概要
バク科バク属に分類されるバク。
同じバク科に分類されるマレーバクと比較すると、体色は黒一色。
分布
エクアドル、コロンビア、ペルー北西部に分布されるが、ベネズエラでは絶滅している為、現在日本の動物園では本種を見る事が出来ないが、横浜市立金沢動物園では同じくらい希少なベアードバクがいる。
形態
体長180cm。肩高75-80cm。体重225-250kgとバク科の中では最小種である。
全身は暗褐色や黒色の長い体毛に覆われるが、臀部には体毛が無いため、皮膚が露出している。
幼獣には全身濃褐色の体毛に縦縞が入る。
生態
標高2000-4400mにある森林や草原等に生息し、水辺に好んで生息。
夜行性で、昼間は茂みの中等で休み、夜明けや夕暮れに活動する。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は約400日。1回に1頭の幼獣を産む。
人間との関係
生息地では食用にされる事もある1930年代以降の開発や放牧による生息地の破壊や、食用の乱獲等により生息数は減少している。
現在、アンデス全体で約2500頭のみ確認されている。