ズォーダーは死んだ。彗星都市帝国は消滅した。ゴレムの呪いが我らを蝕み、我らは、絶滅の危機に立たされている。
概要
nekotaDX特務中尉氏が制作する短編アニメ。Youtubeやニコニコ動画にて不定期に公開されている。
あらすじ
2202終盤にてゴレムが歌い出したことで、ゲーニッツをはじめとするズォーダー以外のガトランティス人は全て死滅したと思われていた。しかし、ゴレムの滅びの唄が効かずに、生き延びた者も一定数いた。これは、そんな彼らの物語である。
登場人物
ガトランティス残党
ラピッド・スコードロン
アゼルスタン率いるガトランティス艦隊で、ガトランティス残党としては人間との融和・共存派に属する。
しかし配下らはガトランティス気質が抜けておらず、ソールに至っては取引相手を攻撃する始末。
アゼルスタンが民間軍事会社〝アゼルスタン・アソシエイツ〟を設立した際には、その母体となった。
- アゼルスタン・ククリット
主人公。バルゼーの部下。
白色彗星帝国の元高官であり、ズォーダー大帝に謁見する事を許された人物。前期ゴストーク級ミサイル戦艦〝イシュボシェス〟の艦長を務めている。
見た目は、銀色の長髪に金色の瞳が特徴の、10代半ば~後半の少女。胸は断崖絶壁。顔から足にかけて、刀傷の痕が縦断している。
鋼のように硬くしなやかな肉体を維持するべく日々、トレーニングは欠かさないが、運動するときは何故か、人目(しかも、男性兵士の)があろうが全裸。
また、必要とあらば地球人に化けることも可能。
- バラール・ガトヴィンソン
アゼルスタンの副官。
まるで執事のように忠実な部下。
過去作ではアムラム都督の参謀として登場している。
- ソール・ウルヴァーコート
ラスコー級突撃型巡洋艦〝ギレアデ〟の艦長。アゼルスタンの代理として、惑星プリステラに駐留する。
見栄っ張りかつ典型的なガトランティス人であり、取引の最中に相手を攻撃して物資を強奪しようとする。
- ナフタル・アブネア
ソールの副官。ソールの腰巾着で、ソールを褒めるだけで諌めない。
- グレンシー
ククルカン級襲撃型駆逐艦〝イーダム〟の艦長。
任務のためなら命を投げ打っても構わないという勇敢なガトラン戦士だが、幸いそんな場面には遭遇していない。
- ルキラ
ククルカン級襲撃型駆逐艦〝ムアブ〟の艦長。
無口で真面目な女性士官で、どんなに変な命令でも、文句一つ言わずに成し遂げようとする。しかし人間との融和には懐疑的で、たびたび人間の殲滅を進言している。
- ゼク・エゼキエス
バルゼーの部隊に配属された。クソ真面目で、規律を守るのが生き甲斐みたいな性格。アゼルスタンに惚れている。
- イフリーム・クィント
〝イシュボシェス〟の機関科長。
アゼルスタンにのみ忠実で、それ以外は上官であっても従わない。
2202本編にも登場した、ガトランティス軍の幹部。フルネームは不明。2202終盤、滅びの唄をまともに聞いてしまい死亡したと思われていたが、効果が薄かったため気絶するだけで済んだようだ。その後味方艦の暴走で艦橋を燃やされる中、辛うじて脱出。現在はラピッド・スコードロンに身を寄せ、滅びの唄で死にかけた身体の治療中。視力が落ちたためか、本編とは違い眼鏡をかけている。
新生ガトランティス
ガトランティスの実力者であったメルナード提督率いる勢力。ガトランティス残党の中でも特に大規模で、新たな主人を求めるアストラットが身を寄せる。
- アストラット・ペンティコート
もう1人の主人公で、〝[劫火]のアストラット〟の異名を持つ。指名手配されているらしい。
メダルーサ級殲滅型重戦艦〝メリュジナ〟の艦長を務める女性で、18歳くらいに見える赤毛の少女。
性格は明るく陽気で、思い付いたら即実行、と行動力がある。
マイペースでどこか抜けた言動が多く、視聴者からは専ら「かわいい」「アホの子」とマスコット的扱いされることが多い。でも実力は本物。
何気に、過去作を通して最も頻繁にデザインを修正されているキャラクター。
- グウィネス・キャブレシス
〝[浄火]のグウィネス〟の異名を持つ。ガトランティスの女性士官の1人で、第3機動艦隊火焔直撃砲支隊ファイヤーシスターズの一角だったが、現在はアストラットの参謀を務める。
- メルナード提督
ガトランティスの大物で、新生ガトランティスの指導者。本編には登場しなかった超巨大戦艦に座乗する。
現在はアムラム都督と敵対している。
- ヴィステリア・レイカー
通称:レイカー将軍
メルナードの部下。元はラーゼラーの幕僚だった。
常にメルナードの側でメルナードの威を借り威張り散らす小物臭い言動が目立つが、参入を申し出るアストラットに対して威張っていたら肝心のメルナードがアストラットの参入を受け入れたことで画面の隅で涙目になるなど、かわいい一面もある。
また、アストラットが褒美を与えられた際にはメルナードに褒美をねだるなど、メルナード大好き疑惑もある。
ウルカン遠征軍
かつてガミラス親衛隊に殲滅された惑星オルタリアが属するノルド大管区のうち、ラムサとヘパイスト(外ノルド辺境区)を実効支配するガトランティス残党勢力。本拠地は〝要塞監獄ティンタジェル〟。
滅びの唄の効果が届きにくい宙域だったため、人工細胞の死滅や後遺症を免れており、現状最も無傷な勢力と言える。
- バスラン・アムラム
ウルカン遠征軍の都督で、ノルドの王とも呼ばれる。ガトランティス残党の中では上位の実力者。
強欲な性格で、自身の得になること以外は何もしない。
現在はメルナード提督と敵対している。
- エゼレッド・アムラム
アムラム都督のハーフクローン(要するに娘)。一人称が「おれ」など、男勝りな性格で、女ながら副都督を務める。
- ドーセット・モア
アムラム都督の側近で、ウルカン遠征軍ナンバー2。副都督より実権があるのだろうか?結構横暴。
ガトランティスよりもアムラム都督個人への忠誠心が強く、ズォーダーの部下であったメルナードやアゼルスタンを信用していない。
- [血の野獣]ティル・オローク
アスラム都督の部下。性格は残忍だが、自分の事を文明人と思っており、事あるごとに上品に振る舞おうとする。オネエ口調。
ティトラ遠征軍
ティアハカ率いるガトランティス残党。
新生ガトランティスに参入したアストラットを引き抜こうと勧誘するが拒否され、戦闘に突入する。
- ティアハカ
ティトラ遠征軍都督。アストラットとの戦闘の末、ブラックホールに捕まって戦死。
その他ガトランティス人
- [銀翼]のヘルベスティア
メダルーサ戦車ではなく、キャラクター名。カラクルム級戦闘艦〝ヴィルキア〟の艦長を務める女性。その姿は、某紐神様に酷似している。
- [烈火]のリエンス
ガトランティスの女性士官の1人で、火焔直撃砲艦隊ファイヤーシスターズの一角。
作中では既に故人。
デザリアム
- グラディス
司令長官。セラピス姫の管理する第二サンクテルを狙ってムーサ・ファウンデーションに攻めてきた。
その他
- セラピス姫
第二サンクテルを管理する千年女王。特殊な武器でなければ死なない不死身の肉体を持つ。
余談
2202のガトランティス兵には女性(の姿をしている者)は登場しなかったが、2199でゼーリックが侍らせていたガトラン女性のように、女性の兵士も僅かながら存在する。この作品にはそれが反映されたのか、多くの女性キャラクターが登場し、戦艦の艦長等要職に就いている者も多い。