概要
CV:森川智之
原作では単行本4巻、文庫版では2巻、アニメでは第31話から登場。
努力マンと友情マンの兄で、伝説のヒーロー三本柱マンの長男。天才マンとはライバル。
勝利の象徴であるVの字型の眉毛にトンカツ型の耳、肩にはカツオ、膝には坊主頭の少年の絵が描かれている。
頭の表彰台の上にはシンプル星人の勝利(かつとし)くんを乗せている。
地球人に変身している時の姿は磯野勝利。本名はニイタカヤマノボル。
背中にダイナマイト、刀、戦車、ミサイル、ギロチン、トイレのスッポン、セーラー服等ありとあらゆる凶器が収納されている。
初登場時は変身していない主人公をボコるなど、卑怯な手を使って勝ち、金と出世のために戦う小悪党のように描かれており、努力マンとも反目していた。
だがストーリーが進むにつれ、性格の悪さは変わらないものの洞察力や強さも兼ね備えた正義のヒーローとして描かれるようになっていき、作品の中心的キャラクターになり、ヒーローチームの主力格として活躍し、(過程はどうあれ)作中において無敗を貫いている。
(倒されたように見えたが実は生きていたなど、決着つかずなパターンはある)
主人公のラッキーマンですら勝利くんに降参という形で敗北し、Mr.ナガシマン(勘ピュー太マン)に出し抜かれて一度負けている為、作中無敗を貫いた唯一のヒーローであり当人も「負け=死」と考えている。
同時に、平和を守るためには絶対に戦いに勝たねばならないという、ヒーローとしての非情な現実を見せ付ける人物でもある。初登場時のやり方もそれに基づくものであり、敵が正々堂々と戦うわけが無いと良く理解しているからである。
また、父である三本柱マンとの最後の会話となった「死んだら負け」という遺言もその一因となっている。
子供を人質に取ったパワーマンに義憤を滾らせつつも直後に自分の普段の行動を省みてしどろもどろになったり、ラッキーマンが「良い人を見殺しにして生き残ってもその後の人生楽しくもなんともない」と涙ながらに発言した際には他の面々共々反論できずに黙り込んだりと決して自分の在り方が絶対に正しいと思っているわけではない模様。
余談だが、作中において試合開始前の奇襲や脅しなど反則行為は平然と行なっているのは事実だが、実は人質などの非道な手段には手を染めておらず、卑怯ではあっても決して外道ではない。
当初の努力マンとの反目も当時赤子であった努力マンが父の気質を最も強く受け継いでしまったことと、ヒーローにさせれば確実に父親と同じ末路を辿ることを悲しんだ母が「努力だけはヒーローにしないでおくれ」と遺言したためであり、勝利マン自身もヒーローとしての非情さを心得ていることもあって、例え弟に終生憎まれてでもヒーローにはさせまいと様々な手段を講じた。
しかし、それにもかかわらずヒーローになったことを内心では悲しんでおり、その真意を知るのは弟である友情マンだけだった。
最終的に友情マンによって母の遺言と長兄の真意を知った努力マンから感謝と謝罪を受けたことにより、長年のわだかまりを解いて和解に至った。
よっちゃん編終了後には地球に住み、磯野勝利として追手内洋一たちと同じ中学に通っている。
ちなみに、勝利に対する執念とは裏腹に性的な執着は全くなく、信条的に似たところのある世直しマンや実弟の友情マンとは違って色気に惑わされることがない。
このように女性にがっつかないこと、黙っていればカッコいいことも合わさってか、聖・ラマンの憧れの人となっている。もっとも、当の勝利マンはラマンの恋心を感じ取った際に悪寒めいたものを感じている場面も。
また、餃子と針千本が泣くほどトラウマ。針千本はともかく、餃子は仕方ないね(幼少期の努力マンが作った餃子が死ぬほど不味く、それを連日連夜食わされて生死の境を彷徨った為)。
技
格闘技
一撃でスピードマンを場外まで吹っ飛ばすほどの「ビクトリーパンチ」や、地割れを起こすほどの飛び蹴りなど、卑怯な手など使う必要もない程に鍛え上げられている。その執念は努力マンさながらである。
キャベツ・チカ・カツ・カム
「クロスチョップを放った瞬間、相手が上空に車田飛びする技」にしか見えないが、実は
- 背中から包丁とまな板とキャベツを取り出し千切りにする
- コンロと鍋と肉を出してチカっと音を立てて火を付けてカツを揚げる
- すかさず完成させたトンカツを相手に「カム(噛む)?」お差し出す
- 食わせる
- 実においしい。相手が感動する
- そりゃあよかった、と殴り飛ばす
の一連の動きを0,000006秒(16万分の1秒)で行う荒業。
そんな瞬間でコンロの火がつくかとか油が揚げ物出来る温度になるかとかトンカツが揚がるかとか、食わされたカツの味を相手が認識する余裕あるのかとかツッコんではいけない。
文章だけだと「キャベツを切る意味がない」ように感じられるが、「相手が殴り飛ばされたあと口から飛んだトンカツが皿に盛りつけられた千切りキャベツの横に着地する」という所作まで含めてのこの技のようなので一応勝利マン的には意味があるようだ。その後そのトンカツはどうするのかは不明。他人が咥えたあとのもん食べるのか?
作中での一連の動作がスロー映像で説明された時の相手は読者公募ヒーローのゲットマン。
他にも「ギャラは時価まあGOOD(グー)なハム」や「濃ーくスクリューパーン粉」など派生技は多い。
ビクトリービーム
マユゲから放つ光線。よく雑魚を一蹴するときに使う。天才マンの「カッ」を真正面から相殺出来る程度の威力を有する。
余談
アニメで声を担当した森川氏は、勝利マンが登場する前の16話にて敵役の半魚人を演じており、46話で半魚人が再登場した際にも勝利マンと兼任した。
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