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岩倉一心

いわくらいっしん

妖怪漫画「月歌の始まり」に登場する多板綱(たばんこう)ヒザラ貝類の九十九神(キャラクター)。 合理主義の策士で厄介な結界技を有する難敵だった。
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概要編集

小雨大豆妖怪漫画月歌の始まり」に登場する多板綱(たばんこう)ヒザラ貝類の九十九神(キャラクター)。


主要人物・ぽむなの回想に登場した悪党で、斑鳩(奈良県)の森西部にある勢力の頭領をしていた野心家


容姿編集

月歌の始まり 第83話

岩石のような硬い表皮がある丸くて大きな体。その外見は大岩そのもので、岩倉一心は「貝類」の九十九神なので「貝殻」の部位にあたるのだろう。海底などにいれば大岩と見分けがつかない姿である(いわゆる擬態した状態)。

二枚貝のようにパカッと開き対象を丸吞みにして捕食する(その様は大きな口を開ける某怪物のよう)。そして口を閉じた状態だと、どこが開く部位なのか分からなくなり、脱出救助は困難になる。


月歌の始まり 第84話体内は異空間胃空間)になっており、あの世を連想させる荒廃した広いが拡がっている。この空間に終わりはなく、無限輪環(ループ)した環境になっている。湖には、今まで丸吞みにしてきた木製の船やその残骸、何かのが浮かんでいる異常な光景。酸性(胃酸)の湖であり、じわじわと落ちた生き物を溶かし、岩倉一心の血肉にされる。また酸に耐性のある数多の妖怪たちを飼っており、捕食されて運よく湖に浮かぶ木舟に乗って助かっても、岩倉一心が差し向ける虫妖たちに襲われる二段構えとなっている。その他、捕食した獲物のおこぼれにあやかってか大小様々・多種多様な妖怪たちも住み着いており、独自の生態系が築かれてもいる。


もし体内で、まだしぶとく生きてる獲物に対しては、人魂みたいな岩倉自身の精神体を作り、合理的交渉の場を設ける事もある。


人物編集

月歌の始まり 第92話登場した場面内では無口な大岩でしかなかったが、体内に作られる岩倉一心の精神体では、男女(オカマ)っぽい口調でよく喋る。しかし、この時の獲物たちは相手が悪く、岩倉一心の大仰な登場は無視(スルー)されるは、問答無用で切られるはの散々な扱いを受けた。因みに、精神体が切られただけなので身体の負傷(ダメージ)はなかったが、精神(プライド)は傷つけられた。


月歌の始まり 第93話

初登場は相手の隙をついて主要人物たちを丸吞みする、始めの掴みは上々だった岩倉一心。だが精神体で再登場した際は、上記の通り小悪党的な扱いなのだった(いわゆる小物界の大物みたいな、あんまりな立ち位置)。



月歌の始まり 第94話

しかし、その後は一心合理性を重視する野心家の面を発揮して、捕食対象にすぎなかったに迫っていき…。


能力編集


孤山裂喰陣(こざんれっくうじん)編集

岩倉一心の抱える結界

前述で触れた、一心の体内にある異空間胃空間)で、無限輪環(ループ)した世界を作りだしている。そのため並の生物・妖怪なら、まず抜け出すこと叶わず、囚われれば死して出ること能(あた)わぬ〝無限の洞(うろ)〟で、やがて野垂れ死ぬことになる。そのため「孤山裂喰陣(こざんれっくうじん)」は、岩倉一心にとって必勝の型を冠する技。


関連項目編集

小雨大豆 妖怪漫画

月歌の始まり 斑鳩の森


九十九神(九十九の満月) 生物妖 / 海妖

胃空間 / 異空間 / 結界 堅守 / 鉄壁の守備

パックマン / Pac-Man


九十九の満月:本作から数百年くらい後のお話が描かれる妖怪漫画

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