TBSの連続ドラマ「MOZU」のseason2について記載する。
(小説版やドラマ版のあらすじやネタバレも含みます。)
相違点
まず、ドラマ版と小説版の相違点を記載する。
- ドラマ版のメインストーリはグラークα作戦についてと名波汐里(蒼井優)と新谷和彦の復讐だが、小説版のメインストーリーは、前作で最後の事件の舞台になった陵徳会病院の実態の解明や警察の腐敗を暴こうとする内部闘争。
- 名波 汐里や池沢 清春は、ドラマ版のオリジナルキャラクター
- ドラマ版の最終決戦は北海道でのロシアの潜水艦や新谷vs警察組織なのに対して、小説版は陵徳会病院が舞台で、そこに囚われていた倉木の救出です。
あらすじ
ドラマ版のあらすじはMOZU - Wikipediaから引用します。
「"MOZU"」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
"最終日付(2020年8月17日 (月) 21:18 )" UTC
https://ja.wikipedia.org/wiki/MOZU
Season1のラスト、サルドニア共和国大統領暗殺が未遂に終わった空港爆弾テロ事件から半年後...
倉木は妻、千尋が精鋭部隊として参加した公安の極秘裏潜入捜査グラークα作戦の真相を一人で追っていた。
なぜ6名の潜入捜査官の中で千尋だけが生還したのか。
拘束されていた空白の72時間の真相を解く手がかりをロシアのスパイ、イワン・タイラーが握っていると知り、タイラーの正体と所在を突き止めるべくロシアのグルジブ共和国に詳しいフリージャーナリストの名波汐里に接触する。
そのころ、北海道のエネルギー施設がロシアの武装工作グループに銃撃・爆破される事件が発生する。 捜査を担当する明星。
彼女にはかつて優秀な公安警察官だった父親がいたが、高校生の時に突如行方不明になってから自宅に鳴り続ける無言電話が、実は父からではないかという疑惑に囚われていた。
そして一方では、首の後ろをアイスピック状の凶器で殺害された死体が発見される。
死んだはずの新谷宏美と同じ手口を不審に思う倉木と大杉、そして明星は爆破されたエネルギー施設の防犯カメラに新谷と同じ顔の男が映っているのを確認する。
それは宏美の一卵性双生児の兄で、銀座爆弾事件後に口封じのため、東の部下に断崖絶壁から海に突き落とされ死亡とされていた新谷和彦だった。
さらに執念でタイラーを追う倉木は何者かの罠にはまり、背後で車ごと爆死した森原官房長官の殺害容疑で指名手配される。
その裏では空港爆弾テロ事件の真相を知った池沢公安部長が、新たな陰謀を推進していた。
キャスト
新谷和彦
演 - 池松壮亮
新谷 宏美の一卵性双生児の兄。
グルジブ共和国のテロリストグループ「アジ・アルハド」の一員。
新谷宏美の死の真相を探るために武装工作員として日本へ上陸し、名波の助けを借りて、宏美の死の真相を知る。宏美を「空港爆破テロ」の犯人に仕立て上げ、死の要因となった者達に対して復讐を果たした後、行方を晦ます。Season2から本格的に登場し、宏美同様にアイスピックを武器として使用する。
百舌の叫ぶ夜にも記載があります。
池沢 清春
演 - 佐野史郎
警視庁公安部の公安部長で、階級は警視監。
前公安部長の室井玄にかわって公安部長に就任する。
“サルドニア共和国大統領暗殺未遂事件”の真相を調べている。
※ネタバレ欄に記載あり
名波 汐里
演 - 蒼井優
フリージャーナリスト。
グルジブ共和国の内情を取材し、記事にしている。
かつて、グルジブ共和国のテログループである「アジ・アルハド」に拉致されたことがあり、その際に新谷和彦に助けられ、それ以降は彼と協力関係となる。
森原 健吾
演 - 瑳川哲朗
内閣官房長官。
Season1では、公安省を設立しようと目論んだり、グラークα作戦に関わっていたりと何かと裏で動いていたが、本作の第二話で何者か(※1)が車に仕掛けた爆弾により爆殺される。
(Season1にも出演していたが、Season2の方が出番や重要性は高いのでSeason2のキャスト欄に記載します。)
※ネタバレ欄に記載あり
イワン・タイラー / 明星 洋人
演 - 篠田三郎
明星美希の父親。 4代目イワン・タイラー。
非常に優秀な公安警察官だったが、公安を裏切ってロシア側に付いたため、公安にSレベルの危険人物に指定される。
※ネタバレ欄に記載あり
スモロフ
第四話に出てきた、ロシア連邦保安庁(FSB)の諜報員。
ロシア大使館のパーティに出席している際に、倉木と大杉に拘束される。
※ネタバレ欄に記載あり
用語
グラークα作戦 :リンクに詳細を記載。
国民監視システム
1980年代後半に、公安警察が秘密裏に開発したあらゆるサーバー上にある情報を傍受するネットワークシステム。
2001年にロシアによって国民監視システムの暗号が盗み出され、システムは乗っ取られたが、莫大な国家予算を投入し、あらゆる通信システムを新システムへと移行させたため、グラークα作戦当時には国民監視システムは機能していなかった。
グルジブ共和国
ロシアから独立したとされる架空の国家。 テロリストによる紛争が多発している。
アジ・アルハド
グルジブ共和国のテロリストグループ。 創始者はイワン・タイラー。
グルジブ共和国で2番目に大きい独立派武装勢力で、国外にも頻繁にテロ攻撃を行っている。
イワン・タイラー
ロシア連邦保安庁・FSBのスパイ。
グルジブ共和国の人々のあいだでは、「その名を口にすれば殺される」と言われ恐れられている。
※ネタバレ欄に記載あり
孤狼島
北海道の最北端にある架空の無人島。
本編開始(season1 第一話は2014年が舞台)から25年前(1984年)に数年以内に大地震が起きるされ、日本政府主導で島民を本土に移住させ、無人島になった島。
実際は、地震は起きず付近の海に座標したロシアの潜水艦の存在を国民に知らせないために行った行為である。
ダルマ
season1とseason2を合わせて謎の存在として描かれいる人物。
正体は不明で、詳しいことはいっさい分かっていないが、警視庁公安部が行った極秘作戦・グラークα作戦に関わっていたとされる。
放送日
各話 | 放送日(WOWOW) | 放送日(地上波) | サブタイトル |
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Episode #1 | 6月22日 | 10月16日 | 公安のエースが妻の死の謎を追って孤高の戦いへ…空白の72時間に何が |
Episode #2 | 6月29日 | 10月23日 | よみがえる百舌…その正体とは |
Episode #3 | 7月6日 | 10月30日 | 倉木逃走…真実を知る闘いへ… |
Episode #4 | 7月13日 | 11月6日 | 曲げられた真実…止まらない倉木闇へ疾走 |
Final Episode | 7月20日 | 11月13日 | 最終回…雪に埋もれた秘密施設亡き妻が遺した“本当の真実" |
ネタバレ
人物に関するネタバレと、存在自体がネタバレになるものの記載があります。
下にスクロールしていくと説明文があります。
-人物に関するネタバレ-
池沢 清春
テログループに拉致された名波 汐里を見殺しにした張本人で、新谷和彦に最終回で殺害される。
森原 健吾
本作の第二話で何者か(※1)が車に仕掛けた爆弾により爆殺される。
※1 何者か = 東の部下。(こいつも後に、新谷和彦に殺される)
明星 洋人
最終回で、爆破する潜水艦とともに、海に沈んでいったので死亡したと思われるが、明星家にはいまだに無言電話が続いている…
イワン・タイラー
日露戦争時に大日本帝国軍の暗号解読を担当した諜報員であり、故人。
しかし、KGBやFSBの二重スパイに"イワン・タイラー"という名前がコードネームとして与えられており、幾多もの諜報員にその名が付けられていた。
現在の"イワン・タイラー"は4代目。 (=明星洋人)
スモロフ
倉木らの拷問を受けていると突然、銃声が響き死亡する。
(タイラーがスナイパーライフルで射殺)
最終話で倉木と明星洋人が会話をしていた場所であり、倉木千尋が捕虜として囚われていた場所でもある。
ロシアの秘密施設
この潜水艦は旧ソ連時代、諜報活動中にトラブルを起こし北海道の孤狼島で座礁した。
ソ連は日本の同盟国であるアメリカにこの潜水艦を回収されることを最も恐れた。
ところが日本は、その後のソ連との外交を優位に進めるためにこの領海侵犯と座礁事故を公にはしなかった。
こうして両国は密約を交わしソ連は潜水艦を放棄し日本政府は孤狼島を封鎖した。
明星洋人は、この潜水艦を爆破する為に日本に戻っており沈みゆく潜水艦と共に海の底に消えた…?