概要
職業ヒーローとは自らの正義を持って立ち上がり自警団的な活動に勤しんだ元来のヒーロー像とは違い、治安維持活動と引き換えに金銭をもらい名誉を受ける公的なヒーローのことである。
創作においてはヒーロー物の一種。プロヒーロー。
職業化されたことで資本主義と法律と正義の狭間にある群雄割拠したプロヒーロー達を見せる。
ロボットアニメやスーパー戦隊では職業としてヒーローや治安維持を行なっている作品も多く、無敵ロボトライダーG7(1980年)がその草分けでは、との話もある。
元来のスーパーヒーロー
スーパーパワーを持ち、悪と戦い、しかしその戦いに周囲を巻き込まないよう自身の正体を隠す…つまりスーパーヒーローの顔とは別に、一般人としての生活・仕事をしていることがスタンダードだった。
事件が起これば仕事をそっちのけで向かい、怪人が出たとなれば怪我を負っても戦う。
しかしそれではまともな勤め人ができるはずもなく、正体が明かせないため事情も話せず、同じ理由で凄いパワーも使いにくい。結果出世もできず…華々しい活躍の裏では金銭的に追い詰められるヒーローもちらほら。
しかし、これらは現代を舞台にした話。
職業ヒーローとは
そんな超常的なパワーを普遍的に人々が持ってしまった世界だと、もはや隠すどころかそれを利用して商売する人もいれば普段の生活に役立てる人、そして普通に悪用する人達も現れて...
そんな混乱を抑えるため政府や資産家に作られるのがプロのヒーローである。
超常に対抗する為の治安維持機関であり、正直ディストピア化しててもおかしくない社会状況の中、不安になっている民衆に希望と精神的余裕を与える存在であり、社会の一部に組み込まれるくらい日常的にヒーローの存在がないと犯罪や危険の対処が追い付かない、そんな需要を叶える存在である。
特徴
ある意味では元来のヒーロー物に対してその悩みをぶち壊すアンチテーゼであり、
もう一歩踏み込んだ話となれば、社会がヒーローを認めた場合に起こる問題提起でもある。
ヒーロー側の利点
ヒーロー活動が生活費になってくれるのでヒーロー活動に専念できる。
怪我した理由をでっち上げて職場に伝える苦労ともおさらば。
自分が動けなくても保障もヒーロー活動の代理人も来てくれる。むしろ多数いるヒーロー同士で協力してことに当たれる。
ちゃんと設備のある研究所や加工場で最新技術で出来た装備も作ってもらえる。
警察に追われない!むしろ協力体制も取れる。
留意点
敵もほぼ全員スーパーヴィラン。危険度高。
お金がもらえるのでヒーローの信念的なのがない人も来ちゃう。殴ってお金を貰える的なシステム上の問題。
同じく、稼ぎに関わってくるので商売敵の足を引っ張る感覚で他のヒーローを妨害・迫害する人も出てくる。
法律で守られる代わりに法律を守るのも市街地壊したら直すのもお約束。
法で管理される分、裏社会のことには首を突っ込まないし、法が守ってる側の社会上位者の事情には疎いやも。
作品
TIGER&BUNNY |
|
---|---|
ワンパンマン |
|
僕のヒーローアカデミア |
|
妻は元ヒーロー |
|
恋愛戦士シュラバン |
|
関連タグ
企業 資金 社会 社会福祉 治安 自警団 警察 法律 仕事 職業 報道 異能力 現代社会 正義 悪 需要 ファン ファンサービス 名誉 名声 有名税 生き残り戦略 アイドル 災害 事故 自己犠牲 平和 正体 管理