フィギュアスケートの…芸術性以外の観戦の楽しさは
「賭け」を見守るスポーツ…だと思います
概要
大須スケートリンク(モデルは名古屋スポーツセンター)に勤めており、受付業務を請け負っている。
具体的な年齢は不明だが、作内のビジュアルやいのりにスケートを教えている様を周囲が「孫と触れ合っている」といった反応をしていることから、恐らく還暦前後であると推定される。
フィギュアスケートのルールにも詳しく、作中での各フィギュアスケートのクラブの事情にも通じていることから、あるいはかつての業界関係者かもしれないが現状では定かではない。
職業柄、同スケート場の利用者の大半に通じている。主人公結束いのりがルクス東山FSCに所属する以前からその成長を見守っており、そのサブコーチである明浦路司とも顔なじみである。
人当たりが良い性格で、自身ではプレイしないながらもバイトの女子高生らとソシャゲの話題で盛り上がったりして「担当」や「同担」といった若者言葉にも通じている。
つまり、優しい人で何気に博識キャラといったポジションで、作中でもその手の活躍が多い。
愛称は瀬古間さん。
作中での活躍
当時、ある一件で母親の結束のぞみからスケートと関わることを禁じられてしまったいのりは、それでもスケートをしたい一心で大須スケートリンクへ家族に内緒で通い詰めていた。
しかし、料金も払えず、保護者もいない幼児がリンクに入ることは普通できない。打ちひしがれるいのりを見かねた瀬古間さんは、ある日から便宜をはかるようになった。
で、その内容というのが、何故か『自分がボランティアで世話をしている鳥たちのエサ用のミミズを獲ってきてくれるならそれを料金替わりにする』というもの。
スケートやりたさにそれを真に受けたいのりは、それ以来喜び勇んでミミズを集めて来るようになった。これによって、いのりに『ミミズを見るとワクワクする』という刷り込み効果が発生。ここにミミズ大好き少女が爆誕したのである。
もちろんそれは瀬古間さんがふと思いついた方便に過ぎず、実際の入場料は毎回自身のポケットマネーによって賄っていた。普通に公私混同になるため内心では周囲にバレないか冷や冷やしていた模様。
だが、すでに餌付けをしてしまった状態になり、何よりいのりの泣き顔を見るのが忍びなかった瀬古間さんは後に引けなくなり、いのりが小学校入学間もなくから少なくとも4年前後、彼女に便宜をはかり続けた。
そしてこの間、保護者代わりにリンクで滑るいのりに寄り添いスケートの基本を伝授し続けてきた。結束いのりという少女がこれまで劣等感に苦しみながらも心を病むこと無く、第1話にて「未経験者」ながらに元・アイスダンス全日本代表の司や高峰瞳を驚愕させるほどの才能の片鱗を見せることができ、結果的にフィギュアチームであるルクス東山FSCに所属することになれたのは彼のおかげと言っても過言ではない(※)。
(※メタな視点では、主人公に実力があることに対して「実はある程度は助走をつけていた」という理由付けとも言える。そういう意味では某豆腐屋の息子に対する走り屋のオヤジのポジションともいえる。「本当はダメなこと」をさせていたという意味でも……)
それ以降もいのりの成長を暖かな目で見守っており、彼女が出場する大会には足繫く通っている。それは半ばじじバカの領域に達しており、ノービスA中部ブロック大会では彼女がまだ無名選手であるにもかかわらずいのりの名前入りバナーを自作するほど。
その一方で同じく中部ブロック大会で加護耕一・加護羊親子が司の弟子であるという理由からいのりを応援していることを知ると同担がいたことを驚愕している。
この時、彼が単行本5~6巻で加護親子に対して行った
『畢竟、フィギュアスケートとは高難易度技というレアカードを組み合わせてそれを発動できるか&それで他選手を上回ることができるかを競うデュエルである(大意)』
という解説はフィギュアスケート初心者には非常に分かりやすい内容なので一読されたし。