概要
1998年8月28日放送。
指揮者を模した小さなロボットで、もたらす効果はムードもりあげ楽団と同じ。
場の雰囲気を読んで自動的に曲を流す機能も備えている。
ストーリー
歯痛に苦しむのび太はドラえもんとママから歯医者に行くよう勧められるが、のび太は分かってるけど行きたくないと、ドラえもんに泣き付く。そこでドラえもんはこのミスター・ムードアップを取り出し、楽しい音楽を流すとのび太は意気揚々と歯医者へ出かけて行った。しかし、いざ治療の時になると、怖がってしまったため、再度ドラえもんは音楽を流し、のび太は無事歯痛を治すことができた。
しかし、のび太は家に帰ってすぐにママから卵を買ってきてとお使いを頼まれてしまい、「歯医者から帰ってきたばっかりなのに」と言うと、ママも「それもそうね」とドラえもんに代わりに行ってきてと財布を渡す。だが、ドラえもんは見たいテレビ番組があったので、再び楽しい音楽を流しのび太にお使いに行かせた。だが、のび太が行った先のスーパーで卵が売り切れていたことに加え、そこの店員ののび太への対応が無責任だったことで、ドラえもんはまた音楽を流し、のび太を江戸っ子口調に変えて、この先のスーパーにあることを聞き出した。
だが、そのスーパーは休業であったため、のび太はお使い帰りのしずかと偶然会い、卵がどこにも売ってないから帰るところと言い出し、しずかにも家に誘われ付いていこうとしたので、ドラえもんはそうはさせるかと悲しい音楽とドラマチックな音楽を流し、しずかの誘いを断らせのび太に再度卵を買いに行かせた。すると今度は偶然会ったジャイアンとスネ夫がのび太を野球に誘ってメンバーに入れたため、ドラえもんはすぐにやめさせようと感動的な音楽やドラマチックな音楽を流し、試合を早く終わらせると共に、皆がのび太に卵のある場所を教えるよう誘導。
そしてのび太は、その場にいた男性の車で養鶏場まで連れてもらって行き、ドラマチックな音楽で感動した管理者の男性から大量の卵を無償でもらい帰路につく。その後、夜になってのび太が帰ってくるとパパとママは心配のあまり怒り出しそうになったので、ドラえもんは急いで感動的な音楽を流し、感動の再会を果たすという、めでたい最後になるはずだった…が、いかんせん貰ってきた卵の量が丸々1箱分と多過ぎたために、もったいないとママが卵料理ばかり作ってしまい、せめて気分だけでも良くしようとまた音楽を流してドラえもんたちは感動的な食事をするのだった。
ママ「デザートはタマゴパイよ、イェイ!」
当分、野比家の食卓はタンパク質たっぷりになりそうである…。
余談
このエピソードはのび太ではなくドラえもんがひみつ道具を乱用した結果微妙なオチになったり、ママはのび太におつかいを断られて普通に引き下がったりと、結構珍しい展開がある。
後に放送された特番での新規アニメパートで夜の船の上でいい雰囲気だったのび太としずかを更にいいムードにしようとしたドラえもんが再び使用したが、その場を通りかかったジャイアンに踏み潰されてしまい台無しになってしまった。