概要
1963年に公開された『海底軍艦』の発展作品として円谷英二が1966年に東宝で企画していたSF特撮映画である。
ストーリー
謎の男「黒い指揮者」をボスとする秘密結社NOOは新世界建設と称して全世界各国で破壊工作活動を実行する。そのNOOの野望を阻止するために立ち上がったのは藤堂博士の娘でもある藤堂かつみらが乗る、万能空中戦艦スーパーノアだった。彼女の父親でもある藤堂博士は世間にNOOの存在を訴えていたものの、世間からは見放されてこの世を去り、かつみは父親の遺産でもある万能空中戦艦スーパーノアに乗り、NOOの本拠地でもあるアマゾンへ向かう…。
予定していた制作スタッフ
他作品への影響
「世界征服を実行しようとする秘密結社を空中戦艦で挑む」というアイデアは1968年、円谷プロダクションの「マイティジャック」で実現され、メカデザイナーとして担当予定だった小松崎茂は轟天号からドリルを排除し、新たに可変翼を付けた空中戦艦スーパーノアをデザインし、成田亨は大艦巨砲主義からミサイル万能主義時代の戦艦として、NOOの空中戦艦を3種類デザインしていたが、後に『ウルトラセブン』のウルトラホーク1号とウルトラホーク3号に、更に『マイティジャック』のマイティ号へとそれぞれ受け継がれている。