概要
アメリカの民謡。日本では佐木敏(後述)作詞の歌詞が付けられ、明るく楽しい汽車旅を歌っている。
原曲は、1863年から始まった大陸横断鉄道建設に携わったアイルランド系の工夫達によって歌われ始めたもので、線路工夫の過酷な労働を歌った民謡・労働歌の一つである。
1955年に『線路の仕事』という題でおおよそ原曲に忠実に邦訳されている。こちらは歌い出しが「線路の仕事は 何時迄も」であり、歌詞もかなり物々しい。
この曲が日本で大いに広まったのは、まず1960年に放送されたアメリカのテレビドラマ「テキサス決死隊(“Tales of the Texas Rangers”)」の主題歌「見よ!テキサス決死隊(“We are the Texas Rangers”)」としてであった。
そして1962年にNHK『みんなのうた』で『線路はつづくよどこまでも』(NHK版では『つづくよ』は平仮名)として紹介されて以降、ホームソング・童謡として愛唱されるようになった。
作詞の佐木敏とは『みんなのうた』のディレクター後藤田純生のペンネームだが、実際には高見映の原案をもとに番組スタッフの共同作業で作詞されたとされている。
『みんなのうた』では西六郷少年少女合唱団によるマーチ調アレンジ(1962年版)と海援隊によるフォークソング調アレンジ(1975年版)の2種類が放送された。
日本の鉄道での使用例
接近メロディとして使用。1990年から2009年までは西浦達雄編曲、2009年からは向谷実編曲。
高速神戸駅と新開地駅では阪急のホームでも流れる。
岡山支社管内の駅と猪谷駅では接近メロディとして使用されている。岡山支社と猪谷駅ではアレンジが異なり猪谷駅ではジャズ調になっている。
弁天町駅ではかつて駅周辺にあった交通科学博物館にちなんで発車メロディとして使用されている。
近鉄特急に車内チャイムとして収録されていた。車内電話が搭載されていたころは電波状況が弱くなる区間で車内電話が使用不可になる旨を知らせるアナウンスの際に使用されていた。
鹿児島本線の竹下駅の正午の時報として使用されている。
TOA株式会社のメロディクスに収録されている音源で、音源のタイトルは「ごはんの歌(線路は続くよどこまでも)」になっている。
2015年から桜木町駅の発車メロディとして使用されている(桜木町駅及び現在の横浜駅開業100周年記念イベントの一環)。採用の理由は、現在の桜木町駅は元々(品川駅と共に)日本で最初に誕生した鉄道駅・初代横浜駅である事から、「脈々と続く鉄道の歴史をイメージさせる曲であるから」と発表されている。
関連タグ
シン・ゴジラ:矢口蘭堂が「戦後は続くよどこまでも」と呟く場面がある。
なつみSTEP!:この曲のダンスアレンジが使用されている。
福岡ソフトバンクホークス:南海ホークス時代から応援に使用されている。