「…ここは? 私の村は…? 恐竜たちは!?」
「お願い…お父さんを…止めて…」
演:北原里英
概要
劇場版『タイムスリップ!恐竜パニック!!』に登場する古代のリュウソウ族。
当時の長老にして、騎士竜とリュウソウジャーの原型となる戦士・ガイソーグを生み出した科学者、ヴァルマの娘。
その父が完成させたキシリュウジンがドルイドン族を退ける光景をその目で見るも、やがて巨大隕石が衝突する事になる当時の地球からリュウソウ族が逃げられない状況下でヴァルマが暴走を始め、自ら生み出した力を持って世界を支配する野望に憑りつかれてしまう。
その現実に全く対抗する術を持たず苦悩するユノだったが、それで抱えたマイナス感情によって歴史上最初のマイナソーの宿主となって始祖マイナソーを誕生させ、マイナソーの能力で別の時間へとタイムスリップした。
困難を乗り越える術を持たず非力だが、自分よりも誰かの事を優先する優しい性格の持ち主。
タイムスリップ後、目覚めたユノがいたのは6500万年後の未来(※更に付近の博物館にあった隕石の破片からコブラーゴ2体が現れ、ユノの首元へ駆け寄りアクセサリー(キシリュウジンの起動キー)へと変化した)。そしてそこで出会ったのが、父の生み出した力が発展して生まれた存在・リュウソウジャーだった。
彼等との触れ合いで心を落ち着かせていったユノだったが、やがて始祖マイナソーが姿を現して彼女をリュウソウジャー諸共元の時代へ戻す。…そしてそこでは、ヴァルマが自らの野望を加速させて他のリュウソウ族に決闘を強要する暴挙を働く光景があり、その様に絶望。その際のマイナス感情が引き金になって始祖マイナソーのタイムスリップを発動させて再び未来へ飛び、更には溜まったマイナス感情で巨大化したマイナソーが暴れ回る状況へいよいよ八方塞がりとなり、「私のことはどうでもいい! もうこれ以上、犠牲を出したくない…」と強がりながら悲しんだ。
しかしその姿を見たリュウソウジャーは奮起。始祖マイナソーを撃破してそれが残したタイムホールへユノを引き寄せ自分達ごと彼女を過去の時代へ戻した。その直後、未来の記録よりも遥かに巨大な隕石が地球に迫っているのを知って狼狽するリュウソウジャーに対し、ユノはキシリュウジンの力で隕石を破壊する事を提案。キシリュウジンの封印された神殿へリュウソウジャーを案内し、未来より持って来た起動キーを託す。
だがヴァルマが黙っている筈も無く、神殿の警備を発動させ自身もガイソーグとなってリュウソウジャーの行く手を阻む。それでも起動キーを持ったリュウソウジャー4人が妨害を掻い潜りキシリュウジンを起動して隕石破壊に向かうも、ヴァルマは足止めに一人残ったコウ/リュウソウレッドを自らの持論を語りつつユノの目の前で圧倒する。
だが、コウは「みんなと笑い合える未来を創る為に力を使う」と言う信念を叫びつつ、感情を爆発させながらメラメラソウル強竜装を使用。そこから激しい剣戟を繰り出してヴァルマを圧倒、ガイソーグの鎧を破壊して勝利しヴァルマの目を覚まさせた。巨大隕石もリュウソウジャー4人の操作で限界を超えたキシリュウジンによって破壊され、地球滅亡も回避されたのだった。
そして破壊された隕石の破片の墜落で生じた時空の歪みを潜って元の時代へ帰って行くコウを、彼等に困難から助けて貰ったユノはヴァルマと共に優しい顔で見送ったのだった。
「コウ! これからはお父さんと2人で、コウが伝えてくれたソウルを伝えていくわ!」
「……ありがとう」
その後、ユノは自らの人生を全うしたと思われるが、その途上で未来へ飛んだ過去の自分を助けるべく、ヴァルマの元に残ったコブラーゴを隕石の破片へ封印して保管する布石を打っていた様子。
そしてその目印も兼ねた未来へのメッセージとして、自分を護り助けるリュウソウジャーを描いた石板を作り残していたのだった。
TV本編
第38話で本編にも登場。
リュウソウカリバーの納められた『天空の神殿』の番人として立体映像にて現れる。ただし本人では無く試練の案内人として再現された残留思念(AIの様な物)らしい。
最終的にコウがカナロと共にリュウソウカリバーを手にした事で、役割を終えて崩れ去る神殿と共に消えて行った。その時、コウの行く末を案じる言葉を残している。
第43話の回想にてエラスを封印したというリュウソウカリバーを持っていた人物が彼女に似ているように思われるが果たして。
関連項目
騎士竜戦隊リュウソウジャー タイムスリップ!恐竜パニック!!
セトー(リュウソウジャー):こちらは死後も魂を現世に留め、騎士竜の封印を見守っていたリュウソウ族。一方で『試練の断崖』に自らの残留思念を残している。
また、現在は龍井尚久の身体を借りて会話をしているが、奇しくも尚久には一人娘がおり、ヴァルマとユノの父娘を思い起こさせる。