概要
ドラえもんプラス1巻及び、藤子・F・不二雄大全集13巻に収録。
このシールに物の名前を書いてから他の物にそれを貼ると、それがシールに書いた通りの物に代わって代用することができる。
ストーリー
スネ夫は貸した漫画を早く返すよう、ジャイアンはそれをまだ読んでないと、それぞれ家の前で叫んできたため、その漫画をなくしてしまったのび太はどうしよとうか困ってしまいドラえもんに相談。すると仕方なく「代用シール」を出してくれ、のび太に探してこさせたいらない本に「スネ夫のマンガ」と書いたこのシールを張り付けた。
ドラえもんに言われるままこの本をスネ夫に返すと、始めはバカにされると思っていたが「これだこれだ、返せ」と即座に受け取りジャイアンに渡した。これの便利さに気付いたのび太は、この直後ママが今日あったテストの答案を見せることになった際も、このシールを広告チラシに張り付けて、今日あった0点の答案を見せずに済んだ。
「安い点ね。0点でなくてよかったけど」と言っている様子を見て安心すると、このシールを使ってイタズラしに出掛け、ドラえもんが止めに来たためこのシールを張り付けポストにしてしまった。そしてその後しずかに会うと遊びに誘ったが隣町の山田さんちへお使いを頼まれていたため、近くの「川田」という家にこのシールを張り付けて山田さんちにし、この家の女性にお使いの荷物を受け取ってもらった。
一方ジャイアンは先ほどの漫画が全く面白くないことに腹を立てスネ夫に迫っていたが、この時シールがはがれたことで電話帳であったことがバレ、ドラえもんの方も配達員の男性が開け口を探して腹をくすぐったため、くすぐったくて笑った際にシールが剥がれ落ちていた。
そして同時にのび太達がいた家のシールも剥がれ落ちたため、のび太はドラえもん達から追われることとなり、とっさに自分の名前を書いたシールをポストに張り付けその場を逃れた。これに散々文句を言い終わるとドラえもんはこれくらいで許してやることにし、ポストに一緒に帰るよう話しかけていて、その晩帰宅した本物ののび太は、食卓にポストが家族と共に座っていたため、びっくりしていた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1982年7月2日に、水田版は2011年2月4日及び、2018年12月14日にそれぞれ放送している。
2011年版
- サブタイトルが「のび太になるシール!?」に変更
- 冒頭でのび太は、スネ夫から借りた漫画を見つけるため本棚をさがしていた。そしてドラえもんは皿に盛ったどら焼きを盛って部屋に帰って来て、のび太に何を探しているのか尋ねていた。また最初はもっとちゃんと探ししたらどうか言っていたが、ジャイアンの怒鳴り声がしたので仕方なくこれを出した。ちなみにのび太が持ってきた電話帳の表紙には「バーローページ」と書かれていた。
- のび太にテストのことを聞いた際、ママは台所で新聞を読んでいて、テストを見た際は「この問題ちょっとお買い得かしら?」とも言っていた。
- この後には、テストのことで怒るドラえもんをネズミ代わりにしたどら焼きで追い払う、日用大工をしているパパに金づち代わりにしたママのサンダルを渡す、買い物に行こうとするママにパパの革靴をサンダル代わりにしてあげたりする、といった下りが追加されている。
- ドラえもんは上記の件で逃げ出していあたため、再度注意しに来た際は反対側からやって来た。そして最初ドラえもんは三輪車にされてしまい、この場に幼児が通り掛かったため乗られてしまったが、全くスピードが出なかったためすぐに飽きられてしまった。またポストにされた直後に飼い主と共に通りかかった犬に小便をかけられてしまった。
- のび太が山田さんちにした家の苗字は「岡野」で、のび太としずかはこの家の中でトランプをしており、そばにはジュースも置かれていた。
- のび太は皆から追われた際シールを使って、電柱を赤信号にしたり、空地で皆が欲しい物にした葉っぱをばらまいたりして逃げていた。そしてポストは道に設置されたもので、スネ夫は「真っ赤になって反省している」と言っていて、ジャイアンも皆がそういうならと許すことにした。
- 帰宅したのび太はママにドアを開けてもらったものの、「どちら様?」や「のび太ならもう帰ってます」と言われてしまった。またパパはポストののび太を心配し「病院にでも連れて行こうか」と言っていた。
2018年版
- サブタイトルが「シールで逃げ切れ!」に変更
- 2011年版と同じく冒頭でのび太は、スネ夫の漫画がないか探していたが本棚をのぞき込むだけで、ドラえもんもそばにどら焼きは置いていなかった。また、のび太が「ジャイアンにギッタギッタにされる!」と騒ぎ出したので、ドラえもんはシールを取りだした。
- 広告チラシは、玄関に置かれた古新聞の中に挟まっていたものだった。そしてのび太はこの直後トイレットペーパーを買って来てとたのまれたので、再びシールを使いこの新聞紙をトイレットペーパーにした。
- 郵便局員の男性は専用の車でやって来ていて、この時のび太はシールを使って、ティッシュボックスをパンダのぬいぐるみにしてしずかにプレゼントしていた。またのび太のイタズラは、しずかの母親が返却されてきた荷物を持って注意しに来たためバレた。
- のび太は皆から逃げた際シールを使って、公園に落ちていたボールを爆弾にしたり、自分をネズミにしたりして追い払ったが、ネズミになったことで集まった猫たちにたかられることになってしまった。
- ポストが座っていた席はドラえもんの隣だったため、窓から見て内側の方になっていた。