概要
『サイボーグじいちゃんG』の主人公。元日本陸軍所属の科学者だったが、終戦後は機械工学の研究にいそしみつつ農業に従事していた。初登場時70歳。
妻・壊造喜由に先立たれ、家族は息子夫婦とその子2人の計5人。
ある日突然自らを農業用サイボーグに改造し「Gちゃん」を名乗る。
第1話で悪徳村長を成敗して畑を村で一番貧乏な家に譲渡したため、一家纏めて上京。息子・英一がサラリーマンに転身したのを受けて、以降は農家として土を耕す傍ら発明にいそしんでいる。
人物像
所謂「ギャグ漫画に登場するマッドサイエンティスト」という、本来なら脇役扱いされがちなキャラクター類型そのものである。根っからの改造マニアであり、意思を無視して動物や他人を改造することは日常茶飯事という危険極まりない人物。常識と言うものが全く無く、パトカーの存在すら知らなかった。
家族思いな一面もあるが往々にして過保護の傾向があり、また強情っぱりで短気。盆栽やゲートボールなどの高年齢的な趣味を持ち合わせる一方で、ファミコンや美少女アイドルにハマるなど子供っぽい所も持ち合わせている。
農業に関する情熱は熱いを通り越して暑苦しいレベルであり、悪役とのバトルにおいても早苗爆弾やらクワ投げやら耕作地中潜航やらといった農業っぽい技を使う傾向があるが、本人が短気なため耕作勝負と言っておいて途中で飽きてガトリングで銃撃したこともある。何たる鬼畜ヒーロー。
しかしその本質は、的外れであっても科学と人を強く愛する心にある。
若い頃、社礼頭によって軍用改造人間にされた際には、その忌まわしい機械の腕で社礼頭を殴打し、「日本が負けてもいいべか! 国を愛していると言ったではないか!」と吐く社礼頭に「国を愛している! だがそれ以上に…人を愛している!!」と宣言し、決別を果たした。
戦後に社礼頭が改造人間工学の共同研究を打診した際にも、一貫して農業用の研究しか認めなかったのは、その哀しい過去によるものだった。
能力
- 眼:赤外線センサーによりミリ単位で周囲を把握できる。
- 耳:針の落ちる音をも聞き取れる。
- 入れ歯:ミサイルのように発射できる。
- 拳:40㎝の鉄板を突き破る。40.1㎝では突き破れないらしい。メタンエネルギーを放射するGギガトンという技を放てる。
- 指:銃弾を瞬時に潰す程のパワーと、繊細な技術を併せ持つ。
- 腕:車のドアを引き千切り、対艦ミサイルの軌道すら変える怪力。
- 体内装備:ガトリングキャノン、ミサイル、丸鋸など様々な武装で害獣・害虫をぶち殺す。人間に向かって発砲することの方が多い。
- 動力炉:メタンガスによる超エコエンジン、最大1000馬力。
- 重力制御装置:体にかかる重力を数倍に変えることで敵を押し潰す。こなきじじいか。
- 足:走る速さはマッハ2で、衝撃波を巻き起こしアスファルトを剥がす。
- 装甲:アホみたいに頑丈。近代兵器の直撃にも耐える。
ヤング・バージョン
(画像中央)
メタンエネルギーを一時的に開放することで、若い頃のイケメンモードに変身する。一時的に身体能力の全てがパワーアップするが30秒しか持たない。口調も爺臭いまま。