概要
主に『ウマ娘プリティーダービー』シリーズに登場するウマ娘のセイウンスカイ(ウマ娘)が自ら恋愛巧者のような駆け引きを仕掛けながら、ヘタレたり自爆したりしている作品に付けられることの多いタグである。
タグの内容の関係上他のキャラにも使用できるはずだが、トリックスターな面を持つ一方で、恋愛クソ雑魚ウマ娘の代表格の一人である彼女をよく現している言葉としてのイメージが強いのか、現状は彼女の事実上の専用タグとして使用されているため、親記事としては彼女の記事を参照のこと。
なお、「紙装甲」及び「反動技」について簡単に説明すると、以下のようになる。
紙装甲
おそらくは「スーパーロボット大戦」シリーズ等からの概念であり、ここで言う装甲とは防御力を意味する。上記シリーズでは機体ごとの防御力の数値を「装甲値」と表記し、当然ながらこの数値が高い方が敵の攻撃からのダメージをより少なく抑えることができる。そのために防御力が高いキャラクターのことを「装甲が厚い」と称されることがある。
紙は1枚ではペラペラで非常に薄くすぐに破れてしまう頼りないものであり、これらから頼りないレベルで非常に防御力が低いことを「紙のように薄い装甲」→「紙装甲」と言われている。
単に低めの防御力のキャラクターのことを紙装甲と呼ばれることはなく、ゲームシステム等や他のキャラクターのそれらと比較して著しく低い場合にのみ言われる。
なお、防御力だけでなく全てのステータスが著しく低いキャラクターの場合、単に雑魚キャラクターと称されることが多い(例:RPGにおける序盤に登場する雑魚敵など)。
しかしゲームジャンルを問わず、ゲームバランスを取るために紙装甲と言われるキャラクターはそれ以外に秀でている物があることが多く、敵からの攻撃は避けつつ、それらを駆使して活躍することが多いが相手からの攻撃をいざ受けてしまうと死ななきゃ安いと言わざるをえないくらいの危険な状態に陥ることもまた多い(例:そもそも敵の攻撃が当たらないように非常に素早い動きで翻弄するチップ=ザナフや、受けるダメージこそ凄まじいが非常に高いHPで耐えるラッキーなど)。
長くはなったが、要は紙装甲とは著しく防御力が低い状態のキャラクターのことを指す言葉である。
反動技
おそらくは「ポケットモンスター」シリーズ等からの概念であり、簡単に言えばその攻撃を使うことによって相手だけでなく自分にもダメージを与えてしまう技である。ポケットモンスターシリーズにおいては「すてみタックル」や「とっしん」等が有名であり、簡単に高い威力で攻撃できる代わりに敵に与えたダメージ量に応じて自分にもダメージを与えてしまう諸刃の剣であり、使いどころを間違えると単にピンチを招くだけという場合もある。
なお、同作品の「だいばくはつ」のように自分のHPを全て投げ捨てて発動する技のことは反動技ではなく「自爆技」と呼ばれる。
また、自分のHPを減らしつつ発動する技で、相手に与える威力に関わらず一定量のHPを減らしつつ攻撃する技だったり、同作品の「みがわり」やゴーストタイプの使う「のろい」のように発動時に自分のHPを減らしつつも自分のステータスを上げたり相手のステータスを下げたりなどの効果を発動する技のことは「自傷技」と呼ばれ、これらはいずれも反動技とは似て非なる技である。
ちなみにダメージを受けるだけではなく、それを使った反動で動けなくなって大きな隙を晒す、自身の能力を下げてしまうなどの場合も「反動技」と呼ばれる。
特に前者はポケモンの「はかいこうせん」が有名だが、それ以外の作品だと一応「ダイの大冒険」に出てくる大技「天地魔闘の構え」もこの「反動技」に該当する技である。
しかし、この記事名で使われる場合の「反動技」は概ね最初の使うことで相手だけでなく自分へもダメージを与えてしまう技という意味だと認識してもらえれば問題は無い。
まとめ
これらのことからわかるように「紙装甲なのに反動技を使う女」とは、要約すると「防御力が低いために自分へのダメージには気をつけなければならないにもかかわらず、特に計算もせずに迂闊に行った自らの行動のせいで自分にもダメージを受けるような自爆行為を行うような、リスク管理能力や危機管理能力が無い女」という意味である。
なお、本当にそういう意味で使われることはなく、そこから転じて「恋愛方面(あるいは性的な方面)に対する耐性が無いからすぐに照れたり余裕が無くなるにもかかわらず、迂闊にも自らそっち方面で相手を挑発するようなことを言っては、それに対する相手の反応ですぐに照れたり取り乱すような女」という意味で使用されている。
あくまで「迂闊に」という点がポイントであり、はじめから恥ずかしい事を言っている事、相手からの返事によって自分も照れてしまうだろうことがわかっている状態で、それでも感情を抑えきれず行動して案の定照れているなどの場合はこのようには言われないことが多い。(むしろ恥ずかしいのを分かった上でそれでも想いを抑えきれず行動に移しているので決めに行っている。反動を受けようがなんだろうがそれで決着がつくならなんの問題もないのである)