誰もが皆ヒーローになれるよ
だれもがみなひーろーになれるよ
『電光超人グリッドマン』の主題歌『夢のヒーロー』の最も有名な歌詞、ひいては電光超人グリッドマンを象徴するワード。そして今を生きる老若男女全ての人へ送る応援メッセージである。
ここで扱う「ヒーロー」が「コスチュームに身を包みスーパーパワーを行使する存在」ではない事は言うまでもなく、「世界を救うような大きな事ができなくても、ほんの少しの勇気や愛、夢さえあれば誰でも身近なヒーローになれる」という意味でもある。
グリッドマンという作品内でも後に悪役だった人物がヒーローになった事からこの曲と合致する。
しかし、逆を言えば他作品でも例がある事からもわかる通り、たとえ姿かたちがヒーロー然としていたとしても力の使い方を間違えたり、運命が狂ってしまえばヒーローであろうと一般人であろうと『誰もが皆悪役になりうる』ということでもある。いつだって大いなる力には、大いなる責任が伴うのだ。
それでも、希望を熱く歌い続けるからこそこのフレーズは今も尚愛されているのかもしれない。
そして歌詞は明日を懸命に生きろと鼓舞するように『舞い踊れよ 未来(あす)のステージ』と続いていく。2番でもそれは変わらず、『疾(はし)り出せば ヒーローになれるよ』『突き抜けろよ 風の扉を』『どこまでも 電光超人』と続く。
こうして考えると『夢のヒーロー』とはグリッドマンは言わずもがな、理想の自分と受け取る事も出来る。
ED曲「もっと君を知れば」やウルトラマンコスモスのOP「Spirit」とED曲「ウルトラマンコスモス~君にできるなにか」と併せて聞くとより味わい深くなる…かもしれない。
いつの日も 電光超人
「ヒーローになれやしないんだって
主人公は誰かやるでしょって
知らぬ間にあきらめたりしないでよ」
「あの頃のように同盟を結ぼうか」
『夢のヒーロー』の対になっているアニメ版主題歌『UNION』の歌詞。当時グリッドマンを見ていた世代に対する対比の歌詞となっている。
自分はそれになれないと諦めてこそいるがヒーローや主人公の存在自体は否定していない(昔の気持ちを忘れていない)のがミソ