概要
てんとう虫コミックス29巻及び、藤子・F・不二雄大全集第14巻に収録。
地球にいながらにして宇宙探検の気分を味わうことができるセット。
中には星やロケット、木々、怪獣、鳥(翼竜)などを模したゴム風船がいっぱい入っており、これを膨らませて探検の気分を味わう。ただしあくまで風船なので、時間とともにしぼんでいったり、破裂したりもする。
『のび太とアニマル惑星』には「探検ごっこセット」というのが登場するが、別物である。
ストーリー
のび太はスネ夫から『宇宙たんけんゲーム』をやろうと誘われるが、3人までしか遊べないとのび太は仲間外れにされてしまう。するとしずかは、のび太を可哀そうに思って自分ものび太と一緒に帰ることにした。しずかと別れた後、のび太が宇宙ゲームがないか泣き付くと、ドラえもんはごっこならあると、宇宙探検ごっこを出してくれた。
2人はさっそく星やロケットの風船を膨らまし、しずかも誘って遊ぶことにした。そして風船の星々を潜り抜けた後、だんだんロケットがしぼんできたため、星に着陸し探検を開始し、3人は現れた宇宙怪獣に追いかけられるも光線銃で倒したり、鳥に乗ってレースをしたりして楽しんだ。このことを3人から聞いて羨ましく思ったスネ夫は先ほどの件を謝り、ドラえもんから宇宙探検ごっこを貸してもらいジャイアンと共に遊ぶことにする。
だが、星を自分達のものにしようと、看板を地面に刺したことで風船が割れてしまい、2人はそれぞれ星に掴まりながら泣き叫び、夜になっても帰ってこないと、彼らの母親から相談され様子を見に来たドラえもんとのび太はこの光景にびっくりするのだった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1983年4月1日放送。
- サブタイトルが「宇宙たんけんごっこ」に変更。
- スネ夫は『宇宙たんけんゲーム』を父親に買ってもらったことになっており、のび太は誘われて喜んでスネ夫に庭に足を踏み入れている。また、しずかの発言は強く訴えるような口調になっており、しずかが帰った後のジャイアンとスネ夫のセリフはカットされている。
- のび太が帰ってきた時、ドラえもんは庭でゴルフをしており、のび太はともかくしずかが可哀そうという理由でこの道具を出した。このため、極風船を膨らまし空に飛ばす下りは庭になっている。
- 欲しに着陸した際、のび太はしずかを宇宙船からひきずり出しており、直後にしぼんだこれを見て「危ないところだった」と抱き合ってゾッとしているが、ドラえもんは「これがこの遊びのスリルあるところさ」と言っている。
- 3人がその後、星で花を楽しんだり、木に掴まった後これをしならせた反動で空を飛んで遊ぶといった描写が追加されている。
- ジャイアンとスネ夫は先ほどのゲームで遊ぶも、2人だったためにつまらなくなり、ジャイアンが寝転がって窓から空を見上げたところ、宇宙船で帰る3人を発見しスネ夫と共に後を付けた。またスネ夫は土下座までしてこのゲームを貸して欲しいと頼んでいたが、ドラえもんとのび太が拒んだため、ジャイアンが脅迫して無理やり借りた。このため、ドラえもん達が鳥に乗ってレースをする描写はカットされている。
- ジャイアンの母ちゃんにも「夕飯だってのにどこ行ったんだろうね」とセリフが与えられている。
- ジャイアンは星に着陸した際、用心して簡易な武装をしていいた。また看板に書かれた文字は横書きになっていて、星にこれを刺したのはジャイアンになっている。そしてラストで2人は1つの星に掴まって泣いて助けを求めていた。
水田版
- 2023年11月11日放送。
- のび太はこの宇宙船が進む原理を聞いて、「おならみたいなもんか」と言ったため、ドラえもんとしずかは少し嫌そうな顔をした。
- しずかは星に着陸してから、頭に花を生やした小さな生物を見つけ、これから頭の花をもらっている。だが、何かの唸り声でこの生物が逃げたため、唸り声の主が怪獣であることをドラえもんから聞かされ、崖を登って退治に向かった。
- 鳥に乗ってレースをした際には、のび太が乗ったものが一番にしぼんでおり、この後3人はクジラにも乗ってゴム製の夕日み眺めている。
- スネ夫からこの道具を貸してほしいと頼まれた際、のび太は渋っていたが、ドラえもんはまあまあと、のび太をなだめ、スネ夫達に気前よくこの道具を貸している。
- 今回もジャイアンの母ちゃんにセリフがあり、セリフな内容は大山版とほぼ同じである。