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商羊

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しょうよう

商羊(ショウヨウ/シャンヤン)とは古代中国の伝承に登場する雨を予言する鳥。

概要

中国語ではシャンヤン(Shangyang)と呼ぶ。

大雨が降る前に片足で跳びはねると言われる鳥で水害をもたらす凶鳥とされる反面、一説には一本足で口に水を含み自身が雨を降らせる雨神であるとも伝わり、旱魃が起きたときにはこの鳥を使役する技術を持つ道士や、この鳥を象り舞うものが雨乞いを行ったとされる。

かつての国の正殿前にこの鳥が舞い降りて跳ね回ったので、斉侯は何の予兆かと魯の国の孔子に使いを送り尋ねた。

すると孔子はこの鳥は商羊という雨の精で、とある地での童子の遊びで片足で立ち、眉を曲げて飛びはねて「天将大雨、商羊鼓舞(大雨が降る前に商羊が舞うよ)」と歌う遊びが流行ったことを例に挙げ、水害に気をつけるように助言をした。

そのため斉の国だけは十分な備えをしたために、大雨による洪水の被害に遭わなかったと『孔子家語』の「辯証」に記述されている。

なお、現在でも中国では子供の遊びとして「碰拐拐」という、片足を曲げて一本足になり、互いに膝をぶつけ合って競う遊びが残っているという。

創作での扱い

ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『幻獣辞典』では雨鳥(Rain Bird)として上記の孔子のエピソードが紹介されている。

『中国妖怪辞典』で口から雨を降らせるリアルな姿の鳥が描かれた。

森の木に擬態した頭に小さな傘がある鳥モンスター「あまやどり」として登場。倒しても実入りが少ないハズレモンスターであるが、首都ハワプール周囲の森に高確率で4体で出現する。実はシルエットが某森の主である。

サンサーラ・ナーガ2』では傘のようなシルエットのずぶ濡れ怪鳥に変更され、雨の草原に出現する。

  • 裸体の起源

雑誌の企画による荒俣宏原作、古屋兎丸作画のコラボ短編。口から酸の雨を降らす怪鳥が登場。

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