概要
Syogo氏著作の二次創作作品『オーズ×プリキュアシリーズ』に登場。『オーズ×魔法つかいプリキュア!』に出てくるオリジナルライダー・仮面ライダーレントに変身する、ライダーワールド出身の青年。
外見は『コードギアス』のルルーシュ・ランペルージに似ているが性格と口調は少し荒く、『マギ』のカシムに近い。
本作では仮面ライダーウィザードこと操真晴人とは幼馴染で親友であり、財団Xの元エージェントの肩書を持つ魔法使い系ライダー。
幼馴染で親友の晴人を「ハル」と呼んでいる。
彼の経歴・活躍
悲しき過去とちょっとした希望
物心つく頃から父親がおらず、中学一年までは母子家庭で育っていた。家は貧しくとも幸せな生活を送り、学校生活も成績が優秀で、晴人を含んだ友人達とも仲良くやっており、将来は母に楽をさせようとも思っていた。
だが中学一年の秋に母を交通事故で亡くし、施設で生活していた。
施設で生活するようになってから半年後、大元金融会社『黒金』の社長の秘書を名乗る人物が現れる。秘書から自分が母親と『黒金』の社長『黒金則夫』との間に生まれた私生児と知り、自分の息子達の出来が悪いから孝宏を『黒金』の跡取りとすると言う名目で彼は養子として引き取られた。この時に名字も『黒金』に変わり、それまで通っていた学校から転校する事となる。
だが孝宏を引き取ったのは自分の財産と会社を守らせる為だけであり、孝宏に次期社長になる為の英才教育をさせ、友人を作る事を許さなかった。
最初に自身と晴人や他の友人が映ったキャンプの時の写真を無理矢理破らせ、世の中には付き合う価値のある者と無い者に分かれており、友情なんてゴミ同然と言い聞かせた。この時点で彼の父が最低最悪の毒親であった事が窺える。
高校に通っている間も晴人や他の友人達とも連絡が取れず、笑顔を失いつつあったが、大学一年の時に自分を大企業の息子としてでは無く、一人の男性として接してくれる水島蓮香と出会い、交際する様になった。彼女と共に過ごす時間が彼にとって最も幸せな瞬間であった。
絶望と仮面ライダーの覚醒と財団Xの入会
だがその幸せは最悪の形で打ち砕かれる。孝宏と蓮香との仲を不快に思った則夫はゾディアーツの殺し屋を雇い、クリスマスイブの日に孝宏の目の前で蓮香を殺害させた。その惨劇を目の当たりにした孝宏は絶望してファントムを生み出しそうになったが、すぐに則夫の差し金だと察し、憎しみと怒りでファントムを抑えた。
これを偶然見かけた財団Xのエージェントによって孝宏は財団Xにスカウトされ、レントへの変身能力を得た。
真実と指名手配
大学に通いながら財団Xのエージェントとして仮面ライダーや怪人等の事を知っていく内に、母の死は交通事故では無く、則夫の差し金による計画殺人であり、しかも則夫は進ノ介に逮捕された仁良光秀に賄賂を渡してずさんな捜査を行わせていた事を知った。
更に黒金がゾディアーツスイッチとガイアメモリの密売と違法な高利貸を行なっていた事まで知り、則夫への怒りと憎しみを遂に爆発させた孝宏は、自分の人生を狂わせた者達への復讐に乗り出す。
最初に蓮香を殺した殺し屋と仁良光秀を殺害すると、次に財団Xの命令に逆らって則夫と息子達を殺害して黒金を壊滅させた。
殺害される間際、則夫は「全財産をやるから命だけは助けてくれ」と命乞いをしたが、孝宏は『ふざけんじゃねぇ!!』と叫び、エクスプロージョンで灰にさせるまで焼き殺した。積年の怒りと憎しみ故の惨殺劇と言えるが、この一連の復讐に走った時点で彼の人格は醜く歪み、精神も相応に破綻していた事が窺い知れる。
なお黒金にあった闇金を含んだ大金の内の半分は自分のいた施設や他の施設に送り、残りは自分の所持金として残してある。これにより、全国指名手配となる。
ファントム達の出会いとプリキュアワールドへの逃亡
財団Xから追われる前に7人のファントムを見つけて仲間にし、プリキュアワールドへ逃亡した。バダンの件で既にプリキュアの事を知っており、某国でバースツヴァイと共闘したエルピスの事も多少聞いていた。
その時に封印から目覚めていたオルーバと出会い、終わりなき混沌と手を組む事になった。なおファントム達の個人主義者の所が気に入ってる。
彼の目的
プリキュアワールドに来るまでの経験から、力は結局自分の為にしか使えないと悟り、それを自覚していない仮面ライダーとプリキュア達、仁良光秀の様な人物を逮捕せずにいた警察を偽善者と見ている。
だが自分と似た境遇を持つ映司を同類と見ており、晴人と一緒に自分達の仲間に入れようと考えている。
その為に映司を消そうとする魔妖怪達を全滅させる気であり、壊滅した後はプリキュア達も晴人と映司を除くライダー達も抹殺するつもりでいる。
目的は映司と晴人と共にライダーワールドに戻り、財団Xや全世界の大企業、警察組織を壊滅させて自由な世界を築く事であった。
なお、プリキュアワールドに関しては特に興味が無いので、終わりなき混沌の方には「そっちはそっちの方で好きにやってくれ」と言って我関せずな態度を取っている。
予想外の結末
終わりなき混沌と手を組んではいるが、実際は彼らのムホーの入手を狙い、自分の目的の為に利用していたに過ぎなかった。
しかし、親友だった晴人との戦いに敗れた後、自身が実は黒幕・ガルバーにその怨みと怒りを増幅させる為に敢えて野放しにされ、ガルバーを強化させる為に体良く利用されていただけだったと知らされる。
それ故に自分が作り変えようとした世界の結果は自由どころか、自分が完全に疫病神扱いされた絶望と怨嗟の支配するディストピアであり、味方として引き入れた筈のオーズとウィザードに処刑されると言う悲惨な運命を迎える事を、ガルバーの超上級魔導力によって見せつけられた。自分が理想と信じていた物が間違いだったと気付かされ、唖然となる孝宏。そんな彼に、ガルバーは「殺しにしか興味のない愚か者」と罵倒の言葉を投げ掛ける。
オーズの死後
オーズの死を目撃し、自分の目的がガルバーの力を増幅されていた事を残りのメンバーに謝罪するが、なおから平手打ちを喰らい「アンタみたいな奴、映司さんの代わりにとっとと死んじゃえば良かったのよ!」と非難を受ける。愛する映司を喪った彼女の悲しみと怒りに触れた事で、ようやく孝宏は自分の行いを悔い改め、人としての心を取り返したのである。
その後、復活した映司によって改心すると、みらい達に「害悪」と言った事をファーブニルと共に謝罪し、ガルバーを倒したら今後二度と姿を現さないと約束する。そしてウィザード、ビーストの両名と共に復活した上級魔妖怪のオビフヨウを撃破し、更にエグゼイドを加えて超上級魔妖怪のキュウビにも挑み、見事にこれを撃破する。それは彼が本当の意味で正義の仮面ライダーに生まれ変わった瞬間であった。
最終決戦に先駆け、映司達への償いの為にファーブニルと共にガルバーに挑むが敗北し、ウィザード達に「ガルバーを倒してくれ」と頼み、気絶する。
世界の地獄化が収まった直後、身体のあちこちに包帯を巻いて応急処置を施し、ファーブニルから肩を借りた状態で妖精達と共に現れると、ガルバーとの戦いが終わったことを悟る。
全てが終わった後、晴人からの断罪を望み、彼に射殺される事を望むも、晴人はウィザーソードガンを天高く撃つだけだった。そして「お前がこれからする事はただ一つ。その蓮香って子の分まで生きろ。」と告げる。禊が終わり、共に戦ったプリキュアとライダー達がそれぞれの日常に戻ると、自身も新たな人生を歩み出す。大封印の扉が開けられてしまう事に備え、孝宏はファーブニルと共に大封印の扉がある魔法界の魔法樹に建てられたログハウスで生活を始めるのだった。
その後に関して
オーズ×キラキラ☆プリキュアアラモード
第三十二話
魔法界でメタトピアとの戦いにファーブニルと共に参戦して、オーズ達に加勢する。グバンドとの戦いではオーズとタッグを組んで戦った。
戦闘後、プリキュア達の前から姿を消そうとするが、ホイップ達に呼び止められて、キラパティを手伝う運びとなる。なお、孝宏とファーブニルは接客を務めた。
第四十二話
魔法界で校長から事情を聞き、テレポートリングを使って駆け付けて、イーグラー戦闘爆撃隊を一掃する。
最終話
いちかの誕生日パーティーに参加して、映司とロストにプリキュアとライダーの皆が許しているので、向き合って欲しいと後押しされる。
オーズ×HUGっと!プリキュア
第三十一話でファーブニルと共にエール達にアスパワワを送る。
仮面ライダーレント及び仮面ライダーカオスレント
仮面ライダーレント
身長 | 202cm |
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体重 | 80kg |
孝宏がメイジドライバーとウィザードリングで変身したウィザード系統の仮面ライダー。
『黒の魔法使い』と呼ばれており、その戦闘能力はウィザードインフィニティースタイルと白い魔法使い(仮面ライダーワイズマン)と同等。基本カラーは黒と金、複眼は赤で頭頂部に紫色のクリスタルがある。
ウィザードリングとレントタクトブレード、ウィザードと同じキックを主体とした格闘技で闘う。
イメージモデルはコードギアスの蜃気楼。
仮面ライダーカオスレント
身長 | 208cm |
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体重 | 120kg |
レントがカオスレントウィザードリングを使って強化変身した姿。ディアブロスとムホーの力が完全に解放され、戦闘能力はウィザードのインフィニティーゴールドドラゴンと同等。
基本カラーは黒、紫、灰色、黄色で二本の黄色のアンテナと緑色の複眼と額のクリスタルがある。
背中からは巨大な悪魔の翼『ディアブロウィング』と悪魔の腕『ディアブロアーム』が生え、『ディアブロアーム』の掌に悪魔の顔『ディアブロフェイス』があり、胸部に悪魔の口『ディアブロファング』、両肩アーマーに悪魔の目『ディアブロアイ』がある。
スペックの向上の他に、ディアブロウイングで飛行可能になり、新たに二丁の銃剣・オルトロブレードマグナムが追加され、ディアブロアイからは魔力弾を放つ事が可能で、全てにおいてバランスの良い形態となっている。
イメージモデルはビルドファイターズトライのガンダムジエンド、本体のクラッシャーはン・ダグバ・ゼバ。
変身音は『カオーーース!エヴォリューション!』
内なるファントム
ディアブロス
孝宏の内に宿るファントム。その名の通り悪魔を思わせる姿をしているが、孝宏自身も彼の事を気に入っている。
外見のイメージは『ウルトラマンコスモス』のカオスダークネスの身体にキングオブモンスターズのキングギドラの翼が生えた様な姿で、カラーリングは黒、紫、灰色。
使用武器及びアイテム
レントタクトブレード(共通)
レントがコネクトで出す羽根ペン型の剣。ブレードモード・ペンモード・タクトモードの3つの形態があり、ブレードモードで相手を斬り、ペンモードとサブタンスウィザードリングで書いた矢や槍等を実体化させ、タクトモードとパフォーマンスで味方側の攻撃力を上げる。
イメージモデルはアバレキラーのウイングペンタクト。
オルトロブレードマグナム(カオスレント専用)
カオスレントに強化変身した時に出現する二丁の銃剣で、グリップに犬の頭のストラップが付いており、噛みつき攻撃を繰り出せる。連射性能は高く、発車される弾丸はウィザーソードガン同様銀の弾丸。
イメージモデルはエスケイプのゴクとマゴグ。
ドライバーオンウィザードリング
メイジドライバーを腰に出現させる指輪で魔法使いドライバー同様、白い魔法使いとメイジ、ソーサラーのと同様の指輪。
レントウィザードリング
レントの顔をした指輪で、孝宏が左手にはめて変身する。
キックストライクウィザードリング
ウィザードと白い魔法使いのと同様の指輪で必殺技のキックを放つ。
コネクトウィザードリング
ウィザードと白い魔法使いのと同様の指輪で空間を結ぶ魔法を出す。
テレポートウィザードリング
白い魔法使いの指輪と同じくワープホールを使った瞬間移動を可能にする。
エクスプロージョンウィザードリング
白い魔法使いの指輪と同じく凝縮した魔力による爆発を起こす。
チェインウィザードリング
黒い鎖を出現させて相手を縛る。
グラビティウィザードリング
ウィザードと白い魔法使い、メイジの指輪と同様で重力を操作する。
サブタンスウィザードリング
ペンが彫られている指輪でレントタクトブレード ペンモードで書いた物を実体化させる。
パフォーマンスウィザードリング
ドラゴンが演奏している場面が彫られている指輪でレントタクトブレード タクトモードで演奏した音楽で味方側の攻撃力を上げる。
サーチウィザードリング
スコープが彫られている指輪で探している物を探し当てる。
カウンターウィザードリング
球体を跳ね返している場面が彫られている指輪で相手の攻撃を跳ね返す。
ミックスウィザードリング
3つの石が混ざり合っている場面が彫られている指輪で3つの物質、又は3つのエネルギーを混ぜて1つの物質にする事が可能。
リングクリエイトウィザードリング
指輪を作っている場面が彫られている指輪で魔宝石から新たなウィザードリングを作り出す。
ロアーウィザードリング(カオスレント専用)
悪魔が雄叫びを上げている場面が彫られた指輪で、カオスレントウィザードリング同様に作られた指輪。胸部のディアブロファングが開き、膨大な咆哮と衝撃波を出す。
グラトニーウィザードリング(カオスレント専用)
悪魔が物を食べている場面が彫られた指輪で、胸部のディアブロファングが開き、エネルギーを吸収し、自分の魔力とする。元ネタは『帰ってきたウルトラマン』のベムスターのエネルギー吸収。
インパクトウィザードリング (カオスレント専用)
衝撃波が出ている場面が彫られた指輪で、ディアブロフェイスの口から衝撃波を放つ。
デスクライシスウィザードリング(カオスレント専用)
悪魔が巨大な球体を出している場面が彫られた指輪で、巨大な魔力の球体をぶつける『デスクライシス』を放つ。
必殺技
ストライクレント(共通)
キックストライクウィザードリングで足に魔力を溜めてキックを放つ。ただしキックの形はストライクビーストに近い。
デスクライシス(カオスレント専用)
デスクライシスウィザードリングをスキャンし、巨大な魔力の球体を相手にぶつける。
元ネタはブラックウォーグレイモンのガイアフォース。
関連人物
- 仮面ライダーウィザード/操真晴人:幼馴染であり親友。第三十六話では一騎打ちするが、コヨミが出現してホープリングでインフィニティーホープエンドを受けて、敗れる。
- 仮面ライダーオーズ/火野映司:オーズ×プリキュアシリーズの主人公。自分と同じ境遇を持っているという事でシンパシーを感じ、同志とみなしている。映司が生き返った後、彼の事を「映司君」と呼ぶようになる。
- 火野明美:火野映司の母親。第二十七話では彼女と対面した際、息子である映司の味方になれなかった事を責めて、害悪と罵倒する。最終話では、明美の所に訪れて、これまでの無礼を許して欲しいと謝罪する。
- 白い魔法使い/笛木奏:自分の目的の為に大勢の人達を犠牲にしているところが似ている。ガブラ曰く「笛木の生まれ変わり」