宮部鼎蔵とは日本の武士･熊本藩士、尊皇攘夷派の活動家である。
吉田松陰の盟友といわれている。
文政3年（1820年）4月 - 元治元年6月5日（1864年7月8日）
生涯
肥後国益城郡田代村（熊本県上益城郡御船町）に生まれる。医者の家庭で、叔父の宮部増美の養子となる。
山鹿流軍学を学び、30歳の頃には熊本藩に召し出され、林桜園に国学などを学ぶ。
長州藩の吉田松陰と知り合い、嘉永3年（1850年）、東北旅行に同行する。
文久元年（1861年）には肥後勤皇党に参加する。
文久2年（1862年）には清河八郎も宮部を訪ね肥後に来ている。その後、京都で活動する。
文久3年（1863年）に起きた八月十八日の政変で、長州藩が京より追放されると宮部も長州藩へ去るが、元治元年（1864年）には再び京都へ潜伏しており、古高俊太郎のところに寄宿する。
元治元年（1864年）6月5日 池田屋で会合中に新選組に襲撃され、奮戦するが自刃する（池田屋事件）。享年45。明治24年（1891年）に従四位を贈られている。
登場する作品
映画
『壮烈新選組 幕末の動乱』（1960年、演者：原健策）
『徳川一族の崩壊』（1980年、演者：宮口二郎）
テレビドラマ
『沖田総司 華麗なる暗殺者』（1982年、フジテレビ、演者：宮内洋）
『白虎隊』（1986年、日本テレビ、演者：井上昭文）
『新選組』（1987年、テレビ朝日、演者：平泉成）
『徳川慶喜』（1998年、NHK大河ドラマ、演者：冷泉公裕）
『新選組血風録』（1998年、テレビ朝日、演者：萩原流行）
『新選組!』（2004年、NHK大河ドラマ、演者：四方堂亘）
『新選組血風録』（2011年、NHK、演者：春田純一）
『八重の桜』（2013年、NHK大河ドラマ、演者：宮内敦士）
『花燃ゆ』（2015年、NHK大河ドラマ、演者：ビビる大木）
アニメ
『PEACEMAKER』（CV:宮林康、演：脇崎智史）
『アイドルマスターシン選組ガールズ』（演：速水奏）
熊本脱藩浪人。京に火を放ち、帝を拉致する長州藩に協力する。そのために「雑面の鬼」と手を組む。
漫画
『お〜い!竜馬』
肥後藩脱藩。過激尊攘派であり、京都大火・天皇拉致を画策するが、新撰組に襲撃され応戦するも近藤勇に斬殺され死亡
ゲーム
『風雲新撰組』
『維新の嵐 幕末志士伝』
史実通り、池田屋事件の戦闘に登場。主人公が勤王派である場合は、池田屋に同席して、新選組の突入部隊をしのぎ、宮部らを脱出させ、歴史を覆すことも可能だが、近藤・沖田・永倉などの敵戦力を迎え撃つのは困難を極める。
なお、宮部らが生存した場合も、彼らがその後の歴史イベントに関わることは特に無い。
CV：赤城進
熊本藩士で、倒幕派の重鎮。吉田松陰の年上の親友であり、かつて共に遊学をした仲。生徒である河上彦斎からは慕われている。
自分はあくまで学者だと考えており、松陰のように行動に移すそうとは考えていなかった。しかし松陰の死をきっかけに考えを改め、戦いに身を投じる決意をする。
武器は火炎放射器。
池田屋では、佐幕(新選組)ルートでは桂小五郎と共にボスとして登場、倒幕ルートでは彼が永倉新八と藤堂平助に襲撃されているところを助ける。
いずれにせよ最期は桂に志を託し、彼を逃がすため新選組を引き付けて爆死した。
