概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場回はTC11巻収録「からだの部品とりかえっこ」。
2つの大きなカプセルが取り付けられており、2人の人間がそれぞれのカプセルに入った状態で、機械の中央に搭載されたボタンを押すと、互いの身体の部位を入れ替えることが出来る。また、入れ替えられるのは人間同士だけではなく、ロボットと人間の身体の部位を入れ替えることも可能。
頭部を入れ替えることも可能だが、その場合は首から下(すなわち手足や胴体)を全て入れ替えたのと同じ状態になる。
作中での活躍
いつものように宿題に苦戦するのび太。彼から「宿題を早く終わらせたい」と頼まれたドラえもんは「人体とりかえ機」を取り出し、この道具でのび太としずかの頭を取り換えてのび太を頭脳明晰にしようと提案する。
しずかを裏山に呼び出したのび太は早速カプセルの中に入り、しずかにも入ってもらう。そしてドラえもんがのび太としずかの頭部を入れ替えたのだが、その際は頭がのび太で身体がしずか、そして頭がしずかで身体がのび太の状態になった2人がカプセルから出て来てしまった。
この方法では頭脳ではなく人格ごと入れ替わることになってしまい、ドラえもんの提案は失敗に終わる。しかしドラえもんはしずかの身体になったのび太の足を見て「一度で良いから長い足で走ってみたい」と言い出す。渋々のび太はドラえもんと足を入れ替え、念願の長い足を手に入れたドラえもんは「おお、この感激!このかっこいい姿を記念写真に写してこよう」と大満足しながら町中を走り回った。
その姿を目撃したスネ夫がのび太に「いっぺんでいいからスラリと長い腕と長く細い指が欲しかった」と言い出し、無理を言ってのび太とスネ夫を手を交換する。そして今度はジャイアンがやって来て、「スマートに痩せてみたい」と言いながら無理矢理のび太と自分の胴体を入れ替える。
最終的に、のび太は胴体がジャイアン、手がスネ夫、足がドラえもんの状態になってしまう。のび太の身体になっていたことに気が付いたしずかがやって来て「元の身体に戻して」と言うのだが、ドラえもん達がいない状況ではしずかを元の身体に戻せない。
その後、ドラえもん達が戻って来てしずかの身体の部位を返そうとするのだが
スネ夫「まず、ぼくとのび太が腕を取り替えてだね」
ジャイアン「待て、この腕は俺のだぞ」
ドラえもん「ややこしいことになったなあ」
しずか「知らない知らない!」
まず誰と誰の部位を入れ替えるかで話がややこしくなってしまい、怒るしずかを前にドラえもん達は話し合いを続けるのだった。
余談
上記のエピソードの扉絵及び最後のコマ外にて、ドラえもんとのび太の頭部が入れ替わったイラスト、そしてドラえもんとしずかの頭部が入れ替わったイラストが描かれている。しずかは涙目になりながらドラえもんを追い回していた。
これらは水田わさび版アニメ「みんなで体をとりかえっこ」の冒頭と終盤で映像化されており、また、同作品及び水田版アニメオリジナルエピソード「スネ夫がひとめぼれ」では、道具の名称が「人体部品とりかえ機」に変更されている。