古いンだよ……ナニもカモがッ! ソンなヤリ方デ……
私タチに通用スルト…思って…ルノ?
イイ…わァ……カカッテきナよオッ!
概要
2024年早春イベント『発動!竜巻作戦』にて新たに登場した深海棲艦の一体。
艦種は「駆逐艦」。
同イベントのE-2「竜巻作戦」最終ゲージに出現し、同海域のボスを務める。
なお、こんな名前だが初登場時のイベントでは新規の米駆逐艦娘は一切着任しない。
容姿
本体部分は腰まで届く長い白髪の少女の姿で、メガネをかけている。
丸穴のあるカチューシャやショルダーオフの服を身につけており、どことなくある駆逐艦娘姉妹に近いようにも見える。
艤装部分は左右一体ずつ、計2体の魚のような姿で存在している。骨や損傷したヒレが見られるその姿はイロハ級駆逐艦の骸のようにも見えるが、そちら以上に無骨な印象を受けるその背部には単装砲らしき砲塔と煙突が存在する。
「壊」状態になるとそれまで青だったオーラが黄色に変わる他、目から重油とも血涙ともつかぬ液体を流すというなかなかに悍ましい姿となる。
少しハ…少シハマなンだッテイウの……?
ァ……ソォーオ? ジャア遠リョハいラナイね?
全力デ潰スわァっ!
ちなみにこれは装甲破砕前の状態で、ギミックを解除した装甲破砕後は赤いオーラを出すようになり、同時に件の涙(?)も流さなくなる。
性能
簡潔に言うと「姫となった駆逐ナ級後期型II」。高い防空能力と先制雷撃を備え、さらにあちらにはなかった先制対潜も完備。ボスを務めたE-2第2ゲージは潜水艦をメインとして攻略していくので、高い先制対潜能力は艦隊の大きな脅威となった。
さらに、電探こそ持たないものの、駆逐ナ級と同様、装備の命中値が非常に高く、搭載している主砲・魚雷・対潜装備すべての合計でなんと+60もある。同じく高命中で知られている重巡ネ級改の装備命中でさえ+31。その2倍近くあると言えば、その数値の高さはお分かりいただけるだろう。
食ラエーッ!
とはいえ、前段作戦の中盤(全体で見ればまだ前半)に出てくる深海棲艦であるためか、前段最終ボスや後段最終ボスとして直近に登場した鬼姫級駆逐艦ほどのぶっ飛んだ高ステータスは持ち合わせていない。一応随伴艦のイロハ級に比べれば圧倒的に高い数値ではあるのでそれなりに脅威ではあるが、(特効倍率等を加味すると)ボスとして出てくる分にはまだ大した問題ではない。
少シ手加減シタンダヨ……次ハ沈メルサ…キッチリト…!アハハハハハッ!
…が、この深海棲艦が真に恐ろしいのはここからである。
量産型
同イベントE-3『泊地突入!龍巻作戦』第2ゲージボスとして初登場した亜種個体。
正規版と比べると見た目にも少しだけ違いがあり、こちらはメガネをかけていない。
量産型なだけあり、上記の正規版と比べたらステータスが下がっているが、それでも姫級にふさわしい高い数値を誇っており、装備は完全に同じ。当然ながら挙動も同じである。
そして恐るべきことに、後段作戦E-4『新Z作戦改』では、この量産型が海域のあちこち、それも道中に出現した。
最初のうちは、ルートの最終ポイントであるギミックマスに出現するのだが、ギミックをこなしていくと、そのギミックマスから先が追加されて、マスのうちの1つは最終的に第1ゲージボスマスへ向かう際に確定で通る道中マスとなるのだ。
先制雷撃を仕掛けてくる敵が道中に出現すると難易度が大幅に跳ね上がるのは、各種潜水艦や戦艦レ級elite、駆逐ナ級後期型II等が幾度となく実証している通り。しかも水上艦かつナ級Ⅱと比べても耐久・装甲とも大幅に高いため、先制雷撃を打たれる前に無力化する事が困難であり、ほぼ確定で万全な状態の先制雷撃をお見舞いされてしまう。ついでに前述の高い装備命中もそのまま引き継いでいるため、雷撃命中率が下がる輪形陣で出てきても当てられる事もしばしば。
さらにボスが最終形態になるのに合わせて道中の此方も「-壊」となり、ステータスが上昇するだけでなく艦隊陣形も雷撃命中率が最大限発揮される単縦陣固定となるため、それがどれ程の脅威かはもはや語るまでもないだろう。
第1ゲージで早速鬼門として猛威を振るい、決して簡単とは言えない同ゲージのボスマスと合わせ、多くの提督にトラウマを植え付けた。
しかし暴威はそれだけに留まらず、第4ゲージの道中には、なんと空母棲姫II・戦艦棲姫2隻・軽巡ツ級flagshipと共に2隻登場。姫級5隻+軽巡としては常軌を逸したステータスを持つツ級flagshipとの組み合わせの恐ろしさは言わずもがな。もちろん、こちらも最終形態になると「-壊」となって単縦陣固定となるため、大きな門番として立ち塞がる。
道中に出てくるこれらの対策としては、お互いの攻撃の命中率を下げる「煙幕」が挙げられるが、これを無効化する電探こそ持たないものの装備の命中値が上述の通りのため、攻撃を当ててくる確率は決して低いとは言えない。「バナナは遠足のおやつには入らない」とはまさにこのことか。
ましてや命中下降補正がない単縦陣で出てこようものなら、最も効果が大きい三重の煙幕でもそれなりに当ててくる。そのため、司令部施設がおいそれと使える状況でもない限りは、結局はキラ付けをした上で当たらない事を祈る、当たったとしても中破で留まり追撃で大破させられない事を祈るといった、いつもの艦これというべき光景となる。
色々ヤルナァ! ……教エスギタカッ!
余談
以上のように、既存の深海棲艦にも匹敵する脅威となりうる米駆逐棲姫だが、一部の提督からはその名前が大きく着目されている。
昨今の鬼姫級は、深海竹棲姫やルンガ沖重巡棲姫といったように、モチーフとなった艦やどこで活躍したのかが名前から判別できるようになっているものも少なくないのだが、裏を返すと、それらと関わりが少ないモチーフのイベントには出しにくいという傾向があるとみられている。満を持して初登場した鬼姫級深海棲艦が、その後再登場してくる事が少ないのは、そういった事情もあるのかもしれない。
しかし、米駆逐棲姫はそういった特定の艦や海域を指す名前ではなく、さらには「量産型」と銘打たれた個体も存在している。
そのため、某潜水艦よろしく「今後のイベントでも幾度となく相まみえる事になるのでは?」との恐ろしい推測に辿り着き戦慄する提督もいるとかいないとか…。
ちなみに、正規版の個体は歴代の深海棲艦の中で初めて、登場時の台詞に平仮名が使われていることが判明した存在でもある。これまでが片仮名のみだったり、漢字と片仮名の混成だったりするのと比べ異質な印象を受ける表記だが、これが何を意味するのかは今のところ不明。
私ガ…?私ガ、ココデ…ヤラレ、タトイウノ…!? oh my…god…
デモ……モット…走ッテイタカッタナ……。いいか…役目を終えたのなら…。
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???…初登場時のイベントでは新規の米駆逐艦は一切着任しない。上記の通りこの深海棲艦については、敵としての彼女らを全て引っくるめた、単なる「量産型の汎用敵キャラクター」という可能性がある一方で、正規版の容姿や共通の台詞の内容などから、ある艦娘との関わりも指摘されている。