概要
京都府南桑田郡保津村大年(現在の亀岡市)の伝承に伝わる化け狸の一種。
真夜中になると、竹藪から「チョン、チョン」と竹の小枝を払う音が聞こえて来たかと思うと、それから暫くすると今度は「キィキィ」と根本を斬る音が聞こえてくる。そして最後に「ザザッ」と竹が地面に倒れた音がするが、翌朝その竹藪に行ってみると、竹が切られた痕跡は全く見当たらない。
この様な音の怪異を起こしているのが、この竹伐狸の仕業とされており、同様の事が兵庫県の山奥や鳥取県にも伝わっているという。
ゲゲゲの鬼太郎
原作「竹切り狸」にて初登場。竹藪で竹を切る音を立てて相手を驚かせる悪戯を働くとされる化け狸の一種。
笹の葉を相手の器官に刺して力を封じる『心臓さし』という妖術の使い手で、尻尾から伸ばした管で妖怪エネルギーを吸い取り、吸い取りチンポを用いて相手を巨大な睾丸の中に引きずり込んで溶かしてしまう技を持つ。
妖怪万年竹の親類で、万年竹が鬼太郎に倒された事を根に持ち、復讐しようを目論み、やまこを利用して自身が操る竹馬に乗せて竹藪へと誘い出し、やまこを使って鬼太郎の力を探りだす。そしてやまこが鬼太郎に敗れた頃合いを見計らって姿を現すと、竹馬から離れる事が出来なくなった鬼太郎を一方的にいたぶり、最後の仕上げとして吸い取りチンポで鬼太郎を吸い込み勝利を確信するも、最後は太助にやって来た釣瓶火に睾丸を焼かれて敗北した。
第4期では刑部狸率いる八百八狸に属さない化け狸として登場しており、刑部狸のやり方に反発して鬼太郎に協力する。
尚、目玉おやじからは竹藪を斬ったり、人間に悪戯するのが好きな気の良い狸の妖怪と評されていた。
ゲーム『異聞妖怪奇譚』では大首に唆されて、不老不死の秘密を得る為に知らず知らずの内にその背後にいる西洋妖怪軍団を従える巨悪の手先として、万年竹と共に鬼太郎たちと対峙する事となる。
余談
第5期でも登場予定であったが、大人の事情で登場できなかった。