ヘルバウッ…なっ!!
プロフィール
格闘スタイル | バスケット、空手 |
---|---|
誕生日 | 12月2日 |
年齢 | 28歳(KOF98) |
出身地 | アメリカ |
血液型 | AB |
身長 | 222cm |
体重 | 105kg |
趣味 | 懸賞ハガキの応募 |
好きな食べ物 | 煮豆 |
得意スポーツ | 野球 |
大切なもの | 闘いに使用しているバスケットボール |
嫌いなもの | ガラスを引っ掻く音 |
CV | Kay稲毛(稲毛一弘)(94、98)、山岸治雄(3DCGアニメ「KOF:DESTINY」、アプリ「KOF ALLSTAR」) |
人物
KOFシリーズの原点である『KOF94』で初登場したアメリカンスポーツチームのメンバーの一人。
元バスケット選手で、全米空手チャンプ。
空手とバスケットボールを組み合わせた全く新しい格闘技を操る。
グローバーという姓は「ラッキー→(四葉の)クローバー」をもじったものと思われる。
元・プロバスケットボーラーなのに野球が得意である。
※このあたりの設定はマイケル・ジョーダンを参考にしていると思われる。
もともとKOFはチームバトルを採用した完全新作ゲームとして開発されていて、お祭り作品というわけではなかったが、開発途中でSNK作品キャラのドリームマッチ路線に切り替えられて完成したものであった。SNK過去作に何の縁もない草薙京達日本チームやアメスポチームがいるのはこの名残である。
バスケットボールに情熱を失い空手を始めて全米チャンプにまで上り詰めていた彼は、試合で対戦相手を死亡させてしまった事によりボクシングに絶望していた友人のヘビィ・D!にKOFに誘われる。
自分の格闘技の実力がどこまで通用するのか試したくなった彼は、D!がたまたまテレビで見かけたことでスカウトされたアメフトの現役MVPプレイヤーのブライアン・バトラーも加えてチームを組み、KOF出場を決める。
その後ブライアンは元の生活に戻っていったが、彼とD!はストリートファイトの世界へと身を投じていった…。
ネタキャラとして
しかし、彼らアメリカンスポーツチームは、続編の『KOF95』では予選で八神庵、如月影二、ビリー・カーンのライバルチームに破れてしまい出場を逃してしまった。
『KOF96』では彼らの存在は確認されていない。
『KOF97』ではシードチームとして招待されていたのだが、ラッキーらしき人物七枷社に招待状を賭けた果し合いを申し込まれ、あっさりと招待状を奪われてしまったのであった。(参考:KOF'97 ニューフェイスチーム公式ストーリー)
この果し合いにて彼が発した台詞「かかったな! ヘルバウッ…なっ!!」は、当時を知る人々の間で語り継がれている。
ただし、ストーリー上では「アメリカ代表」「名前通り「幸運」だっただけだな」としか書かれておらず、(状況証拠的にはそうとしか見えないが)社に倒された格闘家がラッキー・グローバーだとは明言していなかった(後述)。
『KOF98』ではチームメイト二人と共に無事出場できた。ただ、『98』はストーリー無しのお祭り作品である。そのリメイクである『98UM』にも登場している。
ちなみにラッキー本人は『97』で招待状を奪われた件について、このようにコメントしている。
「なんか噂じゃ、去年どこぞのチームに招待状奪われて出られなかったみたいな話になってるみたいだけどよ、ありゃデマだ。俺たち出てたんだぜ、KOFによ!!試合はTVで放送されなかったけどな…だが今年はバッチリ俺たちの戦いを見せてやるぜ!!ま、がんばるからよ、応援よろしくな!」
このコメントは、『94』で愛用していたプレイヤーから「あんまりすぎる」と抗議が来たための対応だという都市伝説もある。
しかしオロチチームを必要以上に毛嫌いしていること、勝利メッセージで彼らに暴言を吐くこと、『98』のリメイク版である『98UM』でオロチチームに対して専用イントロが追加されたこと、そして明言されていないとはいえ『97』のストーリーを見るに、どう考えても信用できないと言わざるを得ない。
…しかしネオジオフリークの『98』のムックによると、スタッフは「『97』で社たちが招待状を奪ったのはラッキーたちじゃありません。例の否定コメントは、人事じゃないと怒りを感じたためです」とコメントしている。
しかもスタッフ曰く「『98』まで出さなかったのは、単純に容量の問題で入らなかったから」とのことである。
もし上記のスタッフコメントが正しいとすれば、偶然アメリカ地区のブロックで偶然幸運の名を持ち偶然「ヘルバウッ」なる技を使い、なおかつシードを受ける事由のあった他人の空似の選手がいたということなのだろう、きっと。
……と思いたいのだが、『98UM』で特殊イントロが追加されたことで流石に擁護するのはもはや厳しくなってしまっており、当初の意図はどうあれ現在では完全にリップサービスに意味が摩り替わってしまったのだろう。哀れラッキー。
その後KOFシリーズのストーリー本編で、彼らアメスポチームがプレイヤーキャラとして出場することは無かった。
さらに皆が忘れた頃、『ネオジオバトルコロシアム』にてシェルミーに『97』と全く同じパターンで招待状を奪われたことが判明。 (参考:NBC シェルミー公式ストーリー)
ただしこちらでも「かかったな! ヘルバウッ…… なっ?!」という台詞だけで本人かどうかは明言されておらず、「月刊ネオジオフリーク」1997年10月号の特集「さよならは言わないで~消えたネオジオキャラたち~」や公式サイトのインタビューでは何故か本件に無関係かもしれないラッキー・グローバー氏がインタビューを受け、自分ではないときっちりと否定している。
「『ヘルバウッ……』しか言ってねぇじゃねえか。『ヘルバウムクーヘン』かも知れねえだろ?ヘルバウムクーヘンとは、ドイツ・ザクセン地方の菓子職人の間で受け継がれてきた必殺技で……」
……と、非常に苦しい言い訳にしか見えないが。
『SVC CHAOS』の暴走庵EDではヘビィ・D!共々庵に襲われていた。これは姿もきっちり確認されているので間違いない。その後どうなったかは不明。
そして『KOFMIA』では、『ファイターズヒストリー』からゲスト出演の溝口誠にも招待状を奪われている。(参考:KOFMIA 溝口公式ストーリー)
溝口といえば出典の『ファイターズヒストリー』でもレイ・マクドガルから主人公の座を奪い取った事でも有名だが、やはりかませの代名詞である彼もまた溝口の踏み台にされてしまったといえよう。
※補足しておくと、一応こちらでも倒された人物の正体は不明であり、「かかったな! ヘルバウッ――」「なっ!?」というお約束の台詞や、「この格闘家は、実戦空手とバスケットボールを組み合わせた、ある意味新しい格闘技の使い手だった」というどこかで見たような解説文等の状況証拠しか存在しない。尚、「テコンドーとバスケットボールを組み合わせた技を持つキャラ」なら実例がある。
性能
リーチの長さと飛び道具がウリ。
『98』では火力が低いうえ、チームメイトのD!とブライアンが強いことから弱さが際立っており98では最弱キャラとの声が絶えない。
ただしCPUが使うと意外と強く、プレイヤーでも使いこなせれば相手を大きく翻弄することも十分可能。
『98UM』では一転、飛び道具の軌道変更や、空中でも使用可能なデスダンク、発生が早くなったデスシュート、小技から安定して繋がるようになった強デスヒール、1フレーム投げに変更されたラッキードライバーなど強化点が多く、未だ弱キャラの域を出ないながらも、「最弱キャラ」の汚名は返上した。
因みに……
どういう訳か『98』では怒チームの2人との特殊エディットチームがある。(かたや野球つながり、かたや帽子つながりである)