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概要編集

江戸時代で伝承されてきた本所七不思議に数えられる怪異の一つ。「置行堀」とも表記される。

本所(現在の墨田区)付近にあった堀は魚がよく釣れる絶好のポイントであったが、そこでは決まって「おいてけ〜おいてけ〜」という奇妙な声が聞こえ、その声を無視して釣った魚を持ち帰ると何らかの怪異に遭遇するというもの。

よくあるオチが魚籠の中の魚が消えていたというものであるが、中には水の中から手が伸びてきて無視した人間を引きずり込んだという話や、妖怪が出現したという話も確認されている。まんが日本昔ばなしでは3番目のパターンを採用しており、こちらではのっぺらぼうが登場している(ぶっちゃけ途中からの流れは小泉八雲の「狢」と一緒)。

三代目歌川国輝が描いた浮世絵ではここに置いていけと支持する幽霊のような化け物が描かれており、水木しげるの妖怪画もこれに倣っている。


置いていかれる事を表す「置いてけぼり」という言葉の語源になっている。


創作作品では編集

ゲゲゲの鬼太郎編集

いずれも堀そのものではない独立した妖怪として登場。

3期鬼太郎第108話にて本所七不思議第三の不思議として登場。こちらでは水の中に引き込むパターンを採用していて、不気味な表情をした老婆のような姿をしている。伸縮自在な腕で鬼太郎を水中に引き込んだ事が仇となり、体内電気で倒された。


4期鬼太郎第94話では井戸仙人の知り合いという設定で登場。容姿はねずみ男のような水木顔。東京湾の主で、魚たちと意思疎通する力を持っている。自分の警告を無視した釣り人達に魚に変身してしまう「魚眼丸」という丸薬を与えた。元に戻るには「回復丸」が必要となる。


担当声優は石森達幸


パラノマサイトFILE23本所七不思議編集

本所七不思議の呪いのひとつとして登場。江戸時代、いなくなってしまった家族を探し歩くうち、錦糸堀に足を滑らせ溺死した少女の怨念が呪影となっている。本作で最初に操作する主人公の興家彰吾、そしてプレイヤーにとって最初に出会う呪いがこの「置いてけ堀」なのである。

呪詛の効果は、「自身の前から立ち去ろうとする者を溺死させる」というもの。


足洗邸の住人たち。編集

秀真國・外区にある池。釣り自体は可能だが、魚を釣った状態で池から離れようとすると池の中から手が伸びて止められ、釣禁止の看板を指さして魚をおいていくように促される。


怪異いかさま博覧亭編集

食われたくない鯉が出した瘴気の溜まった池で、榊が助言したことで鯉は瘴気を消費しておいてけと発するようになった。本所にいくつかある置いてけ堀とされる池の一つとなった。



現代のおいてけ堀?編集


関連タグ編集

本所七不思議 妖怪

錦糸町

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