解説
過去の世界で最初に訪れる「ウッドパルナ」付近で度々登場する女戦士。
『ドラゴンクエストⅢ』の女戦士によく似たビキニアーマーを着ている。
主人公たちが村に着くまでの僅かな間NPCとして同行。
村以外の場所に向かおうとすると止められ、村に入ると何時の間にか消えている。
味方のような素振りをしておきながら、ウッドパルナの問題解決に積極的に関わろうとする意思を見せない等挙動不審な面を多く見せる。
正体
今回のウッドパルナの魔物襲撃事件の黒幕。
十数年前、ウッドパルナが魔物に襲撃された際に彼女の兄であるパルナがひとり討伐に向かうのだが、「必ず加勢に行く」と約束した村人たちは恐怖から尻込みしてしまい、結果パルナは見殺しに近い形で命を落としてしまった。
彼女はこの時の憎しみからオルゴ・デミーラと契約し、ナイトリッチに瓜二つの魔物の姿になってしまった。
そしてウッドパルナ地方の封印を任されることになるのだが、封印を解く鍵は彼女の命。
かくして彼女の死によってウッドパルナ地方の封印を解かれ、村に平和が戻ったのだが、主人公たち(およびプレイヤー)は重くすっきりしない心境のまま帰路につくのであった。
『ドラゴンクエストⅦ』において最初のエピソードを担当するだけあって、この作品がどのようなものであるかをいやがうえにも思い知らされる。
ステータス
NPC
表示されないが、戦闘ではレベル1の主人公たちを遥かに凌駕する圧倒的な強さを見せ「いなずまぎり」や「ドラゴンぎり」さらには「ホイミ」や「ザオリク」まで使いこなす。
ボス敵
死を覚悟しているためか全く攻撃してこない上に、ボス戦でありながら逃げる事が出来てしまう。
リメイク版では更に彼女がくれる木の人形を見せることでも戦闘をやめることが可能。
倒した場合は主人公たちに汚れ役を任せられないとしてハンクが止めを刺し、戦闘をやめた場合は彼女自身で命を絶つ。
外見について
原典であるPlayStation版での人間時の姿はモブキャラの女戦士の使いまわしで、変身後の姿はナイトリッチそのものであった。
リメイクであるニンテンドー3DS版ではモブキャラとの差別化が図られ、人間時の兜がナイトリッチに似せたデザインになり、腰布が追加されて露出が減り、眼が細く落ち着いた顔つきになった。
変身後は女戦士に似た鎧を着たナイトリッチになっている。
漫画版ではアンデッドモンスターのような外見ではなく鎧を身に纏ったモンスターにデザインが変更されている。
その他の作品での登場
ニンテンドー3DS版『ドラゴンクエストⅪ』と『ドラゴンクエストⅪ S』の冒険の書の世界にまさかの再登場。クエスト「カラーストーン危機一髪」においてある魔物によって憎しみを暴走させられてしまい「クイーンマチルダ」となってしまう(ただし本作ではがいこつけんしの色違いとなっている)。
『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード ビクトリー』の「レジェンドクエストⅦ」の第2章にも登場するがここでは完全にナイトリッチの使い回しになっており、しっかり攻撃してくる。
余談
漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』6巻~8巻で描かれたアリアハン編では獣王グノン率いる魔物の軍勢がアリアハンを包囲してしまい、人々は要求されるまま主人公アルスを差し出してしまう。
魔物の群れを前に多勢に無勢のアルスだったが仲間たちが駆け付けたことで形勢を覆し、更にその姿に感化されたアリアハンの人々が改心して戦列に加わる。
と、このようにパルナが辿った結末とは全く逆の展開となっている。