概要
国鉄時代、1967年(昭和42年)3月16日に開業。1994年(平成5年)の関西空港の開業後、アクセス路線となったJR関西空港線がJR阪和線から分岐する駅となる。駅ナンバリングはJR-R45とJR-S45。駅の南東には吹田総合車両所日根野支所がある。
当駅は近畿統括本部管内の駅(駅業務は大阪支社受け持ち)であるが、阪和線の隣の駅である長滝駅は和歌山支社の管轄となっている。それにより、当駅が阪和線における近畿統括本部の最南端の駅である。
関西空港線の列車はほとんどが阪和線・天王寺方面へ直通している。
当駅で和歌山発着の紀州路快速と関西空港(関空)発着の関空快速が切り離しと連結を行う。
駅構造
島式2面4線の地上駅。有効長は190mで、20m車9両が最大。
改札口と橋上駅舎のある跨線橋には各ホームにつながるエレベーターが1基ずつあり、改札外東側にエレベーターが1基ある。さらにホーム中央部には、1・2番のりばと3・4番のりばを行き来するために設けられたエレベーターつきの跨線橋がある。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | 阪和線 | 下り | 和泉砂川・和歌山方面 | 一部3番のりば |
関西空港線 | 下り | 関西空港行き | シャトル電車は主に3番のりばから発車 | |
3・4 | 阪和線 | 上り | 東岸和田・鳳・天王寺・大阪方面 | 一部1・2番のりば |
ダイヤ
国鉄時代は当駅始発・終着の快速を除き、快速と特急列車は通過していた。国鉄分割民営化後の1994年に関西国際空港が開港し、関西空港線が開通した。それと同時に当駅の位置づけが主要駅となり、すべての快速電車、一部の特急列車の停車駅となった(特急くろしおはのちにすべて停車化)。関空開港後、大阪・京橋方面の関空快速が停車するほか、当駅-関西空港間のシャトル電車が朝晩に運行され、関空開港前よりも利便性が向上した。開港からしばらくの間、和歌山方面行きおよび関西空港方面行きの多くの電車が3番のりばに発着し、3・4番のりばで和歌山方面と関西空港方面の対面乗り換えができるように配慮された。
現在は当駅で関空快速・紀州路快速、関空発の直通快速、一部の和歌山発着の快速電車が切り離しと連結を行う。天王寺方面からの快速と普通電車が当駅で折り返すことが多い(日中は区間快速4本が当駅で折り返す)ので、和歌山方面に向かう電車は当駅を境に本数が減る(日中は和歌山発着の紀州路快速が1時間に4本で、当駅で関空快速と切り離し・連結を行う)
当駅始発で天王寺方面に向かう電車は、基本的に1番のりばもしくは3番のりばから発車するほか、数少ないが2番のりばからも発車する(直接ホームで折り返すか吹田車両所日根野支所から出庫)。関西空港行きのシャトル電車は基本的に3番のりばで折り返す。当駅発天王寺行きの電車が1番のりばに停車している場合は、和歌山方面行きの電車が3番のりばに発着する。一部の和歌山方面行き電車(主に手前の熊取駅で快速との接続もしくは特急の通過待ちを行った普通電車)は1番のりばを使用して交互着発を行う。
誘導信号機が3番のりばにしかないため、当駅で増結するすべての電車は3番のりばに発着する。3番のりばで関空快速・紀州路快速が連結作業をしている間に、4番のりばを特急列車が通過もしくは停車して先に発車することがある。
利用状況
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は8,816人である(大阪府統計書より)。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 7,687人 | 15,374人 |
2009年(平成21年)度 | 7,669人 | 15,338人 |
2010年(平成22年)度 | 7,803人 | 15,606人 |
2011年(平成23年)度 | 7,865人 | 15,730人 |
2012年(平成24年)度 | 7,942人 | 15,884人 |
2013年(平成25年)度 | 8,138人 | 16,276人 |
2014年(平成26年)度 | 8,093人 | 16,186人 |
2015年(平成27年)度 | 8,446人 | 16,892人 |
2016年(平成28年)度 | 8,512人 | 17,024人 |
2017年(平成29年)度 | 8,630人 | 17,260人 |
2018年(平成30年)度 | 8,792人 | 17,584人 |
2019年(令和元年)度 | 8,816人 | 17,632人 |
カムカムおじさん
かつて日根野駅にいた名物おじさん。
このおじさんが現れた経緯としては、関西空港がLCCを受け入れてから、海外からの旅行客が増加したことに起因する。
先述の通り大阪発から見て前方の関空快速と後方の紀州路快速の分割が行われるのだが、大阪駅から知らずに後方の紀州路快速に乗ってしまい、和歌山駅まで行ってしまう外国人が多く出てしまった。(これにより飛行機に乗れないこともある)
それを知った近所に住むおじさんが日根野駅で紀州路快速に乗ったままの旅行客に対し、「カム、カム!」と言いながらジェスチャーして下車させて乗り過ごしを防止させる活動をしていた。そこから「カムカムおじさん」と言われるようになった。
そしてこの乗り過ごし問題をJR西日本に訴えて、ようやく関空快速・紀州路快速の誤乗防止対策を強化した事からカムカムおじさんの役割を終えた。
隣の駅
阪和線
- 特急「くろしお」停車駅
- 快速・紀州路快速(朝の一部)
- 直通快速
- 熊取駅(JR-R44)←日根野駅(JR-R45)←和泉砂川駅(JR-R48)
- 紀州路快速・普通
- 区間快速
- 熊取駅(JR-R44)-日根野駅(JR-R45)→長滝駅(JR-R46)
関西空港線
- 特急「はるか」一部停車駅
- 関空快速
- 直通快速
- 熊取駅(JR-R44)←日根野駅(JR-R45/JR-S45)←りんくうタウン駅(JR-S46)
- シャトル(普通)
- 日根野駅(JR-S45)-りんくうタウン駅(JR-S46)