概要
ツインエンジンが企画する、新選組をテーマにしたオリジナル作品。『一番光れ』と書いて『ブッチギレ』と読ませる。キャラクター原案は「シャーマンキング」を手掛けた漫画家の武井宏之が担当する。
アニメーションの実制作はツインエンジンの子会社であるジェノスタジオが行う。
2022年7月からTOKYOMX、AT-X、岐阜放送およびBS11などにて全12話が放送されたほか、Amazonプライムビデオ、ひかりTV(NTTドコモの関連企業・NTTぷららが運営する配信サービス)で配信された。
(2024年のテレビアニメ『ぶっちぎり?!』とは異なる。)
スタッフ
- 監督・シリーズ構成・平川哲生
- キャラクター原案・武井宏之
- キャラクターデザイン・横田匡史
- サブキャラクターデザイン・川村敏江、小園菜穂
- 美術・インスパイアード
- 美術監督・西口早智子
- 美術アドバイザー・増山修
- 色彩設計・のぼりはるこ
- 撮影監督・設楽希(T2studio)
- 3DCGディレクター・秋元央(T2studio)
- 編集・須藤瞳(REAL-T)
- 音響監督・矢野さとし
- 音響効果・神保大介
- 音響制作・Ai Addiction
- 音楽・高梨康治
- 企画・ツインエンジン
- アニメーション制作・ジェノスタジオ
主題歌
オープニング・テーマ
西川貴教「一番光れ!―ブッチギレ―」
エンディング・テーマ
自象存在name-less「断罪デモクラシー」
あらすじ
まだ武士が日本を支配していた頃の話。
京都を守る新撰組が、謎の組織「雑面ノ鬼」の襲撃により、ただ1人を残して壊滅してしまった。
京都の守人を失い、路頭に迷う幕府は、死罪となった7人の罪人をあてがい、新撰組の替え玉とした。
しかし、罪人達は揃いも揃って我が強く、誠実とはかけ離れた自分勝手な者ばかり。
果たして彼らは新撰組としての役目を全うできるのか?
そして、雑面ノ鬼の目的とは?
登場人物
近藤勇の代役を務めることになった少年。
柔軟な思考の持ち主だが、その一方でやることなすこと行き当たりばったり。サクヤからは「馬鹿星」と呼ばれている他、藤堂から叱責されたりげんこつを喰らうことが一番多い。
だが、自分と同じく死にそうになっている家族を助けようとしたり、後ろめたい過去を指摘された仲間を庇う等、他者を見捨てない確かな優しさも持つ。
幼い頃に両親を雑面ノ鬼に殺されたことがトラウマとなっており、ゆえに大の侍嫌い。そこから、両親の仇を取るべく戦う決意をする。
刀も嫌いであり、新選組になるまでは徒手空拳を主な戦法にしていた。
土方歳三の代わりを任された、美形かつ感情をなくした元暗殺者の剣士。
暗殺集団「闇殺し」にいた頃の習慣で首から砂時計を掛けており、戦闘の際にはそれを上下逆にして時間を測っている。
杓子定規な性格で、主人や掟には良くも悪くも忠実だが、その分一番星とはそりが合わず、「馬鹿星」と呼んで下に見ている。因みにその性分のせいか融通も利かず、かつて狙った暗殺対象であった佐久間象山(下記参照)から闇殺しとしての正体を指摘されても、誤魔化すどころかあっさり開き直り全てを暴露するなど、お世辞にも世渡りが上手いとは言い難い部分もある。この点については、本人も「人を斬ることしか能がない」と半ば自嘲気味に称している。
沖田総司の替え玉をすることになった、メンバーで唯一の女性。いわゆる男装の麗人。
剣術だけでなく学問などの教養を身に着けることも熱心な向上心の強い性格で、男装しているのも女というだけで実力を測られないことを避けるため。
一方、発育によって男装にも限界が来始めている様子。
新選組の中でも一番真面目な性格の為、ある種第二のまとめ役も担っている。
医者としての腕前そのものは確かなうえ、科学にも関心があり、ギャタロウの銃剣やスズランのカラクリ錫杖も彼が作り上げた。
加えて、洞察力や予測力にも優れる替え玉新選組のブレイン的存在。
ただ、人体解剖大好きであるうえ、胡散臭いものを生み出すマッドサイエンティストでもあるという、困った一面がある。
いわば杉田玄白と平賀源内を足して2で割ったついでに闇堕ちさせてしまったような、トンでもない人。
宗派の関係なく死者を弔う敬虔な僧侶で、宗派を問わないことから、お経は勿論聖書の朗読も請け負える。
しかしその一方で髪の毛を伸ばした上おネェちゃんを口説きまくるという酷い生臭坊主な破戒僧。アキラに度々言い寄っている。
貰った刀を折ってしまったがソウゲンに錫杖として作り直してもらい武器としている。
ギャタロウ(逆太郎)(CV:高木渉)
永倉新八のピンチヒッターを任された壮年男性。
火縄銃を愛用し、手癖が悪く、しかも「あらゆる罪をやらかしちゃった」と豪語する、ヤバいジジイ。
しかも愚連隊の親方を務めていたと言うからまさにある意味本物。
ただその前歴から、面倒見のいい親分肌で、自然と人を惹きつけるカリスマ性も持ち、何だかんだで人付き合いも悪くない為、他人から気に入られることも少なくない。
また人脈も広く、思わぬ形で情報にありつくことも。
原田左之助の代わりを務める、頭の中は常に喰うことばかりな巨漢。
食欲に正直すぎて歯止めが利かず、露店の食べ物を会計せず手づかみで食べてしまう。
舌足らずな東北訛りで喋る。
実は書の達人で、普段携帯している槍はその反対側がそのまま巨大な筆になっている。
さらに体格に見合った怪力の持ち主にして笑顔を絶やさぬ、大らかなで無邪気な心優しいナイスガイ。
主だった人物を失ってしまった新選組の中で唯一生き残ることが出来た人物。
何よりも武士道を重んじる硬派な性格で、替え玉新撰組の新たな頭目として、彼らを厳しく鍛えていく鬼教官。
一方、好き勝手に動く彼らに心労が絶えない苦労人でもある。
体の左半分の機能をほぼ失ってしまっている。ゆえに左腕と左脚は義手と義足で、左目は見えていない。
また、威厳ある雰囲気に反して背は小さい(実際の藤堂も小柄な人物だったらしい)。
(史実同様)会津藩の藩主。
壊滅状態に陥った新選組を立て直すために、7人の死罪人を新撰組に引き入れた。家臣の秋月とは異なり替え玉新選組に対して信頼している。
秋月悌次郎(CV:石井康嗣)
容保の家臣。替え玉新選組に、あまり良い印象を持っていない様子。
この人も実在の人物がモデル。
史実通り松代藩士。蘭学や砲術に優れており、日本の開国と国内勢力の統一を望んでいるがその分暗殺者に狙われやすく、かつて「闇殺し」の一員だったサクヤに狙われたこともある。(その暗殺の失敗により、サクヤは死罪を言い渡されて現在に至る)
また、自身が発明したサングラスをギャタロウにプレゼントした。
長州藩藩士で倒幕を目指していることは史実通り。
一方、極端な平和主義者であった史実とは逆に、自分の名を騙って悪事を行う者を自ら動いて抹殺する等の行動派。
初登場時には花魁幾千代に変装して吉田屋(京都三本木通にあった料理屋と思われる)にて、自分の偽物を探り当てる為の潜入捜査をしていた。
土御門晴雄(CV:速水奨)
土御門家陰陽道当主。一番星と近藤勇の共通点を見抜いた。
京都で悪事を働く組織「雑面ノ鬼」の大将。
不思議な面と妖刀を京都の侍に配って回り、悪さをさせている。
その目的は日本を変えることらしいが、真意は不明。
服装は、嘗て一番星の家族を殺し、新選組を全滅に追いやった男のものと酷似しているが…?