カードテキスト
「宣告者の神託」により降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って以下の効果を発動できる。
●相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
概要
宣告者の一体。通称「アルデク」。
あらゆる効果の発動と特殊召喚を封じることができる。これらは同一チェーン上で複数回発動できるため、チェーンできないカウンター罠や超融合でなければ止めることはできない。非常に高い制圧力を持つモンスター。
しかし発売当初は高レベルが災いして全く使われなかった。単に特殊召喚メタを必要とするなら儀式魔人リリーサーで事足りるうえに、星6の神光の宣告者の方が専用儀式魔法も含めて使いやすかった。ただしリリーサーは後に禁止化される。
一応、重いリソースは【メガリス】ではあれば軽減できる。
あちらではレベルの組み合わせで儀式召喚に余分なリリースができない問題を解決できる。
後に「レベルでなく攻撃力を参照する」「墓地から儀式召喚する」など様々な面で相性の良い儀式テーマ「ドライトロン」が登場。先攻1ターン目にアルデクを儀式召喚しつつ、手札コストとなる天使族モンスターを大量に確保するルートが開発され、一躍環境クラスのモンスターとなった。
ドライトロンやサイバー・エンジェル-弁天-を組み合わせた特化型デッキでは当たり前のように飛び出してくる上に、手札消費が激しいはずなのに手札が減らず、こちらのやることなす事悉くを無効にしてくるという暴れっぷりを発揮。
結果一部のデュエリストにとっては「不倶戴天の怨敵」を通り越して最早「アレルギー物質」と化してしまっているとか…。
マスターデュエルにおいて
2022年1月時点のマスターデュエルでは【ドライトロン宣告者】が環境上位のデッキとして君臨。
同じく環境上位のエルドリッチと並んでTwitterのトレンドに載るなど話題となった。
シングル戦故にメインデッキから壊獣や冥王結界波、禁じられた一滴などの対策を強要される上に、それらを引けても2枚の朱光の宣告者を乗り越えなければならない捲りのハードルの高い制圧力で多くの新規・復帰勢を絶望させたという。
なお、暴れ過ぎた為か公式イベント「エクシーズフェスティバル」の特殊レギュレーションではエルドリッチと並んで追加で禁止カードに指定され、多くのデュエリストが歓喜したとか…。
ちなみに環境トップの宿命として多くの決闘者からヘイトを集める立場にあるが、何故かSNS上やTwitterで悪く言われる時は「ドライトロンは~」といった形で、肝心の宣告者が抜けていることが多い。
これは単にドライトロンの基本型が宣告者入りだからデッキ名を省略しているだけなのだが、復帰含めて始めたての決闘者の中には宣告者ではなくドライトロンが害悪だと思っている人もいるようである。
こうなると純ドライトロン使いからしたらとんだ風評被害であるが、そもそも宣告者入りが基本型=純ドライトロンの方が逆張りな構築を組んでる以上仕方ないとも取れたり、元々ドライトロン自体も本来の儀式召喚のルールを無視した効果を持っている上に召喚条件がいずれも緩すぎるため、「宣告者もヤバいがドライトロンも許されていい要素が無い」と厳しい目を向けられている節がある。
そんな中、新カードの追加とともに宣告者のソロモードが追加された。
トラウマを刺激された決闘者の阿鼻叫喚の中、最終ステージのレンタルデッキが【ドライトロン宣告者】そのものであると話題に。
実際は一部パーツが足りないものの、回し方の習得や対策を考えるには最適なステージであるため、報酬獲得後も暇潰しやデイリーついでに周回するのも悪くないステージとなっている。
その後、マスターデュエル最初のリミットレギュレーションにてサイバー・エンジェル-弁天-が制限カードとなった。
韋駄天の追加で代用できる事や、イーバが残っているので規制前と同じ妨害は立てられるものの、手札誘発などの相手の妨害に対して貫通がしにくくなるなどでかなり脆くなったため、ランクマッチでの使用率は激減することとなった。