「すまない、生徒に手をあげてしまった……」
「暴力はいかん!暴力はな……!」
「すまない、生徒に手をあげてしまった……」
「暴力はいかん!暴力はな……!」
外見
スタイルの良くない中肉中背の体型に皺と剃り残しが目立つ顔の四十男という冴えない見た目で、黒縁の眼鏡と腕時計を付け、袖まくりした白いワイシャツとストライプのネクタイ、チャコールグレーのスラックスという至って普通のおじさんコーディネートの上に装着した鋼鉄の肩当てと赤い指ぬきグローブという異質なコスチュームが目を引く。特に機動戦士のような肩当ては背広の上からも装着しているラフ画があるなど、トレードマークになっている。
性格
基本的に真面目で礼節を重んじ、私生活では酒もタバコもやらない堅物。
地面に落ちた小鳥を巣に戻してやるような優しさを持ち、不出来な生徒にもお仕着せの指導を押し付けず忍耐強く接する模範的な教師。本来争いごとは好まず、武道を嗜んでいても問題は力ではなく対話で解決することを旨とするが、無礼な行為に対しては一喝する毅然とした態度も併せ持つ。また、学園が学力偏重になり、人格を磨くことが疎かになっている現状を憂いている。
同僚である保健教師・水無月響子には互いに好意を持っており、普段から響子の教師としての悩みに不器用ながら真摯なアドバイスを送ったりしていた。
教師になる前は実家の島津流空手道場において九段の腕前を持つ実力者だったが、道場の跡目争いのあまりの醜さに嫌気がさして自ら身を引き、家を捨てた過去を持つ。とはいえ、後にそれを問題からの「逃げ」であったと述懐しており、長らく負い目に感じていたようである。
それもあってか、当初は重度の事なかれ主義に染まってしまっていたが、学生たちの勇気に触れたことで自らの在り方を見つめ直し、学生や大切な人のために命を賭す行動にも出るようになった。
ちなみに、独身生活が長いため、炊事・洗濯・掃除等の家事は全般的にそつなくこなす(響子先生はこれらが全部苦手なため、相性的にはベストカップルである)。また、不惑を過ぎ、若干の腰痛に悩まされている。
来歴
ジャスティス学園で教鞭を執っていたが、学園長・忌野雷蔵の命令で響子共々、他校の優秀な生徒をスカウトするための調査に向かう。だが、その裏に隠された陰謀に巻き込まれて洗脳され、生徒誘拐事件に加担してしまうことになる。
しかし、自分達の通う学校を守る為に勇敢に闘う学生達と闘ううちに勇気と正義の心を取り戻し、響子の洗脳を解いてジャスティス学園の陰謀を巡らせていた真の黒幕に戦いを挑む。
闘いが終わった後、誰にも語ったことがなかった先述の自分の過去を語り、勇気を出して響子にプロポーズしたが、彼女もまんざらでもなさそうであった。
『燃えろ!』では、エンディングで自我を取り戻した雹を連れ戻そうと燃え盛る学園に突入という無茶をして入院。その際に響子から前作のプロポーズの返事をきちんともらい驚いていた(熱血隼人がその場に同席しており、祝福とも悔し涙ともつかない涙を流している)。
性能
『ジャスティス学園』におけるキャラクター性能は至ってスタンダード。飛び道具の正波拳・対空の実直拳・空中突進技の雷鋭蹴・コンボのお供の真円脚をバランスよく備えるリュウ・ケンタイプで、技が分かりやすく扱いやすい上に熱血コンボの繋がりが良く連続技の威力が高めで、ガード崩しや切り返しも強力。ツープラトン「島津流真正波拳」(『燃えろ!』以降は「島津流双龍正波拳」)も高性能で、メインでも控えていてもそつなく戦えるため、シリーズを通してキャラランクは上位につけている。
ちなみに、使う技の数々はリュウやケンによく似たものが多いが、流派の関係性については語られていない。
『namco×CAPCOM』では、主人公を差し置いて響子とタッグを組んで出演。原作で接点のあった春日野さくらとの絡みから序盤で仲間になる。サラリーマンであるベラボーマンと並び、一般人代表として常識的で大人な対応をするチームの引率係だが、それ以上に濃く常識外れな面々が次々に参入していく中で若干埋もれがち。戦闘後の台詞では「国語は役に立ちませんなあ」とぼやく一面も。ただ、鎌鼬の由来を話したり、平景清の正体を見抜いたりと、国語教師らしい知識と慧眼を見せる場面もある(小牟曰く「知っておるのか英雄!?」)。
ユニット性能的には、攻撃力が低めでコンボ性能も高くないためダメージを稼ぎにくいが、生徒を護る先生として防御力が高く、味方を庇う能力も持つ。また、リュウ・ケンとの合体攻撃「正義と勇気の3プラトン」を持つが、リュウの真・昇龍拳に合わせて英雄先生が島津流真実直拳を放ち、ケンが神龍拳で止めを刺すというカプコン格闘ゲーム夢の競演となっている。
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