概要
希少種というだけあってその存在は亜種以上に希少な存在とされ、並のハンターはおろか古参のハンターですら見た者は少なく、伝説上の存在とまで言われている。
特徴的な金属質のような白銀の光沢を持った甲殻をもっていることから「銀火竜」と呼ばれ、時には「白銀の太陽」にも例えられる。
「白銀の甲殻をもつ」と言うんだから実際に見るとその姿はさぞや眩くゴージャス…と思うかもしれないが、場所によっては鈍い灰色に見えるだけで寧ろ地味に見えるくらいである。しかしこれはMHP2Gまでの話であり、再登場したMHP3以降ではデザインが一新されまさに「白銀の太陽」と呼べるほどキラッキラした姿になった。
その希少性ゆえ生息域もほとんどわかっていないが、最も発見数が多い場所が古塔の頂上あるいは秘境であるため、ここを根城にしていると思われている。
対となる相手は同じく希少種である金火竜リオレイア希少種。
世間では2匹をまとめて「金銀夫婦」と呼ぶこともある。
凶暴性や実力や能力は原種はもとより亜種を更に上回る。
近年では新しく「劫炎状態」と呼ばれる状態変化を起こすことが判明している。
この状態となったリオレウス希少種は青い炎を纏うようになり、あらゆるものを焼く尽くす強大な存在と化すという。
原種や亜種以上に高い戦闘、飛行能力を持ち、対空頻度も高いため狩猟するのは困難を極める。
MHP2G以前
初登場したMHGからMH2にかけては、(亜種の場合と同じく)体力や攻撃力、飛行頻度が高くなったくらいで等に特に違いもなく、ぶっちゃけとりたてて強力な存在と言うわけではなかった。
しかしMHP2以降からは肉質、弱点部位や属性が大幅に変更され、肉質で言えば原種亜種では弱点だった頭が例え斬れ味が青でも弾かれるほどガッチガチな石頭になっているが、逆に翼は頭を斬った時の様に柔らかくなっており弱点部位となっている。
弱点属性も原種らには有効だった龍属性が全く効かず、弱点属性が水属性、雷属性になっている。この作品以降この設定は概ね変わらず、原種と同じ気持ちで戦いに赴くと思わぬ苦戦を強いられてしまうだろう(そんなに強くないけど)。
MHP3
MH3では超強化された原種だったが、亜種と希少種は登場しなかった。
しかし、次作のMHP3でまさかの亜種を差し置いての再登場となり、世間を騒がせた。
原種の大幅強化されたモーションに付け加え、嫁同様、頭と尻尾が非常に硬い肉質、原種とはケタ違いの戦闘能力を引っさげて帰ってきた。
具体的には、空中からの火球ブレスの代わりにリオレイアが使用していた「チャージブレス」を空中からぶっ放してきたり、高空から行うはずの毒爪蹴りを低空から前転回避一回程度では余裕で被弾する超高性能技に強化、さらにハンターから勢いよく飛び退いたかと思ったら上空から強襲し強制的に拘束をしかけてくる「強襲拘束」なる行動が追加された。
チャージブレスは一旦溜めてから放つため原種と違い一瞬間を置くようになっているが、空中にいるため地上から使用する嫁の様に反撃することは難しく、何より爆発の拡散範囲がとんでもなく広いしとんでもなく痛い。
俊敏性も原種以上に素早く、特に怒り時の空中での機敏さは1秒でも画面に入らんとばかりに素早くなる。
単純に行動が増えただけに攻撃の苛烈さは凄まじく、一発でも攻撃を食らえば回復するヒマさえ与えてくれないくらい隙が少ない。そんな状況下で高性能の毒爪蹴りを食らい毒状態、チャージブレスに被弾して火属性やられにでもなったりしたら…
ちなみに、翼が柔らかいのは変わらないが何故か弱点部位が翼から背中に変更されている。剣士涙目。
MH3G
今作からは亜種も参戦。
低空からの高性能の毒爪蹴り、強襲拘束キックは今作以降の亜種も行うようになった。
地上では今まで希少種の嫁が使用していた火炎を含みながら噛み付いてくる「爆炎噛み付き」を習得。
見た目以上に範囲が広く、迂闊に頭を狙いにきた近接使いを容赦なくぶっ飛ばす。
更に本種はこれを空中でも繰り出すようになった。
尚これは亜種も使用してくる。しかし亜種は適当に近づいてきてぶっ放してくるだけだが、本種はハンターが後ろにいようとゆっくり攻撃範囲を調整して器用に当ててくるため、更に隙が少ない。
また全体的に自重するようになったワールドツアーの仕様が本種のみMHP時代のものの様に非常に長いモーションに戻っている。
一見謎の変更に思えるが、今作の本種は「塔の秘境」で戦う事となるため、恐らく逃げ場のないフィールドで戦うための救済措置と思われる。
リオレウスの優れた部分の集大成といった感じであり、実は亜種と同じモーションをとっている。
しかし亜種と決定的に違うのは「空中からチャージブレス」を放ってくるという点と段違いの俊敏性。特に怒り状態は笑っちゃうぐらい動きが激しくなる。
弱点属性、肉質も相変わらず全く異なるので亜種に慣れてるからと舐めてかかれば大苦戦することとなるだろう。
MH4/MH4G
基本的にMH3Gまでのモーションや仕様を踏襲しているが、チャージブレスのモーションやエフェクトが変更された他、頭の部位破壊に成功すると以降肉質が軟化するようになっている。今までは部位破壊したところで弾かれてよくピンチに陥っていたが、破壊に成功すれば戦いやすくなるだろう。
しかしMH4GのG級個体は蹴りを放った直後にチャージブレスをブチかます行動が追加。
蹴りの直後にブレスを放つ亜種の希少種verと言える一見すると危険極まりない行動だが、蹴った後距離を離してからブレスを放つ亜種と違い、こちらは蹴ったその場で放つ。さらに一旦溜める性質も相まって、逆にチャンスとすることもできる。
MHX/MHXX
登場した。また亜種を差し置いて。
「今回は亜種モンスターは出さない」と明言されていたにもかかわらず、リオス科のみ希少種の参戦。流石に看板モンスターは破格の扱いである。
というか「希少のくせに亜種よりも登場作品多いってどういうことなの」「亜種の方が希少種なんじゃないか」と言う声も多かったが。
行動は基本的にMH4G以降と一緒である。
が、あろうことかチャージブレスを溜める際の後退距離が伸びている。
前回までは溜めている間はチャンスにもなり得たが、今回からは反撃も非常に難しくなってしまった。
空中からの高火力、高機動力と言うに及ばず厄介な相手だが、攻撃の多くはハンターと積極的に距離を詰めてくるような行動が多い。
全体的に飛行頻度はお約束の如く高いため、閃光玉は必至。というか「飛ぶな」とか言ってるヒマがあったら閃光玉投げろと言われるくらい飛びっぱなしである。
が、上述の通り攻撃があまりに苛烈なため適当に閃光玉投げても墜落する一面もあったり。
また、他の希少種と比べると体力が低めに調整されており、村クエの個体ともなると準備をしっかりしておけば割とさくっと倒せてしまう。
チャージブレスも一旦間を置くため行動は読みやすく、慣れてくると位置取りによっては攻撃チャンスにもなるし、閃光玉のタイミングもつかみやすい。
一筋縄ではいかない相手だが、「チャージブレスが飛んできたと思ったら普通のブレスだった」とか「閃光玉当たったはずなのに次の瞬間ケロっとしてる」とかのトンデモ能力をもったアイツと戦っていると大した相手と思わないプレイヤーもいる。
MHW:I
アップデート前のMHWでは参加を亜種に譲り、何の音沙汰もなかった希少種であったが…
蓋を開けてみると嫁共々サプライズで登場する事が明らかとなった。
ワールドの高いグラフィックに伴い、見た目もメタリックな白銀色でゴージャスな仕上がりに。
マスターランクレベルを70まで上げ、新エリア「導きの地」の陸珊瑚地帯の地帯レベルを6に上げると、陸珊瑚地帯にランダムで出現するようになる。
捕獲すると特殊闘技場クエストが発生し、クリアすると龍結晶の地に痕跡が現れるようになるため、初遭遇時は必ず捕獲するようにしよう。
前作までの希少種は空中からのチャージブレスという点で差別化されていたものの、モーション自体は亜種と同じものであった。
今作からのリオレウスは空中からのチャージブレスをなんと原種が既に習得しており、亜種に至っては更に強化されたチャージブレスを放ってくる。
そんな中で希少種はどんなものになっているかというと…
原種、亜種とは全く別物ですよと言わんばかりの超強化が施された。
レウス系骨格のモーションをベースとして、色々な派生技を繰り出してくるようになっている。派生技は亜種の数を優に超えており、実に多種多様。
また、原種亜種と比べると薙ぎ払いブレスの頻度が高く、薙ぎ払いから別の攻撃に繋げる傾向がある。
単純に手数が増えたため、空中での攻撃は正に矢継ぎ早といったレベルで激しく、執拗に襲いかかってくる。
空中だけでなく地上での行動面も相当強化されており、希少種特有の新モーションがてんこもり。
- バックステップブレス
- 拘束強襲
- 回転尻尾攻撃
- 連続爆炎噛みつき
こんな具合に、地上空中共に激しい攻撃性の持ち主として強化された希少種。怒り状態になった時の動きは俊敏性も相まってそれはもう凄まじく、火力面も言うに及ばず当然強力。
だが時間経過後、リオレウス希少種本来の実力が明らかとなる。
突如空中で咆哮を上げた瞬間、目元、翼に赤い光を帯び、全身に青く光る炎を纏い「劫炎状態」と呼ばれる状態となるのである。
この形態になった希少種は火力面が大幅に上昇。吐き出す火炎が青い炎へと変貌し、一発一発の威力がチャージブレスを彷彿させるまでの超火力となる。
亜種が使用する強化チャージブレスも派生抜きの単発で繰り出してくるため、いきなり繰り出された時の対処は難しい。
劫炎状態特有のモーションも存在している。
- 空中掻き切り
- 連続薙ぎ払いブレス
今まで以上の苦戦を強いられる危険な状態だが、頭部に一定ダメージを与えると後ろに大きくひっくり返り状態が解除される。
ちなみに空中で解除されると頭から墜落する。
全体的にリオレウス原種亜種とは比べ物にならないほどに強化されており、全く油断ならない強敵である。
弱点属性、部位もこれまでと同様異なっており、頭は相変わらず相当硬い。特に頭は劫炎状態を解除するために重要な部位であるため、相対したときはまずクラッチクローで頭部に張り付き、部位を柔らかくしてから早めに部位破壊してしまおう。
また実を言うと地上での行動時間が原種よりも長く、派生技の多くは地上へ降りるものが多い。
更にリオレウスの得意技とも言えるバックジャンプブレスの頻度も低くなっており、意外にも割と地上で戦ってくれるモンスターとなっている。
攻撃面以外の特徴としてこやし玉が通用しなくなっている。しかし、リオレウス希少種は決まったエリアから全く移動しないため、本来であれば別に困るような要素ではない。
ただし、同フィールドにリオレイア希少種がいた場合は話が別であり、もし合流された場合こやし玉による分断が不可能というかなり悲惨なことになる。
またリオレウス希少種に限り、リオレイア希少種との合体技が存在することが判明している。
厳密にはテスカト夫婦の様に「合体技」とテロップが出るわけではないのだが、両者が「劫炎状態」の時、お互いのブレスが混ざり合うと
画面を覆い尽くさんばかりの大爆発を引き起こすというギミックがかけられているのである。
発動時はお互いが同じ標的に向かってブレスのタイミングを合わせようとするため、見極める分には分かりやすい。しかし猶予が短い上に、いざ着弾すればとんでもない範囲で大爆発するため回避するのは難しい。
厄介だが、お互いが「劫炎状態」でなければ発動しないのが救いか。
ちなみに本種には縄張り争いが存在しない。
また、「古龍種に匹敵する」とされる希少種モンスターの設定故か、
本来原種亜種なら一方的にやられてしまう筈の怒り喰らうイビルジョー、ラージャンとも遭遇してもお互い攻撃し合うものの、システム的な縄張り争いは発生しないようである。
これらの仕様はリオレイア希少種についても同様。
ただ、怒り喰らうイビルジョーは対モンスターの攻撃が強力であるため、単なる小競り合いでボコボコにされてしまう事も多いが。
武具
シリーズによって多少の差異はあるが、リオレウスの武器はこの希少種の素材を投入することで最終強化形態になるケースが多い。纏う属性は火属性が多いが、稀に龍属性を帯びることがある(ガンランスが有名か)。
防具は「シルバーソルシリーズ」という名称。「S・ソル」と略されることもある。色はレウスシリーズの色違いだが、光加減でピッカピカに輝くゴージャスな見た目。
スキル系統は攻撃的な方向性こそ同じだが他のものとは全く異なる。
関連イラスト
関連項目
モンスターハンター , モンハン , 飛竜種 , 希少種
リオレウス , リオレウス亜種
リオレイア希少種 - 番のモンスター