「萬里狼煙轉乾坤,不數霸業誰堪問,虎視何雄真龍臨,與天齊名競無倫。」
概要
「霹靂布袋戲」シリーズの登場人物。
「霹靂魔封」の主要人物の一人で、物語前半において、道教の代表者として活躍した。
道教組織「歸元道盟(きげんどうめい)」の盟主。道尊の弟子とされる野心家。
その正体は、玄天六陽の筆頭・紫陽子で、青陽子の兄弟子である。
権力を巡って、青陽子や武林の三教に挑みかかる。
プロフィール
性別 | 男 |
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初登場 | 霹靂魔封 第6章 |
退場 | 霹靂俠峰 第47章 |
根拠地 | 天道口、聖龍口 |
身分 | 歸元道盟の主 |
正体 | 紫陽子 |
組織 | 歸元道盟、聖龍口 |
弟弟子 | 血陽子、青陽子、白陽子、金陽子、墨陽子 |
従者 | 默如淵 |
部下 | 別惜樓、息塵道、百事非 |
その他 | 虛無、悼魂倌(協力相手)、異葬天道(コピー) |
武器 | 印綬刀 |
所有物 | 蒼龍玄甲 |
人物
紫陽子
天道口に拠点を構える、歸元道盟の盟主。髪と肌も含め、全身が紫色を基調とした外見を持つ道士。正体は玄天六陽の筆頭・紫陽子。穏やかな性格だが、大きな野望を心に秘めている。玄天六陽は「霹靂狂刀」以前から道教を離反して、青陽子が当時創設した「合修會」に属する。互いに兄弟弟子の関係にあり、同時に義兄弟の契りを交わした。その際に弟弟子たちの血を媒介に、彼らの技を覚えた。
自身が玄天六陽の筆頭でありながら、青陽子が合修會の実権を握ることに、嫉妬心が芽生える。青陽子が持つ、無敵戰龍の力を支配しようと、陰謀を企む。当時に起きた宗教戦争の終息と共に、紫陽子も黑暗道に隠居した。心に秘めた野望は、その際に実現できなかった。
達願石
紫陽子は元々「霹靂英雄榜」時期にて、盼夢圓に襲撃され、黑暗道で死んだはずだった。本当は代刑堡星河殿(だいけいほうせいかでん)の中にある、達願石(たつがんせき)の力を使い、死を免れた。以降の長い年月、星河殿の中に身を潜めている。
修行と研究を重ね、道教の秘伝武技「天地根」などを習得した。その後は天道主に化身して、「道尊の直伝弟子」と自称する。熾煉界の出現をきっかけに、歸元道盟を率いて登場。
達願石は、願いを叶える力を持つ巨大な石。紫陽子はいかにして死を免れ、天地根を覚えたかについて、はっきりしない部分はいくつか残っている。本編では詳しく演出されず、達願石の中には、さらなる秘密があるかのように思えた。しかし天道主が退場した後の「霹靂天越」にて、達願石は鬼齋狐に破壊され、真相は闇の中に葬られた。
経歴
権力争い
「正統な道門」を掲げ、道教での権力を巡って、青陽子が率いる聖龍口(せいりゅうこう)に挑む。青陽子との決勝戦で正体を現し、青陽子が持つ無敵戰龍の力を奪って、戦いに勝利した。最終的に歸元道盟が勝利して、聖龍口と統一される。拠点を聖龍口に移り、天道主が正式に道教の代表者になって、主導権を手に入れた。
武林の三教(仏教、道教、儒教)の中で、道教こそ筆頭にふさわしい。そのような理念を抱え、仏教と儒教を屈服せんと迅速果断な行動を取った。「霹靂狂刀」時期の合修會を思わせる手口で、やり方が強硬すぎたため、儒教組織の德風古道と開戦するまでに至る。
その采配を良しとしない靜濤君や青陽子は、戦闘中に手加減をして、両方の犠牲を抑えた。戦後は一時休戦し、三教共通の敵に当たる熾煉界の封印に協力した。
復讐の執念
この戦いをきっかけに、靜濤君と青陽子が自分に異心があると、二人の排除を画策。しかし、実行の際に失敗した。靜濤君の策により、青陽子との再戦に敗北したことで、主導権を失う。無敵戰龍の力も青陽子に取り戻され、同時に武術が使えない廃人となった。
以降は復讐の執念が膨らみ、死亡と復活を繰り返し、青陽子ら聖龍口に幾度も挑みかかる。熾煉界と協力しながら、罪神虛無の力を吸い取り、魔甲天道主と化した。
改心
熾煉界の最終決戦にて、青陽子に敗北し、虛無の力が体内から離脱。身柄が拘束され、聖龍口の地下牢に囚われた。虛無の力が抜かれたことによって改心して、穏やかな性格に戻る。玉龍隱士の圖龍八解で、逆神七皇の候補に選ばれたが、結果的に靜濤君に譲った。
獄中にいた頃に、煉魔塔が魔甲天道主をベースに作った傀儡・異葬天道が、数度にわたって聖龍口を襲撃。やがて虛無が異葬天道に乗っ取って復活し、聖龍口に滅亡の危機が迫る。天道主は地下牢から解放され、道士たちを救出した。
靜濤君が逆神七皇に覚醒した後、青陽子らと共闘して、再び虛無に挑む。最後は虛無の攻撃から、青陽子をかばうために、重傷を負う。步非煙と青陽子に遺言を残し、悲山非常道で絶命した。
関連タグ
関連リンク
- 公式人物資料(天道主)※中国語