夏承凜

かしょうりん

台湾の人形劇｢霹靂布袋戲｣シリーズの登場人物。

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目次 [非表示]

1 概要

2 プロフィール

3 人物

3.1 神儒玄章

4 経歴

4.1 宗教戦争

4.2 藍衣蒙面人

4.3 靈霄燭幽

5 関連タグ

6 関連リンク

「七絃撫盡，何處覓知音，但向朗月空林。

翰墨殘跡，誰得千秋理，且聽松濤竹意。」

概要

「霹靂布袋戲」シリーズの登場人物。

「霹靂魔封」の主要人物の一人で、儒教の代表者として活躍した。

儒教組織「德風古道」の南方支部・文風谷の主。

八歧邪神の戦いで負傷した玉離經に代わって、德風古道の主事になる。

計り知れない実力を持つが……。

プロフィール

性別	男
初登場	霹靂魔封第1章
身分	文風谷掌門、儒門主事
所属	文風谷、德風古道
家族	夏戡玄(先祖)
同僚	玉儒無瑕、玉離經、敬天懷、邃無端、慕靈風、雲忘歸
部下	莫憑簫、方盡墨、夜凋心、一曲魂
その他	靈霄燭幽
武器	靈霄燭幽(剣)
所有物	靈霄獨幽(琴)

人物

儒教組織「德風古道」の南方支部・文風谷の主。白い肌に黒い衣装が特徴的な儒士。長年の間に、文風谷の中に閉じこもって修行していた。そのため、外交や内政は一時期部下たちに任せた。熾煉界が出現した頃に、修行が終わり、武林の表舞台に出る。

德風古道の主事・玉離經が八歧邪神の戦いで負傷し、治療のために、夏承凜を主事の代理に任命した。先祖の夏戡玄（かかんげん）が、德風古道の初代主事だったことに加え、夏承凜がこの職務に就くのが一番適任である。儒教の代表者として、德風古道を支えることになった。

武器の靈霄燭幽（れいしょうしょくゆう）は、夏戡玄が生前に使った剣である。年代物らしく、剣の中には剣霊が潜んでいる。また琴を嗜み、琴の靈霄獨幽（れいしょうどくゆう）で曲を奏でることが趣味の一つ。靈霄獨幽で音波を操り、敵を攻撃することもできる。

本来は温厚な人柄だったが、修行で何かがあったらしく、冷徹で威厳がある一門の主に変わった。身内や同盟には謙譲で優しく接する一方、魔の類を仇とみなし、容赦なく追い詰める。熾煉界を封印するため、仏教の大乘靈雲寺・道教の聖龍口と協力して、武林の三教が共闘する形になった。

神儒玄章

神儒玄章（しんじゅげんしょう）は、德風古道に秘蔵された琴の楽譜。演奏すると、聞いた者のあらゆる感情と欲望を完全に消し去る効果を持つ。いわゆる洗脳兵器である。その危険性から、皇儒無上が生前に楽譜を隠した。

先祖の夏戡玄はかつて、神儒玄章の能力を使い、世界平和を実現する考えを持つ。しかし神儒玄章は悪意のみならず、善意をも消し去るため、周りから猛反対された。夏戡玄は失意のうちに、靈霄燭幽を使って自刃した。

経歴

宗教戦争

夏承凜が主事の代理に就任して間もなく、神儒玄章が謎の人物・藍衣蒙面人に盗まれ、問奈何の手に渡った。問奈何が建てた往生無相塔（おうじょうむそうとう）を介して、神儒玄章を世間に広めようとする。三教に属する人々を洗脳して、無感情の殺戮兵器に変貌させる狙いだった。これにより、三教の協力関係に亀裂と混乱が生じる。

道教の代表者・天道主は、儒教と仏教を道教に臣従させる行動に出る。あまりに強硬なやり方から、儒教に不満が募り、道教と開戦するまでに至った。天道主と交戦する際に、天道主は夏承凜に傷をつけるどころか、一歩も退かせなかった。この戦いから、夏承凜は天道主よりも強く、計り知れない実力を見せた。

和平派の青陽子と靜濤君たちの努力により、儒教側の被害が軽減され、道教との戦争が事なきを得た。だが神儒玄章は未だ問奈何の手にあり、洗脳された身内を危惧しながら、熾煉界を討伐することになる。

藍衣蒙面人

熾煉界の討伐、および往生無相塔の被害を受け、德風古道は多くの犠牲者が出た。儒教に止まらず、道教や仏教にも被害が出てしまう。そのような中、藍衣蒙面人が德風古道の関係者だったことが判明される。藍衣蒙面人は問奈何と友人関係にあり、神儒玄章を世間に広めようとしていた。夏承凜は容疑者の一人として、疑いの目で見られる。

往生無相塔の崩壊につれ、藍衣蒙面人の正体が暴かれる。その真実は、夏戡玄の武器・靈霄燭幽に潜む剣霊が、夏承凜の体に憑りついて活動していた。正体を知った頃は時すでに遅し。夏承凜の体に介して、文風谷の儒士は全員配下となり、神儒玄章で大規模な戦乱を引き起こしていく。その勢いは、君奉天を重傷に追い詰められるほどである。