CV:小倉唯
人物
南雲ハジメが中立商業都市フューレンでシア・ハウリアとのデート中に保護した『海人族(うみびとぞく)』の少女。エメラルドグリーンの髪と「~なの」と言う口調が特徴の4歳児。
海人族とは「海上の町エリセン」に住む亜人の一種で、指の股に薄い膜と、耳のところにヒレがある水中活動に適した種族。物語の舞台の異世界「トータス」では亜人は差別されているのだが、海人族は大陸に出回る海産物の大半を扱っているため、特別にハイリヒ王国からの保護を受けている。
その中でもミュウは母のレミアと共に「美人母娘」としてエリセンでも有名だったのだが、ある日レミアとはぐれたところで人間に捕まり、フューレンに運ばれ非合法な人身売買にかけられそうになっていた。一瞬の隙をついて下水道に脱出したものの衰弱していたため力尽き、ハジメに助けられたのである。
ハジメは当初、「保安署(この世界の警察署)」に預けたのだが、人身売買組織「フリートホーフ」が情報隠蔽もかねて保安署を爆破してミュウを再度さらい、さらには彼女を餌にしてシアをも手に入れようとしたためにハジメの逆鱗に触れてしまい、わずか半日で組織は壊滅。再び保護されたミュウは彼女に情が移ったシアの懇願もあり、フューレン冒険者ギルドからのエリセンへの護送依頼という形でハジメ達と共に行くことになる。
ハジメのことは最初は「お兄ちゃん」と呼んでいたが、
「むず痒いから「お兄ちゃん」は止めてくれないか?」
という訴えに対し、なんと
「パパ」
と呼び出してしまう。これには流石のハジメも仰天し、
「もう「お兄ちゃん」でいい!「パパ」は止めてくれ!」
等となんとか撤回してもらおうとするが頑なに譲らなかったため、結局そのまま「パパ」で定着してしまい、ここにハジメは父親となってしまうのだった。
ちなみに、何故「パパ」にこだわったかというと、ミュウの父親は彼女が生まれる前に死亡しており、父親が欲しかったという彼女なりのちゃんとした理由がある。
ただし、「ママ」はあくまで実母であるレミアなので、ユエ達は「お姉ちゃん」と呼んでいる。
以降はハジメに懐き、ハジメもミュウに対しては過保護で親バカな面を見せるようになる。その子煩悩っぷりは、ティオから「エリセンで(母親に引き渡すときに)子離れ出来るのかのぉ~」とツッコミを入れられるほど。
非戦闘員の子供のため、ハジメたちが迷宮に潜るときにはメンバーの誰かと留守番している(ただし、アニメ第一期13話では、ハジメやティオに抱きかかえられながら迷宮に同行している)。
普段は天真爛漫で元気いっぱいだが、内心では母親と離れていることに寂しさも感じている。
また、スピンオフギャグ漫画『ありふれた日常で世界最強』では、さらわれてからフューレンまで移送されているときに、一緒に馬車に詰め込まれていた奴隷の子供たちが過酷な旅に耐え切れずに次々死んでいったというトラウマを抱えていることが描写されている(本編でも同様かは不明)。
旅路の果てに、エリセンでレミアと再会。しかしそれは「パパ」との別れも意味していた。ミュウは直接口には出さないもののハジメ達を引き止め、ティオが危惧していた通りすっかり情が移っていたハジメもなかなか別れを切り出せなかった。
しかし、レミアに背中を押されたハジメは遂に別れを決意。その際、
「今度はミュウがパパを迎えに行くの」
というミュウの発言から、彼女が短いながらも「パパ」の背を見て成長していたことに気付いたハジメは、
「元の世界に戻る方法を手に入れたら、ミュウとレミアを迎えに行く」
と約束するのだった。
以下、ネタバレ
終盤で再登場。
ハジメを抑えるための人質としてレミアと共に誘拐された。
解放後は本編の黒幕である神「エヒト」にユエを奪われ、絶望と憎悪で暴走し、魔人族を無差別殺戮しようとしたハジメの前に立ちはだかり、
「ミュウのパパは、こんなに格好悪くないの!」
と一喝。ハジメを正気に戻すきっかけを作った。
その後、オルクス大迷宮の奥のオスカー・オルクスの住処にレミアとともに避難させられ、エヒトとの決戦では、「大罪戦隊 デモンレンジャー」(後述)を遠隔操作して人類側を援護している。
後日談「ありふれたアフターストーリー」ではレギュラーキャラに昇格。
アーティファクトの力で人間そっくりに擬態し、約束通りレミアと共に南雲家に迎えられて、現代日本で暮らしている。
「パパ」やユエ達の英才教育を受けて色々な意味でたくましく育ち、その結果デモンレンジャー以外にも様々なアーティファクトを使いこなし、下手なテロ組織の一つや二つは殲滅できるほどになり、更には人間とは異なる異形のなにかと遭遇しては友達になっているようであり、『魔王の娘』として、ハジメ達に勝るとも劣らないチートキャラになりつつある。
また、成長に伴い、遅くても10歳の時点でハジメのことを「パパ」ではなく異性として意識しだしており、性的な意味でいつかハジメを頂く気満々であり、下着姿でハジメの部屋のクローゼットに忍び込んだりと実行に移そうとしているため、ハジメも少し警戒しだしている。
さらに言えば、色々とハジメ達の悪い影響も受けており、女の子にあるまじき言動も目立つようになっており、レミアが頭を抱えることも増えている(※)。あまりにひどい場合はハジメがレミアにお説教を食らうことも。
※ss「あの温かさを忘れない」(現在は「ありふれた職業で世界最強 小篇集」に収録)では、エリセンでハジメと別れた直後の時点で言動がオッサン臭くなっていたりとすでに兆候が表れていたことが判明している。
また、アニメ第一期13話ではハジメからのぞんざいな扱いに興奮するティオを見て
「放置プレイ?」
と発言し、「いつの間にそんな言葉を!?」と、ハジメをドン引きさせていた。
主な関連アーティファクト(?)
※デモンレンジャー以外は後日談で登場
- 大罪戦隊 デモンレンジャー
ハジメが作った7体の生体ゴーレム部隊。
それぞれ〝べるふぇごーる〟〝さたん〟〝あすもでうす〟〝るしふぁ~〟〝まもん〟〝れう゛ぃあたん〟〝ばあるぜぶぶ〟と、どっかで聞いたような名前。
自立思考型でないはずなのに、何故か自我があり、チーム名も自称。
最近、おねだりしてパパにもらった小型ゴーレム達が、〝あがれす〟や〝しとりぃ〟〝まるばす〟などと命名されたとか……
スペックについてざっと抜き出すと
- 金属の六本腕。蜘蛛のような多脚。
- 背中にも、前面にも、一見して分かる凶悪な武装の数々。
- スマートな頭部と、ビコンッと光を灯す目元!
- その最強硬度を誇るボディで全ての銃弾を受け止める
- 一体につき二門のガトリング
- 肩に取り付けられた小型ミサイルポッド
- 多脚の先についたローラーで滑るような高速移動を可能し、縦横無尽に駆け回る
- 背面武装である携帯型アハトアハトや、超電磁砲をぶっ放す。
- 二本の腕と多脚に取り付けられたレーザーブレードが一瞬で細切れに。
- 巨杭〝パイルバンカー〟も装備。
等など、ロマンあふれる装備が満載されている。
実は、地獄が退屈すぎることと、支配とか争いとかに嫌気が差していた本物の悪魔の王たち(個々の名前も、ミュウが付けたと思われていたが、本名だった)がエヒトの力を感じてトータスに来て、偶然にも生体ゴーレムに取り付き、ミュウに懐いた存在であることが後日談で判明している。
神であるエヒトを倒したハジメを畏怖しており、悪魔の王のはずなのにやたら腰が低い。
なお、ユエはこのことから、「ハジメとシアがミュウを保護したとき、もしかしてミュウが二人を引き寄せたのかも」と、ミュウが周囲の者を(自分たちを含めた)超常的な存在でさえも引き寄せ、魅了する特異体質ではないかと推測している。
- 拳銃〝どんなぁ・しゅらーくぅ〟
ミュウ専用の小型版のハジメの銃(ドンナー&シュラーク)をモデルとした二丁拳銃。
魔法が使えないミュウでも魔力式バッテリーによるレールガンが使えるように改造してある。
ミュウ自身もハジメのガン=カタを高いレベルで習得している。
これとは別に、小篇集に収録されているss「鷹ノ子は鷹?」では、エリセンへの旅の途中でハジメにおねだりして、殺傷能力の弱い遊び用の拳銃「どんなぁ」を作ってもらっている。
なお、このssで実は射撃や長距離狙撃に天賦の才能があることが判明している。
- 戦槌〝ぴっこぴこはんまぁ〟
シアの武器「ドリュッケン(及び、強化型の「ヴィレ・ドリュッケン」)」をモデルにしたピコピコハンマー。モデルがモデルなので、見た目はともかく威力は推して知るべし。先っぽにウサギキャラあり。
シア直伝の体術や戦槌術も高いレベルで習得してきた。
- 打黒鞭〝これは武器です〟
名前は打鞭術の先生であるティオの性癖に対してハジメの配慮と戒め。
- 双刀〝むぅらまさ・こてつぅ〟
ミュウのイメージに反応して、高速振動・斬撃飛ばし・衝撃発生を発動できるうえに、持っているだけで知覚能力と身体能力を引き上げてくれる、まさに〝妖刀〟というに相応しい小太刀二刀である。最近、自我を持ち始めたとか……。
ミュウの双刀術は、香織の双剣術をベースに雫の八重樫流が組み込まれたもの。
- 宝石型魔法発動アーティファクト 〝ユエお姉ちゃんの愛〟
ミュウの魂魄と言霊に反応して、ユエが特定の宝石(使い捨て)に封じた魔法を使用できるアーティファクト。それぞれ別の、ユエお手製の魔法が込められており、ミュウのみが発動させることができる。
某アニメを見ながら、どこかのうっかりな悪魔が使う宝石魔術を参考にしたものと思われる。
- 空飛ぶ十字架アーティファクト〝触れるな、変態〟
ミュウ専用のペンシル・クロス・ヴェルト
変態が誰の事を指しているかは、言わずもがな。
他にも、様々なアーティファクトを使用する。
※おまけ
- ジェネリックミュウちゃん
『ありふれた日常で世界最強』で、ミュウと別れて落ち込んでいたハジメのためにとシアが作ったミュウの身代わり人形(?)。
とは言え、実際にはバレーボール大のボールに顔を描いて(しかも、お世辞にもミュウには似ていないラクガキレベル)ヒレを付けて髪の毛代わりのワカメをかぶせただけという代物。しかし、それでも寂しがっていたハジメには効果覿面であり、持ち歩いている模様。
ワカメがすぐに傷んでしまうため、定期的に交換する必要がある。
なお、登場回をよく見ると、顔は描いているだけのはずなのに、目線が動いているという微妙にホラーな描写がある。
アーティファクトではないが、便宜上ここに掲載する。
当然、本編未登場なのだが、アニメ第2期第7話ではミュウとの別れをなかなか切り出せないで悩むハジメが思わず錬成で作った手のひらサイズの物が登場している。
こちらはオリジナルに対してかなり可愛くアレンジされており、髪もワカメではない。
関連タグ
ぅゎょぅι゛ょっょぃ 肉食系女子 魔性の女 幼女の形をしたおっさん‥‥後日談での彼女はこのタグが当てはまりつつある。