宮本一
みやもとはじめ
CV:増田俊樹
地下E班監視リーダーの黒服。北海道函館市出身。作中最初の誕生日で30歳を迎え、現在は32歳。
当初はE班班長の大槻に対し、黒服の中でも特に強い不信感を持っており、通常は離れて監視するところを異例のすぐ隣で監視するほどだった(このような面があったのは本人の不器用な性格もあった事も大きいが、監視役に来る前に所属していた債務取り立ての部署だった為かなりのクズを見ていたことも要因だと思われる)。しかし、監視を続けるうちに大槻の術中に嵌って徐々に意気投合し、今では大槻たちが外出するごとに遊んだりする仲になっている。
都内の高級マンション在住で、車は一目惚れして買ったBMWミニ。
まだ30代になりたてと若いながらも監視チームのリーダーに就くほど優秀だが、どこか抜けた面も多く、大槻達と一緒に羽目を外ことが多々ある。
大槻達と沼川が些細なことで仲違いした時は、ガチ泣きしながら説得して強引に和解させるなど情に厚いところもある。
趣味も多彩で、ゲームや漫画、映画などに詳しく、最近ではドライブやキャンプにもハマっている(ただし、キャンプは行きたいと思っても行動に移せない所謂「燻りキャンパー」で、キャンプ用品は焚き火台を除き日常で兼用できるものばかり揃えている)。ドライブも大槻達とレンタカーで小旅行に行く時に約二年半ぶりの運転だったことが判明し、しかも単行本おまけページで発進して10分ほどミラーを閉じたままだったことで、大槻達を戦慄させた。また、『THE FIRST SLAM DUNK』を観てからはバスケットボールにもハマり出し、バスケットシューズも買ってバスケ経験者の大槻達と一緒にバスケするが、1on1で少し本気出した沼川にコテンパンにやられてしまう。だが、それから自主練に励んでもう一度勝負した時はかなり渡り合えるほどに実力を伸ばす。
絶叫系や怪談など怖い物が大の苦手で、遊園地ではジェットコースターなどに乗るのをかなり嫌がっていた。また、大槻達が怪談で納涼会をしていたのを監視モニター室で監視していた際、モニターが乱れたり物音が頻発したりなど室内でポルターガイストが起きてパニックになっていた。さらに、大槻達とホラー映画の鑑賞会をした時に、沼川が自分と同じくホラーが苦手と知ると散々いじって自分のホラー嫌いを誤魔化していたが、大槻に見抜かれると逆に脅かされて放心状態となる(宮本がトイレに行った隙に部屋を暗くしてテレビを砂嵐の状態にし、大槻と石和はカーテンの中に隠れ、沼川は気持ち悪いメイクをしてソファに佇み、宮本を脅かした)。だが、正気に戻った宮本から、トイレ中にドアをノックされたことを尋ねるも誰もノックしていないと大槻達は困惑。しかも、作中よく見ると、鑑賞中に大槻達の後ろに誰かが立っていたり、大槻達が隠れていた時のカーテンに大槻と石和ともう一人誰かが隠れていた。この人、霊を引き寄せる体質でもあるのだろうか…
大槻らとドライブに出掛けた際に、一時不停止で違反切符を切られたことをいつまでも引きずる、糖質ダイエットをしていることをこれ見よがしに自慢する、ある中華料理店のアクの強い名物女将が気に喰わず注文漏れした時に悪態吐くなどといった、見栄っ張りで子供っぽい一面も描かれている。
一方、仕事の方は地下での規則を細かく覚えているなど優秀で、沼川が無断でぬか漬けなどの発酵食品を作っていたのを黒服達に咎められていた際、菌は禁止事項に当てはまらないことを指摘し、発酵菌も危険物とは言い難いと沼川を擁護した。
だが、職権乱用したり職務放棄(主に泥酔時)することがよくあり、初登場回で勝手に外出時間を延長しようとしたり、地下に持ち込めない物(「レジスタンス(反抗)」のロゴが入っている物など)を強引に持ち込んだり、監視対象(大槻)と別行動するなど、問題行為も多々ある。
それが祟って、上層部から自身の勤務態度を疑問視されて二重尾行(労働者を監視する黒服を別の黒服が監視すること)を抜き打ちで受ける羽目になった。運よく事前に知ることが出来た宮本は、処罰(良くて左遷、最悪制裁)を免れるために当日は当初の時以上に大槻達に厳格な態度を取って仕事をしていたため、何とか回避できた(大槻も当初は困惑していたが、二重尾行を勘付いて納得したものの、悪ノリして面白がっていた)。後日、二重尾行対策として盗聴器探知機を導入する。
一時期、彼女が出来ていたが、割と結婚を意識していたが彼女はそんな気が無いなど性格の不一致ですぐに別れている。
30歳の誕生日に大槻達を自宅に招いて餃子パーティーを行った際、そこでその日を延々と繰り返すという無限ループが発生し、それに気付いた大槻がループから脱出するために奔走するというハンチョウの話の中でも奇怪な回となっている。
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