摩天楼のホワイトクリスマス
まてんろうのほわいとくりすます
ダヨンホテルでベルボーイとして働く勤労少年チビ太は忙しい仕事をこなしながら怪我をしたスズメの世話をする心優しい働き者。
クリスマス前日、チビ太はホテルの前で命を絶とうとした少女・トト子を救い介抱する。それと同時に客として訪れた大物ミュージシャンを自称するイヤミを最高級の部屋に案内した。
やがてクリスマスのその日、大物歌手フランク・ハタボーのディナーショーがホテルで行われる事となったのだが、かねてからの大雪で開始が遅れてしまう事となり、チビ太は急きょ歌手と知ったトト子とイヤミに前座を依頼したのだが………。
チビ太…主人公。ホテルのボーイとして働く勤労少年。同僚である六つ子やオーナーであるダヨーン、医師デカパン等周囲からの信頼もある働き者。
トト子…もう一人の主人公。才能ある歌手志望の少女。本番で実力を発揮できず所属していたクラブを解雇されて挫折、トラウマから睡眠薬自殺を図った所をチビ太に救われる。やがて、大物歌手フランク・ハタボーの前座として舞台に立つように依頼されるが…。
イヤミ…アルトサックスのケースを携える自称一流ミュージシャンだが実態はホテル専門に無銭飲食を繰り返す前科183犯の詐欺の常習者。しかし、かつてはそれなりに売れていたミュージシャンだった。チビ太に無罪放免と引き換えにアルトサックスの演奏の依頼をされるが…。
ダヨーン…チビ太の勤務するホテルのオーナー。チビ太をかなり信頼している。
デカパン…チビ太の知り合いの医師。
六つ子…チビ太の同僚。本編よりも比較的関係は良好。
フランク・ハタボー…大物歌手。
ブラックギャグが多めの『おそ松くん』の中の感動系の名作と評されるエピソードの一つ。
本放送日がクリスマス・イブというタイムリーさ、アニメ本編ではあまりお目にかかれない「綺麗なトト子」、全体的に美しく綺麗にまとまった話など、現在でも名作と評価されている。
チビ太主役の『てっぺん物語』。
36階建ての高層ビルの屋根裏部屋に住む勤労少年チビ太が世話をしていた仔スズメ・チュン吉を助けようと四苦八苦する話。
こちらではスズメを世話するチビ太の悪戦苦闘を中心とした心温まる物語で、原点はロアルド・ダールの短編小説。