概要
「新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz」内のヒイロ・ユイの本作を象徴するセリフ。
物語終盤、彼の乗るウイングガンダムゼロカスタムは機体を中破させながらも戦士としての意義を問い続ける張五飛のガンダムナタクとの死闘を繰り広げる。
前作の「EVE WAR」を経てもマリーメイア軍の蜂起に恐れ慄くだけの人類に絶望し再び地球を戦火に染めようとしていた五飛だったが、ヒイロは過去に自らの任務で罪なき少女と子犬を巻き込み誤殺してしまった過ちを引き合いに五飛を説得し中破したゼロとともに海中へ沈んでいく。
その言葉は五飛にかつて戦争によりL5コロニー自爆を引き起こしてしまった悲劇を思い起こさせ考えを改めようとするに至ったのだった。
以下台詞全文
五飛「俺は、リリーナ・ピースクラフトを認めない!
兵器を捨て、兵士を封印すれば、それが平和だと言う考えは間違っている!」
ヒイロ「だからマリーメイアの独裁を許すと言うのか?」
五飛「それが戦う者の魂の拠り所となる!」
ヒイロ「今はそれでいいかもしれない。
だが、マリーメイアは歴史を繰り返すだけだ。悲しく惨めな戦争の歴史をな。
ここで流れを食い止めなければ、また俺達と同じような兵士が必要となってくる。
そうなれば、悲劇と言う名の歴史がいつまでも続く。
五飛、教えてくれ。俺たちは、後何人殺せばいい?
俺は後何回、あの子とあの子犬を殺せばいいんだ?
ゼロは俺に何も言ってはくれない。教えてくれ五飛!」
結果的にはリリーナ・ピースクラフトや他のガンダムパイロット達の反乱に影響され、五飛の望む正義は人類から決して失われていなかったことが証明されたので、五飛の絶望は杞憂でしかなかった。
スラングとしては「俺たちはあと~人(回)…すればいい」とセットで終わりの見えないものに関して使われる事が多い。
備考
ヒイロに強いトラウマを与えることとなった任務に巻き込まれて死亡した少女のCVは、実はあの宮村優子である。新世紀エヴァンゲリオンや名探偵コナンのイメージが強い彼女にとって、希少なガンダムシリーズへ出演となった。