概要
藤子・F・不二雄大全集7巻に収録
このヘッドホンを使うと、動物の話している言葉を理解することができる。
本エピソードは「桃太郎印のきびだんご」の前日談にあたるため、ラストは次回に続く形になっている。
この表記は、後の登場話となる「のら犬「イチ」の国」や、テレビ朝日の公式サイト及び『最新ひみつ道具大事典』のもので、初登場話での表記は「どうぶつごヘッドホン」だった。
水田版では、2016年12月9日放送の「南極ペンギンを救え!」や下記のエピソードでも登場している。
ストーリー
スネ夫と共にのび太は、ジャイアンが黒い子猫を紐でつなぎ池の中でもっと早く泳ぐよう命令しているのを目撃し、可愛そうだから止めるよう言いに行ったが、「泳ぎを教えてるんだぞ。文句あるか」と胸倉を掴まれ怒鳴られてしまった。するとその間に子猫は逃げ出し、更にこの場に飼い主の男性もやってきたため、のび太はジャイアンに猫をいじめた罪をなすりつけられてしまった。
違うと説明してもジャイアンがスネ夫を脅して味方にしたため、のび太は結局男性に怒られてしまい、帰宅後このことをドラえもんに相談。すると「なんてひどい奴だ」ど激怒した後「どうぶつごヘッドホン」を出してくれた。早速これを装着したのび太は、木の枝の上にいる小鳥達がパンくずをだべに行こうと話てしている会話を聞き効果を実感。
その後先ほどの男性にもこれをはめてもらい、子猫からいじめていたのはジャイアンで、自分は助けた方だと話してもらい誤解を解くことができた。これによりジャイアンとスネ夫は男性から説教を受けることとなり、ドラえもんとのび太は一安心したが、のび太のせいで叱られたと2人が逆恨みして仕返しにやってしまった。
これを犬たちの会話から聞いたのび太は慌ててドラえもんに報告するが、ドラえもんは「心配いらないよ。僕のポケットにはまだまだ凄いのがうんと入っているから」とポケットを探り始めた。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1980年8月13日に放送されたが、現在のところ水田版では、まだアニメ化されていない。
1980年版
- 冒頭のび太はスネ夫とサッカーをしていて、のび太が変な方向へヘディングしてしまい、ボールを探しに行った先でジャイアンに会った。ちなみにジャイアンがいじめていた猫は虎柄に変更され、飼い主の男性はひょびひげを生やしちゃんと髪の毛も生えていた。
- のび太の話を聞いた際、ドラえもんは怒っておらず、この後のび太は家の水槽で飼っている金魚の声も聴いている。
- のび太の家にジャイアンとスネ夫のことを知らせに来たのは先ほどの猫で、この時ドラえもんとのび太はボードゲームで遊んでいた。またドラえもんがジャイアンとスネ夫をやっつけるために出した道具は「お返しハンド」で、ラストはこの猫も協力して2人を撃退している。
- 本編終了後のショートアニメは、この道具を付けたドラえもんの元に音波を聞きつけた小鳥達がやってきて、手に持っている大きな更にどら焼きを盛っていくというものだった。
Dr.ジャイアン
概要
2024年10月5日放送のエピソードで、「みんなの好きをやってみよう月間」の第1弾として放送された。
ストーリー
夜、ジャイアンはムクに夕食をやりに行くとムクが苦しそうにしていたため、母ちゃんと共に急いで動物病院へと連れて行った。そして獣医から診断と治療を受けたムクは元気を取り戻し、ジャイアンは彼から言われた「ムク、いい名前だ。大事にしな」という言葉に感銘を受け、翌日教室で皆にこのことと、自分も獣医を目指すことを話した。
だが励ましたことでのび太とスネ夫は病気やケガをした動物を集めて来ることになってしまい、のび太はスネ夫にチルチルを連れて行くことを提案したが、速攻で却下されスネ夫は怒ったジャイアンを想像してにげだしてしまった。一方のび太は帰宅後、ドラえもんを患者にして連れて行ったが、医者になった気分のジャイアンに分解されそうになってしまった。
だがジャイアンの熱意には共感したので、「お医者さんカバン」と「動物語ヘッドホン」を取りだした。このことでジャイアンはドラえもんとのび太を助手にして、通りかかった先で見つけたチルチルから「今にも倒れそう」と聞くとすぐにオペを始めようとしたが、これを聞いてチルチルが本当に倒れてしまったので、心配したスネ夫は「音痴ゴリラはオペだってメチャメチャに決まってるよ」と言ったため殴られてしまった。
これにチルチルは怒ったものの元気になったと診断され、一方スネ夫は「医者はどこ?」とつぶやいていた。その後ジャイアンはしずかの家にピーちゃんを診察しに行き、彼女は今さっき逃げてしまったと嘘をついたが直後に飛んできたためバレてしまい、のび太が外から何か聞こえると言って誤魔化した。
その行先では黒猫が窓の隙間をもう少し開けて欲しいと言っていて、ドラえもんとのび太は踏み台になって猫に窓から入らせてあげたが、これが泥棒猫だたため家の女性は魚を取られる被害に会い怒っていた。だがその後は、冷蔵庫から出られなくなったペットの大蛇を救出し温めてあげたり、亀の甲羅を掃除、ウサギ小屋の掃除にえさやりとまともな活躍をしていた。
小屋から出た際にネズミが出たことでドラえもんが一瞬気絶してしまったもの、その後のび太がジャイアンの家の方で動物の声をキャッチ。するとムクが元気をなくしていあたため、ドラえもんはすぐにカバンの順次をしようとしたが、ムクはジャイアンと遊べず元気をなくしていただけだったので、河川敷を散歩したことで元気を取り戻し、これを見たドラえもんとのび太は「案外いい獣医さんにるかも」と言っていた。
だが後日、ジャイアンは空地にて皆に獣医を止めることを宣言し、今まで通り歌手となって歌で動物たちを元気にしていくと言い歌い出したため、一同は「もう勘弁してー!」と逃げ出していった。
余談
番組の最後には、「ドラえもんおしごと!なるには図鑑」というミニコーナーが設けられ、「どうぶつのお医者さん」として実際の獣医、戸井田太佑氏が登場し、どのような動物が診察にくるのか、自身が獣医に目指した訳、獣医になるためのアドバイス等をインタビューで語ってくれた。