説明
生息地はアフリカ南部のサバンナ。成鳥の体長約90から130㎝、翼を広げた翼開長は2m近くになるとされ、体重は6kg前後になる。
くちばしはサイの角のように長く硬く発達している。喉袋と鮮やかに赤い目の周り、長い睫毛が特徴で、ほかはほぼ全身真っ黒である。また、メスは喉の裸出部に青色部がある
2歳ぐらいまでは喉袋も小さく、黄色身がかかっている。また約50年生きるらしい。
孔雀のように主に地上を徘徊しているが、飛翔能力もあり、アカシアなど木の上に巣を設け、夜は木の上で寝る。
オスは成鳥になっても、メスより平均4~6年ほど長く親元に残り、親元にいる間は自分より後から生まれた弟や妹にあたる雛がいると、親と同様にエサをヒナへ運び、時に母鳥にエサを与える。
肉食で動物の死骸やフンコロガシなどの昆虫類、蠍・クモなどの節足動物・小型哺乳類・カエル・トカゲや蛇、ヒョウモンガメといった爬虫類などを捕食し、草原の掃除屋ともいわれている。
人に危害を加えることもないので、生息地では、ヘビやサソリを食べる益鳥として飼われている。一方でガラスに映った自身を攻撃して割ってしまうことがあるために、害鳥扱いされることもある。
生息地の環境破壊や他の動物向けに仕掛けられた毒餌の誤飲などで絶滅危惧種である。
ちなみに日本では、2009年8月に埼玉県こども動物自然公園で繁殖に成功している。
下総の巨大怪鳥
2021年5月頃に、千葉県柏市の小学校の校庭で小学生が目撃したことを発端に、神奈川県のアミメニシキヘビ脱走騒動から程なかったこともあり、日刊スポーツ報知などが取り上げたことで話題になる。
その後、2019年11月頃に茨城県の猛禽類販売所から脱走し、2020年から2021年までに下総(茨城県南部と千葉県北部)で度々目撃されていたことが発覚。
口ばしの先が折れて無くなっているのが特徴だが、上下ほぼ同じ長さで折れていたために、食事に支障がないらしい。また、何気に2度関東の冬を越している。
約1mほどの体長や見た目に加えてヘビやカエルを丸のみする姿で住民たちに恐怖を感じさせたらしいが、やっていることはサギ科の鳥とあんまり変わらなかったりする。ちなみに、話題の発端になった学校の校長からは「明らかに怪鳥」と言われていた。
2021年6月5日午後3時頃にペットショップの職員らにより、千葉県白井市内で捕獲されて茨城県の店に戻され、1年半に渡る逃走の幕を下ろした。
余談だが、偶然にも話題になった時期に放送していたとあるアニメでも「千葉県に「巨大怪鳥」が出現し、話題になる話」があった。