概要
太田プロダクション所属。
本名は奥村聡司(おくむら さとし)。地元・東海テレビの『スタイルプラス』には本名で出演していた。
「神無月」は誤表記である(芸名については後述)。
既婚者。「ルナ」という名前の黒猫と、「コロン」という名前の柴犬を飼っている。
子供の頃にテレビのものまね番組を見たことで興味を持つ。高校時代はクラスメイトの前で教師や芸能人のものまねを披露し、人気者であった。
高校卒業後、上京。ものまねショーパブでの仕事をしながら、渡辺正行(コント赤信号)が主催する「ラ・ママ新人コント大会」に参加。これらの経験が、現在のギャグをふんだんに取り入れたネタの元となっている。
デビュー時点ではものまねタレントの佐々木つとむを師匠としていたが、佐々木がデビューから間もなく亡くなり(同棲していた愛人による殺人事件であった)、以降しばらくフリーで活動。フリーでの活動中はギャラの安さや仕事の不安定さから人間不信になっていたという。
2000年から太田プロ所属となった。
モノマネのレパートリーは幅広く、井上陽水、石原良純、原辰徳、フレディ・マーキュリー、葉加瀬太郎、萩原流行などがある。変わったところでは、『スター誕生!』出演時の阿久悠というものもある。女性や歌手の歌真似も多数こなし、海外セレブや話題の政治家など、他のものまね芸人はあまりやらないような独特のレパートリーが特徴。スポーツ選手も特に多い。
中でも代名詞とも言えるのが武藤敬司のものまねで、2人はプライベートで共に食事に行くほどの仲でもある。
モノマネは「似ているかどうか」というよりは「見た人が笑えるようになっているか」という部分に力を入れており、顔芸など多くのネタで笑いに振り切ったものになっている。一方で、非常に幅広いレパートリーを演じ分け、モノマネの対象となる人物の細かな癖や表情などもきちんと組み込んだ上でデフォルメする技巧派でもある。
『とんねるずのみなさんのおかげでした』内のコーナー「2億4千万のものまねメドレー選手権」には、(スピンオフを含めた)全ての回に出場した唯一の挑戦者である。 同コーナーのキャッチフレーズは、「ものまね破壊王」。自身の公式Youtubeチャンネルでも、時々「2億メドレー」を披露する事がある。
平成最後となる2018年末の『ものまねグランプリ』にて、念願の初優勝及び、番組史上初となる「春・秋・冬の年間完全制覇」という偉業を成し遂げた。
エピソード
武藤とのエピソード
- ある日、武藤と2人で食事をしていたとき、武藤から「人気低迷の状態にあるプロレスを盛り上げていくには、どうすればいいか」という相談を受ける。そこで彼が考え出したのが、2006年3月にスタートした、ものまねタレントと本物のプロレス選手がタッグを組んで試合(勿論、普通の試合にはならない)を行う「F-1タッグ選手権(通称:ものまねプロレス)」。この企画により、プロレスに新規ファンを獲得する事に成功した。
- 武藤のものまねは本人からも評価されている他、蝶野正洋ら他のプロレスラーからもお墨付きをもらっている。
- 芸名の神奈月は、ショーパブ時代にネタなどを相談していた松竹梅の松みのるが命名したもの。三文字の名字にしたいと相談すると、「出身、生まれ月は?」と聞かれ、それぞれ「岐阜」「神無月」と答えたところ、「五十嵐」「長良川」「神無月」の三つが候補に上がり、「神無月」を選んだ。しかし、実際には生まれ月は神無月(10月)ではなく霜月(11月)であることに気づいたため、一文字変えて「神奈月」と名乗ることになった。
- 歌ネタはそれほど披露することはないが素の歌唱力の評価は高く、第7回『お笑い芸人歌がうまい王座決定戦スペシャル』では決勝進出を果たした。
- 2021年7月放送の『水曜日のダウンタウン』で行われた「声優モノマネ代理戦争」という企画にて、武内駿輔とタッグを組んだ。レクチャーするにあたり、他のモノマネ芸人たちはパートナーとなる声優の声質からネタを考える一方、神奈月は「顔の形が似てると声も似てる」という独自理論により、武内の顔の形から福山雅治をチョイスした。その結果、「他の人は福山雅治のモノマネが出来なくなる」と称されるほどの出来栄えとなり、武内自身の才能と神奈月の理論が通用する結果となった(実は「ものまねグランプリ」で某予備校講師とコラボ共演した際も、この理論を披露したことがある)。
- 武内はこれがきっかけでテクニックをさらに磨き、同年末に行なわれた「ものまねグランプリ」日本一決定戦では、神奈月のサポートを得て初出場にして初優勝という偉業を成し遂げた。
- 声というのは肺から出た空気が顔の骨の中で響いて口から出てくるものだが、顔の骨格が似ていれば響き方も似てくる、つまり自然と声も似てくることになるため、神奈月の理論は正しいと言える。
- 新日本プロレスの選手寮に何度かロケに行ったことがあるが、必ずといっていいほど風呂上がりで腰にタオルを巻いた状態の中西学と遭遇しており、神奈月曰く「よぉ風呂入っとんなぁ」とのこと。