概要
1930年(昭和5年)6月阪和電気鉄道の日根野停留場として開業。
戦時中の戦時買収により国有化され国鉄日根野駅となる。
戦後の阪和線沿線のベットタウン化に伴う通勤需要への対応により、1970年(昭和45年)駅の南東に鳳電車区日根野派出所(後の日根野電車区)が開設。運転上の主要駅となる。
国鉄民営化後の1994年(平成5年)当駅近くの泉州沖に関西空港が開業。アクセス路線となったJR関西空港線がJR阪和線から分岐する駅となる。駅ナンバリングはJR-R45とJR-S45。なお日根野電車区は組織改正により総合車両所日根野支所となった。
当駅は近畿統括本部管内の駅(駅業務は大阪支社受け持ち)であるが、阪和線の次駅である長滝駅は和歌山支社の管轄となっている。それにより、当駅が阪和線における近畿統括本部の最南端の駅である。
関西空港線の列車は始発や最終の前後を除いたほぼ全ての列車が阪和線・天王寺方面へ直通している。
当駅で和歌山発着の紀州路快速と関西空港(関空)発着の関空快速が切り離しと連結を行う。大阪から乗車の場合は前4両が「和歌山」後4両が「関西空港」となり後方の4両編成が関西空港へ向かう形になる。
駅構造
島式2面4線の地上駅。有効長は190mで、20m車9両が最大。
改札口と橋上駅舎のある跨線橋には各ホームにつながるエレベーターが1基ずつあり、改札外東側にエレベーターが1基ある。さらにホーム中央部には、1・2番のりばと3・4番のりばを行き来するために設けられたエレベーターつきの跨線橋がある。
2・4番のりばが本線、1・3番のりばが待避線となっている。
駅前には225系を模した公衆トイレがある。
ダイヤ
国鉄時代は当駅始発・終着の快速を除き、快速と特急列車は通過していた。国鉄分割民営化後の1994年に関西国際空港が開港し、関西空港線が開通。それと同時に当駅の位置づけが主要駅に格上げされ、すべての快速電車、一部の特急列車の停車駅となった(特急くろしおは後にすべて停車化)。関空開港後、大阪・京橋方面の関空快速が停車するほか、当駅-関西空港間のシャトル電車が早朝深夜に運行され、関空開港開業も利便性が向上した。開港からしばらくの間、和歌山方面行きおよび関西空港方面行きの多くの電車が3番のりばに発着し、3・4番のりばで和歌山方面と関西空港方面の対面乗り換えができるように配慮された。
現在は当駅で関空快速・紀州路快速、関空発の直通快速、一部の和歌山発着の快速電車が切り離しと連結を行う。天王寺方面からの快速と普通電車が当駅で折り返すことが多い(日中は区間快速4本が当駅で折り返す)ので、和歌山方面に向かう電車は当駅を境に本数が減少する(日中は和歌山発着の紀州路快速が1時間に4本で、当駅で関空快速と切り離し・連結を行う)
当駅始発で天王寺方面に向かう電車は、基本的に1番のりばもしくは3番のりばから発車するほか、数少ないが2番のりばからも発車する(直接ホームで折り返すか吹田車両所日根野支所から出庫)。関西空港行きのシャトル電車は基本的に3番のりばで折り返す。当駅発天王寺行きの電車が1番のりばに停車している場合は、和歌山方面行きの電車が3番のりばに発着する。一部の和歌山方面行き電車(主に手前の熊取駅で快速との接続もしくは特急の通過待ちを行った普通電車)は1番のりばを使用して交互着発を行う。
誘導信号機が3番のりばにしかないため、当駅で増結するすべての電車は3番のりばに発着する。3番のりばで関空快速・紀州路快速が連結作業をしている間に、4番のりばに特急列車が通過もしくは停車して先発することがある。
JR西日本管内で一番早い時間の始発電車がある(日根野駅 04:35発 天王寺駅 05:32着 普通 天王寺行き)
利用状況
JR西日本
- 2022年度(令和4年)の1日平均乗車人員は7,298人である。なお、2022年度移動等円滑化取組報告書によると乗降人員は14,596人となる。
年度別
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 |
---|---|---|
2008年(平成20年)度 | 7,687人 | 15,374人 |
2009年(平成21年)度 | 7,669人 | 15,338人 |
2010年(平成22年)度 | 7,803人 | 15,606人 |
2011年(平成23年)度 | 7,865人 | 15,730人 |
2012年(平成24年)度 | 7,942人 | 15,884人 |
2013年(平成25年)度 | 8,138人 | 16,276人 |
2014年(平成26年)度 | 8,093人 | 16,186人 |
2015年(平成27年)度 | 8,446人 | 16,892人 |
2016年(平成28年)度 | 8,512人 | 17,024人 |
2017年(平成29年)度 | 8,630人 | 17,260人 |
2018年(平成30年)度 | 8,792人 | 17,584人 |
2019年(令和元年)度 | 8,816人 | 17,632人 |
2020年(令和2年)度 | 6,550人 | 13,100人 |
2021年(令和3年)度 | 6,695人 | 13,390人 |
2022年(令和4年)度 | 7,298人 | 14,596人 |
隣の駅
阪和線
- 特急「くろしお」停車駅
- 快速・紀州路快速(朝の一部)
- 直通快速
- 熊取駅(JR-R44)←日根野駅(JR-R45)←和泉砂川駅(JR-R48)
- 紀州路快速・普通
- 区間快速
- 熊取駅(JR-R44)-日根野駅(JR-R45)→長滝駅(JR-R46)
関西空港線
- 特急「はるか」一部停車駅
- 関空快速
- 直通快速
- 熊取駅(JR-R44)←日根野駅(JR-R45/JR-S45)←りんくうタウン駅(JR-S46)
- シャトル(普通)※早朝深夜のみ運行
- 日根野駅(JR-S45)-りんくうタウン駅(JR-S46)