概要
初出は「GALACTIC OVERLORD」。属するモンスターは光属性・ドラゴン族で統一されている。
ドラゴン族初のテーマデッキでもある。
(他の種族との混合ならばドラグニティ等が存在したが、ドラゴン族オンリーのテーマはこれが初である。)
共通点としては、多くのモンスターが「リリースされた時」に発動する効果を持っている事。また、全ての上級モンスターが「このカードがリリースされた時、自分の手札・デッキ・墓地からドラゴン族の通常モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。」という効果を持っている。
戦い方としては、上級モンスターの特殊召喚効果を駆使して一気にモンスターを展開し、1ターンキルに持ち込むのが主流となっている。
まずは聖刻龍-アセトドラゴンを通常召喚し、それをリリースして聖刻龍-シユウドラゴンを特殊召喚、アセトドラゴンの効果でレベル6の通常モンスターを特殊召喚し、聖刻龍王-アトゥムスをエクシーズ召喚するのが基本的な流れである。
(以上の流れはレベル6軸のデッキの場合。)
登場直後は、その圧倒的な展開力と1ターンキル能力によって環境トップにまで登りつめたものの、安定性や除去能力などで【甲虫装機】や【アライブHERO】等に後れを取り、しばらくのあいだ3・4番手の位置が定着した。
2012/9/1の制限改訂ではキーカードが規制され弱体化し、それ以降に登場した征竜、EMなどが環境をかき回す様子を前述の甲虫装機と傍観することになる。2015年にキーカードが無制限となったが、環境トップとは地力に差があり、純正では厳しい状況にあった。
2017年からはバウンス効果などを持つ聖刻リンクモンスターが登場。環境トップとまではいかずとも、ある程度戦えるようになった。
モンスターカードの元ネタは、エジプト神話のエネアド9柱神から。なお、古代エジプトで用いられた「ヒエログリフ」は、日本語に訳すると「聖刻文字」となる。
デッキタイプ
2012/9/1にサーチカード、召集の聖刻印が準制限カードとなった(2015年1月1日に無制限カードとなっている)。
【レベル6軸】
レベル6の聖刻龍-シユウドラゴン、聖刻龍-トフェニドラゴン等を活用し、聖刻龍王-アトゥムスの展開効果で1ターンキルを狙うデッキ。大会で結果を残しているのは、ほとんどがこの型である。2012/9/1の制限改訂で、大量展開の要であったレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンが制限カードになり、爆発力が大きく落ちた。
【レベル8軸】
レベル8の神龍の聖刻印や青眼の白龍等を展開し、聖刻神龍-エネアードの除去効果でフィールドを制圧するデッキ。レベル6軸とは違い、1ターンキルはめったに行わない。
【聖刻リチュア】
強力な儀式テーマのリチュアと組み合わせた型。儀式モンスターのリリースに聖刻龍を使い、通常の聖刻以上に凄まじい勢いでモンスターを展開していく。
凄まじい爆発力を秘めたデッキタイプではあるが、もとより構築の難しいリチュアにさらに聖刻の要素を追加するので、デッキ構築は非常に難しい。
主力となる儀式モンスターイビリチュア・ガストクラーケが2012/9/1の制限改訂で制限カードとなり、現在は構築困難。(2015/10/1の制限改訂でガストクラーケは準制限化)
【聖刻忍者】
忍法超変化の術で相手モンスターを除去しつつ、聖刻龍を展開していくデッキ。聖刻に不足気味な除去を補える他、闇属性の忍者を採用すればカオスモンスターの展開も可能となる。しかし、上記の【聖刻リチュア】同様、2つのデッキを組み合わせる必要があるため、構築は難しい。
【聖刻パーミッション】
強力なカウンター罠の反射の聖刻印を中心に、パーミッション型にしたデッキ。
聖刻龍の効果で通常モンスターが展開されるため、発動条件の厳しい王者の看破も使いやすくなる。
パーミッションデッキの宿命として、手札事故が起きやすく罠カードに比率が偏るので、手札事故の軽減や、ドローソースの確保が重要となる。