私はどうなっても構いません。だからお願いします―――
この水晶を破壊して、すべての悪夢を終わらせてください!
概要
「赤い夜」の中心地で水晶に閉じ込められている、白いゴスロリ姿の美少女。
赤い夜とは対照的な、長い銀髪と碧の瞳を持ち、純白のドレスを纏う幼げな姿をしている。
自分の名前以外の記憶が無く、また遠距離から皐月駆達に黒騎士の襲来を伝えるなど不思議な力を持っている。
黒騎士は純真無垢な彼女のことを「魔女」と蔑んで呼んでいるが……。
【警告】以下、ネタバレ注意!!
嘗ては西暦1200年代、南フランスのオクシタニアにあった城塞都市「ベゼルス」(現在のベジエ)で生活していた、キリスト教の宗派の中で異端とされた「カタリ」の敬虔な教徒であった。
しかし、十字軍の侵攻(時期的に第四次か第五次の可能性が高い)でベゼルスが陥落した際、異端の徒として捕らえられ、兵たちの慰み物として純潔を散らしてしまう……。
ただひたすらに嬲られ、使い物にならなくなった頃には何処とも知れぬ森に放置された。
病に冒され、四肢は腐り、視力もほとんど喪ったリゼットは、水を求めて行きついた木の洞で、その哀れな生涯に幕を下ろそうとしていた……。
だが……そこに現れた一人の人物――自らを【賢者】と名乗る男、ミシェル・マキシミリアンによって、彼女にとっての無限獄が始まってしまうことになる。
『Resona Forma』
外伝作品である本作では、リゼットのifルートが実装された。
序盤において、森の噴水で水浴びをしていたところをベゼルスの街の兵士に襲われそうになるが、死の間際に『劫(アイオン)の眼』の力で西暦1209年のベゼルスへタイムスリップしてきたヴェラードに助けられる。その際、彼に半ば強引な形でファーストキスをされた。
自分を救ってくれたヴェラードに淡い好意を抱くようになり、『姉妹の家』で共同生活をしているマリア姉の後押しもあって彼に食事を差し入れたり、悪魔や魔女から人々を守るお守りである薬草(ハーブ)・ベトニーを捧げたりした。
しかし、ヴェラードはリゼットを【絶望の運命】から救うために、ベゼルスへ攻め込んできた十字軍を『劫の眼』の力を発揮して、最終的には壊滅させたが、その代償として右眼の視力を失うなどの重傷を負ってしまう。
そんなヴェラードのもとへローズマリーの花を手に持って駆け付けたリゼットは、出会った当初は教えてもらえなかった彼の名前を告げられ、胸に秘めていた自分の想い――『愛』を伝えようとしたが、その時にはヴェラードは消滅してしまった……。
ヴェラードの消滅から7年後、この世界のリゼットは別の世界における彼女が魔女に成り果てた原因であるミシェル・マキシミリアンと出会わなかったため、ベゼルスの民を守るために万の軍勢へ果敢に挑んだ一人の騎士の勇姿を駆に良く似た少年と橘菊理に良く似た少女を始めとした子供達に語る美しい女性『カタリの語り手』となった。
永遠の初恋となったヴェラードのことを今でも大切に想い続けている。
もし貴方の悲しみで愛されるのならば、私は貴方の剣で眠りましょう。
もし貴方の喜びで愛されるのならば、私は貴方に捧げた花々に、私の愛を込めましょう。
ラストシーンでの独白から、魔女として出会おうとも、少女として出会おうとも、リゼットがヴェラードへ捧げる愛は不変であるのだろう……。
外部出演
2022年2月15日に行われたコラボイベント「絶えし赤夜を想う夢」の期間限定ピックアップガチャにて、SSRカードとして登場。
このゲームにおけるリゼットは、「Resona Forma」のリゼット編における彼女であり、自分を救ってくれたヴェラードに捧げたローズマリーの色と香りを忘れぬように、カタリの語り手として生きてきたが、突如として現れた謎の人物との出会いをきっかけに世界の隔たりを越え、ナコト原書の褥たる幻夢境に転移することに。
前述の経緯から、本来は何の特殊能力も持たない一般人の女性なのだが、衣装は記憶を封じられていた頃のリーゼロッテ・ヴェルクマイスターが着ていた白いゴスロリ服を着用している。
2022年7月21日〜7月27日に行われたコラボイベント『赤夜紡ぐ白夏の想望』におけるコラボ限定召喚ガチャにおいて、【一夏の幸福】リゼット(レア度はSSR)として登場。
このゲームのコラボイベントでも、「Resona Forma」のリゼット編におけるシナリオが適用され、その世界で刻まれた戦場の記憶はチスイノマンダラを通して新たな戦神『リゼット・ヴェルトール』を顕現させるに至った。
余談
リゼットとリーゼロッテは同一人物ということで本来は同じ世界線では存在出来ないはずなのだが、2作のゲームではシナリオ内の理由などでリーゼロッテとセットで登場するのがトレンドとなっている。
関連タグ
関連人物
【虚無の魔石】によって闇堕ちしたリゼットの成れの果て。
原作ではリゼットが闇堕ちした後の共犯者。
「Resona Forma」のリゼット編では、彼女の命の恩人にして初恋の相手。
類似人物
「封印されていて、助けるべきだと思われていた女性が実はラスボスだった」という、リゼットの設定のモチーフ。