概要
旧日本海軍の巡潜乙型7番艦。 1941年に呉海軍工廠で竣工。
竣工から喪失まで、南北太平洋からインド洋に亘る海域で活躍し、艦船の撃沈・損傷それぞれ計約50,000トンの損害を与えている。
その中にはアメリカ海軍のレキシントン級航空母艦2番艦「サラトガ」の撃破、アトランタ級軽巡洋艦2番艦「ジュノー」の撃沈も含まれており、後者は第三次ソロモン海戦第一夜戦で後退したところを撃沈したものである。
このジュノー撃沈にはとあるエピソードがあり、その後のアメリカ軍における兵の配置に影響を与えた。
1943年晩秋~1944年初頭にかけて、インド洋において通商破壊戦に従事。
1944年6月下旬、玉砕間近のサイパン島への物資輸送任務に就く。途中。行き先が急きょグアム島に変更されるも成功。類似の任務に就いた4隻の潜水艦で、生還出来たのは本艦だけだった。
1944年10月レイテ沖海戦に参加、10月25日の敵情報告を最後に消息不明となる(米軍側の記録では、10月26日ジョン・C・バトラー級護衛駆逐艦リチャード・M・ローウェルの攻撃により撃沈とあるが、疑問もある)。
ちなみに当初は「伊号第二十七潜水艦」だったのだが、後に1番引かれて「伊二十六」に変更されている。
またこの時、「伊号第二十七潜水艦」の名を継いだ潜水艦(元の名は「伊号第二十九潜水艦」)もいるのだが、こちらも通商破壊作戦に従事、帝国海軍潜水艦の中で最大の撃沈トン数を誇り、敵駆逐艦に体当たりして抵抗するという壮絶な最期を遂げた武勲艦である。
艦隊これくしょんで本艦の擬人化キャラクターを担当した造船絵師ツイートによると、運貨筒輸送の実績もある様子。
関連タグ
1番艦伊号第十五潜水艦(初代) 2番艦伊号第十七潜水艦 3番艦伊号第十九潜水艦
4番艦伊号第二十一潜水艦 5番艦伊号第二十三潜水艦 6番艦伊号第二十五潜水艦
7番艦伊号第二十六潜水艦 8番艦伊号第二十七潜水艦 9番艦伊号第二十八潜水艦
10番艦伊号第二十九潜水艦 11番艦伊号第三十潜水艦 12番艦伊号第三十一潜水艦
13番艦伊号第三十二潜水艦 14番艦伊号第三十三潜水艦 15番艦伊号第三十四潜水艦