概要
天使族モンスターのカテゴリーの一つ。
動物(より正確に言えば幻獣)のようなデザインの機械、言わばアニマトロニクスの一種のような姿のモンスターで構成されているが、現在所属するモンスターは全て光属性の天使族。全体は白いフレームをベースとしており、関節などの可動部には明るく輝く結晶体のようなものが見える。
所属するモンスターの特徴として、メリットは召喚のし易さ、デメリットは場持ちの悪さが挙げられる。
いわゆる「妥協召喚」が可能で、同レベルのモンスターと比較すると手軽に場に出しやすい反面、そのメリットを活用した場合はターン終了と同時に自壊してしまい(正確には「墓地に送られる」ため、自壊とは微妙に違う)、次の相手のターンまで持ち越せない。ステータス的にも効果的にも守備方面が弱く、その性質から瞬発力重視の切り込み役が向いている。また、妥協召喚に成功した場合でもステータスやレベルが下がることは無いので、場合によってはシンクロ召喚やエクシーズ召喚に活用する手もあり。また、墓地に送られる効果は門前払いやスキルドレインなどで無効化することで楽な召喚条件を満たしつつ場持ちの問題もある程度改善することができる。
素早く召喚できる代わりにやたら場持ちが悪いのは、おそらく名前のモデルに関係している。光神機モンスターの名前はいずれも「光神機-○○」と表記されるが、この「○○」の部分には第二次世界大戦にて日本軍が考案・開発を手掛けた兵器、それも「特攻兵器」に似た名前が入る(漢字や発音は多少捻っている)。そして緊急時でも即座に発進、勢いのままに攻撃、そしてそのまま散っていくというスタイルはまさに特攻兵器のそれである。
2006年2月発売のパック、ENEMY OF JUSTICEにて初めて収録されたが、それ以来10年以上に渡って新規カードの追加が途絶えてしまっており、未だ所属するモンスターは3体のみで完全な専用サポートカードも無いというカテゴリーとしては不遇の極み。モンスターたちも仮に同じタイミングで手札やフィールド上に揃ったとしても互いをフォローし合ったり連動して強化されるようなことも無く、別の光神機モンスターが墓地に送られたりしたところで特別な動き方をするわけでもない。もはやたまたま似たような名前を持っただけのように薄い関係性である。
しかし、光神機を意識したようなカードは極稀に突然輩出されることもあり、完全に忘れられたカテゴリーとは言い難い。各カードの単独の能力は決して低くはないので、何らかのきっかけがあれば、本格的に輝く日が来るかもしれない。
所属モンスター一覧
光神機-閃空
天使のような姿の青い光神機。ある意味で一番天使族らしい見た目。レベル4なので元々リリースなどは必要ないが、やはりターン終了時に墓地に送られてしてしまう。しかも通常召喚は勿論、反転召喚でも特殊召喚でも墓地送りの未来が確定されており、相手のターンに特殊召喚された場合でもそのターンの最後には墓地送りになってしまう。つまり光神機の中では最も場に出しやすく、そして最も場持ちが悪いモンスター。
このモンスターで相手プレイヤーへのダイレクトアタックに成功すると、デッキからカードを1枚ドローできる。
光神機-桜火
グリフォンのような姿の赤い光神機。レベルは6だがリリース無しでの召喚も可能。ただしその効果を適用した場合はターン終了時に墓地に送られる。これ以外には効果を持たない、ある意味で最もシンプルな光神機。その性質からスキルドレインとは非常に相性が良い。
攻撃力は2400と上級アタッカーとしては平均的。切り込み役としては最も扱いやすい。
後述の邪神機ほどではないが、強制転移との相性もそれなりにいい。
光神機-轟龍
巨龍のような姿の金色の光神機。轟竜ではない。レベルは8なので本来は2体のリリースを必要とするが、そのリリースを1体に抑えてアドバンス召喚することができる。ただしその効果を適用した場合はターン終了時に墓地に送られる。
攻撃力は光神機の中では最強の2900。加えて貫通効果を持ち、相手の守備表示モンスターに対しても優位に立てる。敵に回した場合は居座られると最も厄介な光神機となる。ただしスキルドレインとの相性は微妙。
他の最上級天使族にもいえることではあるが、ジェルエンデュオや帝王の烈旋など、展開手段は増えているため、無理に妥協召喚することにこだわらず、神竜騎士フェルグラントなどに当たり負けしない、大型アタッカーとして活用するのも手。