具象
ぐしょう
具象(ぐしょう)とは、
表現された具象
1. 形無き「勢い」という概念を具象化した作品。跳ねるカエルと、圧倒するような数の多さにより、「勢い」を表現している。
2. 「目撃された」という状況を具象化した作品。画面中央下に人物が小さく描かれており、画面手前の主観者(閲覧者・主人公・犯人などの可能性がある)が目撃されている状況になっている。主観者が取り返しのつかない何かをやらかしていたのなら、ここがドラマの起点になっても可笑しくない。
3. 形無き「思春期」という事象の具象化。
5. 「雨のち晴れ」「雨上がり」の気分の具象化。pixivで「梅雨空ドレス」の名でカテゴリー化されている表現要素の一例でもある。
6. 「冬なのに暖かい」という心情・気分・雰囲気・人間関係などの具象と解釈できる作例。
7. 「時間切れ」という概念を具象化した作品。巨大な歯車が象徴する「時間」に支配された世界観にあって、何かに取り組んでいた少女は、無念にも時間切れを迎えてしまう。意図していた何かは破綻し、少女は上がろうとしていた縄梯子 (tag) から足を踏み外して深い闇の底へ落ちてゆく。
8. 哲学者ニーチェの深みある言葉「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」を具象しようと試みたかに思える作品。
- 出典等
※kb-a 「具象」 コトバンク > 小学館『デジタル大辞泉』
※kb-b 「具象」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※kb-具体-a 「具体」 コトバンク > 小学館『デジタル大辞泉』
※kb-具体-b 「具体」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※kb-具象芸術 「具象芸術」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※kb-非具象芸術 「非具象芸術」 コトバンク > 小学館『日本大百科全書(ニッポニカ)』、大森達次。
※kb-具象画 「具象画」 コトバンク > 小学館『精選版 日本国語大辞典』
※alc-figurative "figurative" 『英辞郎』
※artscape-1 「フィギュラティヴ < Artwords」 artscape、藤田千彩、2024年3月11日更新。
※artscape-2 「ノンフィギュラティヴ < 現代美術用語事典 1.0」 artscape、中島律子、2009年1月15日掲載。