徳光康之とは、超がつくほどのおたくにして1級妄想士である。
経歴
1963年5月17日大阪生まれの佐賀育ち。ディープすぎるオタクネタ漫画が特徴。
特にプロレス、ガンダム(ジオン、ドム派、シーマ・ガラハウ)の濃さはプロレスオタク/ガンダムオタクですらついていけないネタが頻出するレベルというあまりにも強烈すぎる作風のため、読者層をかなり限定している。
そのマニアックさから単行本が出ていない作品も多いものの、近年手持ちの原稿を1枚1枚スキャンして電子書籍kindle販売に乗り出している。
見学ルポ漫画なども多数発表しており、電子書籍にて購入可能。
作風
作品の主人公はとにかく何らかの趣味に全てを捧げるレベルで熱狂する男(および徳光自身)の事が多く、オタクである事を全肯定し、オタクとして誇りを持つ事を推奨する内容が多い。
デビュー当初はプロレスに熱狂するプロレスオタクを描いた作品が中心だった。
何らかのファン・おたくの生態そのものを題材にした漫画作品にはげんしけん、球場ラヴァーズ、妄想戦士ヤマモトなどあるが、1990年代当時としては先進的であった。
しかしこれらと異なり、女性キャラの乏しさ、変に高二病に陥らず夢中だったあの頃の熱意を最大限に描くその作風は、前述のおたく漫画が恋愛関係を描いたり、どこか落ち着いた青年漫画的なのと異なり、おたくの生態を描く漫画としては珍しい少年漫画的なものと言える。
2000年以後はアニメ、中でも特にガンダムやSFに熱狂するオタクを描いた作品を発表している。
作中には名シーンをパロディした技も度々登場する。
(「ガンダムエース」に掲載された『妹ガンダム』はやや毛色が異なり、いわゆる「萌え」系作品から設定などを引用した作品となっている)
2014年に『俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。』(さかなこうじ)、2015年に『プ女子日和』(早蕨たまお)が発表され、「プロレスオタクの生態漫画」というジャンルが注目されると『最狂超(スーパー)プロレスファン烈伝』が元祖プオタ漫画としてフィーチャーされるようになり、その勢いに乗って続編の執筆及び電子書籍版の出版を行う。
2016年以後はその文脈で、プロレス系のトークショー出演等でメディアへの露出が増えている。
2017年、台湾の評論家である黄文雄が原作を務める著書『まんがでよくわかる日本人の歴史・日本人だけが知らない世界から絶賛される日本人』において作画を担当。
2023年には『転生したら昭和中堅レスラーだった件』がぶんか社より単行本化。