概要
『究極の野球辞典の編纂』というテーマを掲げ、メインパーソナリティ(編集長)に徳井義実(チュートリアル)、記者に塙宣之(ナイツ)〈2019年12月7日初回放送の『ベースコーチ』の回から謹慎中の徳井氏に代わり司会を担当〉、ナレーターに土屋伸之(ナイツ)、主任編集委員にキビタキビオ(野球雑誌「野球小僧」編集員)を迎え2014年8月にBS1での不定期番組としてスタート。
2016年からNPBオフシーズンを盛り上げる番組として10月~3月の放映がほぼ定常化。
プロからも「面白い」「勉強になる」と好評である。
『スポーツを深く掘り下げる番組』としてはテレビ朝日系列の『NANDA!?』が先行していたが、ジャンルを野球のみに絞り、データスタジアム(株)監修の膨大なシーズンデータを元に現役選手・OBに技術のノウハウや裏話を聞く、というプロ野球に特化した番組作りが最大の特徴。
『NHKの本気』が垣間見える番組の1つである。
細かすぎるテーマ
SFFでスタートした毎回のテーマがとにかく細かい。
レギュラー化第一回のテーマ『クイックモーション』には徳井から「クソ地味でしょこれは」とツッコミが入り、『グリップ(バットの握る部分)』の回では「データ化しようがない」とデータアナリストが欠席、視聴者リクエスト回の1コーナーとしてだが隠し球、バット投げ、ワインドアップを取り上げた。一方で鈴木尚広を番組に5回も出演(『リード(離塁)』『けん制』『犠牲フライ』『三盗』『一、三塁』)させながら未だに彼の本領である『二盗』を取り上げていない。
2019年開幕スペシャルでは、なんと『犠打(送りバント)』というテーマで90分拡大版を作ってしまうというある意味偉業を成し遂げてのけた。
影響力の大きさ
- 第二回のテーマ『流し打ち』を視聴した秋山翔吾が自身の打撃に取り入れ、2015年に日本プロ野球最多安打記録を更新
- 第四回のテーマ『アンダースロー』で里崎智也(準レギュラー)が自身の実践した攻略法を公開したところ、それまで好調だった山中浩史、牧田和久両投手の成績が悪化
- 『けん制』の回で山﨑康晃がプロ入り以来1球も牽制球を投げていないことを公開(その後山崎は「あれ以来けん制投げるタイミングを失ってしまいました」と苦笑。ちなみにそれ以前ではクルーンも牽制球を投げていなかった)
- 2019年3月の放送で視聴者リクエストを取り上げ、「まだまだ行ける(里崎)」ことが判明。
- 「手品みたいなもので、タネが判ればすごく簡単。1年ごとに変わるから話しても問題ない(サイン)」
- 「マウンドに行って効果があったコーチ無かったコーチ、是非とも知りたい(マウンド)」
お騒がせは今後も続きそうである。
関連番組
- 大相撲どすこい研:同じNHKの番組でこちらは相撲に関してワンテーマを設定し語る番組。
- サッカーの園〜究極のワンプレー〜:同じNHKの番組でこちらはタイトル通りサッカーの一つのプレーに対して語る番組。