド女優。元々は同じくハリウッド女優のキラキーラ・ナイトレー、日本人女性と共にキングへの生贄として拉致されてきたが、フライドチキンを骨ごと食べていたため吸骨鬼の因子を持っていたとして吸骨鬼にされ、キングの愛人になる。
キングとハンターの最終決戦の後も生き残り、身籠っていたキング・ジュニアと共にいつか必ず世界を支配して見せると誓った。
元ネタは実在するハリウッド女優のナタリー・ポートマン。
- キッド
空手道場に通っていた少年。キングの命を受け日本でボーン・ブレイドを奪おうとしたがしんのすけに「ものすごいちょー炭酸ジュース」を浴びせられ、良に対し「俺たちと同じ匂いがする」と言い残し消滅した。
その他の人物
- マッスル・クロウ
ウエズリー王国最強の騎士。ボーン・ブレイドでキングを倒し、吸骨鬼を滅亡させた。
元ネタはハリウッド俳優のラッセル・クロウ。
- ローガン大統領
アメリカ合衆国大統領。キングに「アメリカ国民全員をボーンレス症候群にする」と脅され、やむなくキングに従う。
元ネタはアメリカ合衆国第40代大統領ロナルド・レーガンで、「老眼」ともかかっている。
用語集
- 吸骨鬼
数百年前、ウエズリー王国に侵攻してきた魔物たち。その名の通り人間の骨を食料とする。
吸骨鬼になる条件としては、ボーン・キングの血が色濃く現れてカルシウムを過剰摂取していることのようで、例としてフライドチキンを骨ごと食べる、カルシウムのサプリメントを大量に飲んでいるという行動が当てはまる模様。吸骨鬼になると額に骨のマークが浮かび上がる。
ボーン・ブレイド以外の弱点は炭酸飲料で、雑魚吸骨鬼はこれを浴びると溶けてしまう。これはウェットスーツなどで対策できるが、他にもアルバイトや草むしり、ローン、掃除、宿題、家族サービス、ボーン・キングへの気遣いなど、嫌なことや面倒なこと、いわゆる骨の折れるフレーズを聞くと骨が折れてしまうと言う弱点を持つ。
- ボーン・ストロー
吸骨鬼が人間から骨を吸う為に必要な骨製のストロー。これを使用する理由としてはキング曰く「吸血鬼みたいに直に吸うのは下品」というのとストローを用いることで味がまろやかになるとのこと。
因みにキングの所持しているストローは彼の亡き父親の鎖骨から作られた所謂形見である。
また、ウイスキー・ボンボーン卿は曲がるストロー型の物をキングから授けられている。
- ボーン・ブレイド
人間国宝カッターナ・ツクリテーナの最高傑作と言われる剣。金、銀、鉄(鉄分)の他にミネラル、たんぱく質、アミノ酸、ビタミン、カルシウム、etc…など栄養バランスがとれた剣であるため、殆どカルシウムであるボーン・キングを倒せたのだという(ひろしは「(金、銀、鉄はともかく)そんな成分で剣が作れるのか!?」と突っ込んでいた)。
また、雑魚吸骨鬼に対しても効果が有り、その場合は身体を斬るだけで即座に粉々になって消滅する。
- ボーンレス症候群
吸骨鬼に骨を吸われた者が発症する。全身の骨がなくなりまともに動くことができなくなる。おまけに発症後はどんなにカルシウムを摂取してもペロリ菌が残っている限り骨が形成されなくなってしまうという厄介なもの。しかし、フー子がキングの体液を採取したことでワクチンが完成し、発症者たちは救われたと思われる。
- ペロリ菌
吸骨鬼の唾液に含まれる菌で、これが有る事で吸骨鬼は人間から骨を吸い易くする。また、これが体内のカルシウムを食い潰してしまうためどんなにカルシウムを摂取しても骨が形成されなくなる。おまけに雑魚の体液ではワクチンを作れなかった為、ワクチンを作るにはキングの体液が必要になる。