本郷猛(TheFirst)
ほんごうたけし
「俺はただ 美しい物を守りたい それだけだ」
演・黄川田将也
城南大学大学院の研究員。
「命は美しい物である」という信条を持ち、そうした美しい物に反応すると考えていた水の結晶について研究していた。
彼の研究について取材をしていた雑誌記者の緑川あすかに惹かれていたが、彼女に婚約者がいたことから手を引いており、本人も自身の感情が恋愛感情であると自覚していなかった。
ショッカーの怪人、バットによって改造人間の素体として拉致され、バッタ型の怪人ホッパー(このシリーズでは仮面ライダー1号としての名前は登場せず、一貫してホッパーと呼称されている)に改造される。
ショッカーのマインドコントロールにより「ショッカーの改造人間である自分達は選ばれた特別な存在である」という選民思想を植え付けられ、ショッカーの命じるままに破壊活動に手を染めていた(仮面ライダーZXに近い)。
しかし、ショッカーの活動を探っていたあすかとその婚約者を抹殺しようとしていたスパイダーのサポートを命じられていた時に雪、すなわち水の結晶を目撃したことで本来の自我を取り戻し、ショッカーに反旗を翻した。
ショッカーを離反してからは人知を超えた力に戸惑いを隠せず、ビーカーを握り潰す、大型トラックを張り手一発で止める(※変身してません)などの行動に出てしまい怪物になってしまったのかと苦悶するが、あすかを救うためにかつての仲間だったスパイダーと戦いこれを撃破したことで、迷いながらも自らの信じるもののために戦うことを決意した。
本郷抹殺の命を受けて現れたもう一人のホッパーこと一文字隼人とは、一文字もあすかに惹かれた事もあり何度も拳を交えることになったが、最終的に一文字がショッカーの意に反してあすかを庇い本郷同様裏切り者と見做されたこと、そのあすかがショッカーの新しい改造人間の素体として拉致されたことから、一文字と共闘しショッカーの基地を壊滅させた。
ちなみに本作で本郷が行っていた研究については、現実世界の科学に照らしてみるかぎりは明らかに疑似科学であることからDVDのオーディオコメンタリーでも「トンデモ」と称されていた。
続編の映画「仮面ライダーTheNext」では人間としての平穏な生活を求め、城南大学付属高校の生物教師になっていたが、受け持つクラスは学級崩壊して生徒からは馬鹿にされ、ショッカーの刺客からも人知れず命を狙われていた。
教え子の親友がショッカーの実験に巻き込まれて行方不明になったことをきっかけに、再びショッカーとの戦いに正面切って身を投じることになる。
しかし、生徒を不良から守るためにやむを得ず改造人間の力を衆目の前で使ってしまい、生物教師の職を失ってしまう。